日本の食料自給率は本当に低いのか? このまま食料自給率を上げる政策を続けるべきでしょうか
最近、「日本の自給率がカロリーベースで41%になった」と報道されました。
農林水産省/食料自給率とは
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html
> 食料の重さは、米、野菜、魚、、、どれをとっても重さが異なります。重さが異なる全ての食料を足し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率の値を「カロリーベース総合食料自給率」といいます。
> カロリーベース自給率の場合、畜産物には、それぞ>>続きを読む
この記事についての意見:
どちらでもない、その他
まずは、見積もりを出す事が必要と思います。食料自給率を何%するには、
さらなる農地がどれだけ必要で、それは休耕田等を元に戻す事で賄えるのか、それとも新たに必要か? 左記を明らかにした上で、農地を整備する為に必要な予算と掛かる時間。
さらなる水がどれだけ必要で、それは既存のダムやため池や灌漑設備で賄えるのか、それとも新たに必要か? 左記を明らかにした上で水資源を確保する為に必要な予算と掛かる時間。
これらをまずは明らかにして、どのくらいのコストが掛かるかの目安を得てから、まずはどのくらいの自給率を目指すのか決めた方が良いと考えます。
我が国と諸外国の自給率(食育・食生活指針の情報センター)
http://www.e-shokuiku.com/jyukyu/13_2.html
2.我が国の食料輸入の外国の生産への影響
>(1)我が国の農産物の輸入のために、関係国では、どのくらいの農地を使用していることになりますか。我が国の農地面積は、昭和40年には600万ヘクタールありましたか、現在(平成15年)では、474万ヘクタールに減少し、耕地利用率も94%と、フルに使われていない状況となっています。
>一方、小麦やとうもろこし、大豆や畜産用の飼料畑など、輸入量に見合う外国での作付け面積を試算すると、1,200万ヘクタールとなり、我が国の国内の農地面積の2.5倍にもなります。私たちは、国内と合わせて1,700万ヘクタール近い農地を必要とする食生活を営んでいることになります。
>(2)バーチャルウオーター(仮想水)について
(略)
>iv.この式により我が国の食料の輸入量に必要なバーチャルウォーターの量を算出すると、640億立方メートル/年となり、国内の年間灌漑用水使用量は580億立方メートル/年とほぼ同程度の水が、食料の輸入によって国内で使わずに済んでいることになります。
>v.膨大な食料を輸入しているということは、食料そのものの輸入に加えて、膨大な量の水を輸入していることでもあります。
日本食の食生活を考えると、小麦(パン等)とトウモロコシ(肉類の飼料)は我慢できても、大豆(しょうゆ、みそ、豆腐)は我慢できそうにないので、米だけでなく、少なくともさらに大豆の自給を考えるべきと思います。
都道府県別の食料自給率(カロリーベース)によると、大都市圏は低く、特に東京・神奈川・大阪は一桁だったりするので、輸入が止まりそうになったら(特に石油)、交通機関が動くうちに田舎に疎開するのが良いかも知れません。(地産・地消やフードマイレージの考え方も進めましょうってことで…)