goo blog サービス終了のお知らせ 

余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪フィルハーモニー交響楽団 第413回定期演奏会

2007年12月07日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.12.6(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.12.7(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第413回定期演奏会
指揮/大植英次
ヴァイオリン/ルノー・カプソン
曲目:
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26
グルック/メロディ(クライスラー編)(アンコール)
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調op.27

いずみのシンフォニカーにも心引かれるものがあったけどもな・・・。

寒い。こんな寒い日にラフマニノフの2番は楽しいやないですか。
当然満員の客入りでよろしゅうございますね。

ブルッフ。一閃。オレはこんなヴァイオリンが聴きたかったんだよと感激した。海老反りながらの熱演でありつつも終始美音に徹するなんてのはうれしい限りであります。曲自体は正直アホみたいな内容ですから、音が粗末だとしょんぼりするところでね。ベタな感じ方だけれどもフランチェスカッティのような良い音だった。死蔵していたフランス・ヴァイオリン作品集を帰宅早々に感激した勢いで聴いたり・・・。

ラフマニノフ。
こういう無駄口の多い、ネトネトウネウネした音楽をやらせると天下一品の英次が今回も大いに光った。開始早々は金管が暖まらずもっさりした雰囲気だったが、第2楽章から音に張りと拡がりが現れてきた。第3楽章は言うに及ばず。前列のお姉さん3人組が泣き出して嬉しく難渋させていただいた。笑顔で「しつこいな、もうええっちゅうねん」と突っ込みたくなる終曲のクドさもたまらない。ラフマニノフはこうでないといかん。最高や。

次は14日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演ベートーヴェン交響曲全曲演奏会Ⅲ

2007年11月29日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.11.29(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 Ⅲ
曲目:
ベートーヴェン/
交響曲第7番イ長調 op.92
交響曲第8番ヘ長調 op.93

いよいよ3回目。毎回満員の客席。
始まる前から割れんばかりの拍手で、このまま終わってもひょっとして文句出ないんじゃないか、と思わせる。

7番も8番も激しい楽章よりもなだらかで麗しい表情を湛えた緩徐楽章が素晴らしい出来。ここ最近指揮者を変えて何回も取り上げている7番(TVドラマの影響らしい)は想定の範囲内の仕掛けが多く、このあたりが大植さんの古典派の限界というか、あとは年を経てこれを深化させていく以外ない感じがしたけれども、8番はホール全体に響き渡る音の充実した表情や、スケルツォで見せた意外な激しさなど面白いところがあった。ハイドンなんてあれこれ聴いてみたい気がする。

次は来月6日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第412回定期演奏会

2007年10月18日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.10.18(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.10.19(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第412回定期演奏会
指揮/オリヴァー・ナッセン
チェロ/アンシ・カルトゥネン
コンマス/梅沢和人
曲目
:ナッセン/花火で華やかにop.22,
:ブロッホ/ヘブライ狂詩曲「ソロモン」
:サーリアホ/パピヨン(アンコール)
;バッハ/無伴奏Vc組曲第2番からアルマンド(アンコール)
:ナッセン/ヤンダー城への道op.21a
:ブリテン/シンフォニア・ダ・レクイエム

センチュリー京都公演に帯同すべく前日に振り替えた。
プログラムから考えても客入りは悪いと思っていたが、実際6割強といったところ。大植さんのときの賑わいを思えば寂しい限りだ。

ナッセンは現代イギリスを代表する作曲家で、本人の作品以外の演奏も数多く手がけている。録音も多く、しかもメジャーなレーベルから出ているので知名度は低くない。セゲルスタムも巨体だったがナッセンも負けず劣らず大きい。登場した瞬間、客席がにわかにどよめいた。大植さんがとりわけ小柄で高めの指揮台に乗ってるだけにな・・・。

ナッセンの曲は片山さんの読み応えのある解説しか記憶に無いので割愛(笑)

ブロッホ。マーラーをよりユダヤ的にしつこくくどく歌わせた音楽だったはずなんだけれども、ソリストは軽量級の音を出すのでどうにも薄味。オケは派手にじゃらじゃら盛り上げにかかっていたけど空回り。下手でもいいから大きめの音で無駄に暑苦しいタイプのソリストを呼んで再演してほしい。出来れば見た目からうんざりしそうな人が良い。
アンコールはパピヨンが愉しかった。バッハは蛇足。

ブリテン。たぶん一番リハもしたであろう曲ながら、打楽器はへろへろしていた。スコア見てないしCDだけの耳学問でもこれは違うなと思うところが多々あったので2日目は良くなっているんだろうと思いたい。終楽章の弦楽総奏の部分は何度聞いても感動的。もう少しオケが曲に近づいてからの演奏が聴きたかったかも。初日になったのが残念・・・。あと客入りもね。

次は明日19日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第411回定期演奏会

2007年09月14日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.9.13(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.9.14(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第411回定期演奏会
指揮/ラモン・ガンバ (参考HP)
クラリネット/マーティン・フロスト
曲目
:アダムズ/歌劇「中国のニクソン」より ''主席は踊る"
:コープランド/クラリネット協奏曲
:フロスト/即興によるカデンツァ(アンコール)
:バッハ(グノー)/アヴェマリア(アンコール)
:ブリテン/組曲「ソワレ・ミュージカル」op.9
:レスピーギ/交響詩「ローマの祭」

カレンダーを見て1日空けて3連続だと気がついた。
ちとしんどく思えてきたんだけど・・・(笑)

そろそろ夜風が秋の気配。
大阪クラシックも大盛況(だったそうな)、大いに意気も上がって夏休み明け、前期最後の定期でございます。客入りは8割強?どうにか有名かなと言える曲がローマの祭しかないから止むを得ない。

アダムズ。ベタな言い方だけどこういうポップ・クラシカル風の作品にハマった時期があって、15年くらい前にトーキーとかライヒとか大好きだったの。まぁ今も予算が許せばこっそり買ったりはしてて。で、その中にジンマン/ボルティモアsoが演奏した「ダンス・ミックス!」という今は無きアーゴレーベルから出したアルバムがあったの。ざっと見てもアダムス、カーニス、トーキー、モラン、ドアティが名を連ねているところからして中身が感じられようものなんだけれども、その2曲目に入っているのがこの主席は踊る。
これが生で聴けるだけでうれしかった。演奏はもう少し繊細さと機敏なリズム感が欲しかったね。
コープランド。これも20年ぐらい前にFMでアメリカ音楽特集がやってて、どうせウエストサイドとかグランドキャニオンとかラプソディー・イン・ブルーだろうと思ったら1曲目がノックスビル~1915年の夏、2曲目がこのクラリネット協奏曲で衝撃だった。誰が選曲したのか知らないけれども、イケイケなアメリカよりも叙情的で雄大なアメリカを聞かせたい、気持ちのある良い選曲だった。ソリストのフロストはたぶんマクミランのCDを持ってるとは思うけれど、気にして聴いてなかった。細やかで美しい音色、曲を十分手の内に収めた余裕を感じさせて素晴らしかった。伴奏のガンバがソロをマスクしてしまうのは少しどうかなと思ったけれど・・・。
アンコールはフロストの即興による小品とアヴェマリア。アヴェマリアは分散和音をフロストが受け持って、大フィルの弦楽陣のトップが旋律を奏する洒落たもの。

休憩を挟んでブリテン。今夜のプログラムは片山さんの解説にあるようにそれなりに作曲家同士の因縁があるように作られている。ロッシーニ作品の自由な編曲の(体を取っている)この作品、どうということもない作品なので割愛。ただ3曲目でtpに合わせて声を出すと滅法楽しいのですが、コンサートなのでそうもゆかず。心残り。
レスピーギ。これはねぇ、まぁズタズタですよね(笑)音量が扇風機並みに弱・中・強の3ボタンで出来てて、しかも全体的に強に寄ってるという感じ。ガンバはそういう指揮者ではあるんですけど、大フィルの持ってる音量の幅を見切って振ってきた気がする。五十年祭~十月祭あたりも抑えてるんだけどなんか野太いみたいな。
ローマの祭なんてその程度の曲とはいえ、あんだけ鳴らしたらホールの特性も加わって金管なんて潰れすぎて何がなんだか・・・。音量で誤魔化されてブラボーも飛び放題でしたが、聴けたものではなかったかなと。東響ではここまで爆演だけの指揮者ではないそうなので、現時点では大フィルの地力無しということかしら。
カーテンコールでは吹田市を本拠地とするガンバ大阪のユニを着て出てきました。
耳には楽しい時間だったので、是非再来演をお願いしたい。

次は明日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演ベートーヴェン交響曲全曲演奏会Ⅱ

2007年08月31日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.8.31(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 Ⅱ
曲目:ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調 op.60
             /交響曲第5番ハ短調 op.67「運命」
             /交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」

冷静になってみれば30~31日は耳フル活動やな。
25~26日のセンチュリー星空コンサートはどちらか1日は見たい。ユースに知り合いの子が入団していることもあるし・・・。

こちらも当然のように満員。病欠した定期からすれば久方ぶりの大植/大フィルのシンフォニーでの公演ということで、客の雰囲気がⅠと比べてもまた違った熱気を帯びておりますね。

大植さん、かなり深々と一礼してから4番。
ひどい。リハが3日あったとしたら二日目始まりぐらいの出来ですよね。冒頭から乱れる管楽器。勢いで突っ走る弦楽器とロクなところ無し。無理に4プロで全曲やらなくても良かったんじゃないかな、こうして1曲でもあきらかにおろそかな演奏を聴かせたくて聴かされたくてチクルスなんてものをやるわけではないでしょうに。あと、大植さんはかなりジェスチュアが抑制されていて、それは音楽的に押えているというよりも単に体調万全で無いだけのような動きを見せていましたがどうしました?

5番。4番にも出てましたがオーボエはPACの方だそうですね。彼とすぐ契約してください?もう彼で全然いいですから。
演奏は流石に名曲、オケも分かっていれば指揮者も分かっているので、丁寧な良い出来でした。ただここが一夜の終着点ではないのもあってか、燃え尽きるようなところまではないですね。良く組み立てられててそれなりに楽しいけど、実際それほど高低差もループもしないローラーコースターみたいなもので(分かりますかね)。

休憩挟んで6番。最後までしっとりと麗々しく音を愛でるように演奏された田園。実のところは熱演系ではない(と見ている)大植英次らしい広々とした空間を感じさせる構成で良かったんではないですか。木管が薄いのがもったいなかった。
ただボッセさんのようにここぞというところでさらに力と心の入った歌が終楽章にあれば嬉しかったんですがねぃ。

ふと思い出して1997年の朝比奈/大フィルのチクルスのCD出してきて聴いてみた。
これがほんの10年前とは思えないぐらいに、オケも指揮者もぶっちゃけひどい。ひどいけど一意専心の指揮者とオケの一体感がすごい。こういう感じが出るまでに大植さんは大フィルを離れそうな気がするけれど・・・。

次は6日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪クラシック

2007年08月03日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
昨年初めて開催されて大好評となった大阪クラシック。
街へ飛び出てあれこれクラシックの無料公演などやり倒して、最後にちょこっと有料だが気持ちのこもった演奏などキメてやろうという、大植さんならではのいい企画。
ミネソタでも似たのをやって認知度upと客集め、資金集めにつなげたという。

今年もあるらしい。まぁ昼間ばかりでいけそうにもないが、行ける人は是非行ってください。
兵士の物語やバリエールなど聴きたくなる良いものばかり・・・。

大植英次プロデュース「大阪クラシック~御堂筋にあふれる音楽~」
大植英次プロデュース「大阪クラシック~御堂筋にあふれる音楽~」の概要(大阪市)
詳細スケジュール(大阪市)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第410回定期演奏会

2007年07月05日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.7.5(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.7.6(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第410回定期演奏会
指揮/下野竜也
ピアノ/伊藤恵
曲目:ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番二短調 op.15
ブルックナー(スクロヴァチェフスキー編)/弦楽五重奏へ長調より ''アダージョ"
シューマン/交響曲第4番二短調 op.120

明日のことがあるので初日に変更してもらった。
客入りは9割。

ブラームス。押しの強い打鍵以外に思い出のない伊藤さん。この人のラフマニノフだとかモーツァルトだとか聴くのがつらいだけ。御大朝比奈やフルネが彼女を好んで起用していたのはなんといってもオケにマスクされない強靭さなんではないかと思うんだけれど、ベートーヴェンやブラームスのある部分ではそれが大変生きる。
今夜も第1楽章など繊細さは微塵もなく音楽としては単調だったが、とにかくオケと対等に渡り合うピアノは頼もしかった。残り2楽章でさらに単調に分け入ったのには参ったが・・・。
オケは下野のタクトを背に背負いこんで緊張感を出すやり方に乗せられて、なかなか強く重い音色を聞かせたが、これも馴れると先が見えてきてつまらんね。弦は素晴らしい響き。ホルンの古株はどうにかしたほうがいい。

休憩挟んでブルックナー。
原曲の持つ瞳の奥で感じる宇宙のような雰囲気を上手く残しながら、さらにスケールを増したいい編曲だと思う。弦合奏だけなら本当に日本でトップクラスの質を持っているオケですね。ヴィオラの深い響きが印象的だった。

シューマン。パンフ内解説には初稿も参照したとのことだったが、結果として煮え切らない折衷に終わった。終楽章のテンポ設定などアーノンクールほど徹底出来ていれば白熱したかも知れないが、大フィルだと金管に余裕が皆無で絶叫調になって聞き苦しい。指揮者の若さが荒削りに表出して面白い聞き物ではあったけれども、正直シューマンを聴いた気にはならなかった。今思うと去年の湯浅/センチュリーなんてのは、なんと良く出来た説得力溢れる素晴らしいシューマンだったのかと・・・。
まぁルーチンな演奏よりよほどマシなので、頑張ってあれこれやってもらいたいものです。明日細部が練りこまれてさらに良くなっているといいですね。行けないけど。

次は明日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第409回定期演奏会

2007年06月15日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.6.14(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.6.15(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第409回定期演奏会
指揮/大植英次(休演)
代役指揮/三浦宣明(大フィル合唱団指揮者:フォーレのみ)
ソプラノ/中嶋彰子
バス/三原 剛
コンマス/長原幸太(ブラームスのみリード) 
合唱/大阪フィルハーモニー合唱団
曲目:フォーレ/レクイエム op.48
ブラームス/交響曲第4番ホ短調 op.98

大阪ええとこ 指揮者不在の大フィル公演 大植英次急病、気迫で乗り切ったが…

リンク参照。以上です。














ではだめか(笑)
私は2日目に行ったので前日の情報は耳にしておりました。ギリギリまで会場入りを避けて事務局に聞いたら、前日と同じ(大植抜き)でやると。仕方ねぇ。
会員だから払い戻しもできやしない。滅多に無いことだし聴くか。
会場前でお詫びの謹告が配られておりました。

フォーレ。三浦先生は指揮者としてもそれなりに経歴があるわけで、やれないわけでもない。前日は代演依頼が突然で大変だったらしいが、まぁ2日目だし。
先生は小ぢんまりとした指揮ぶりで、交通整理と合唱指揮に徹して可も不可もなく。オケは指揮の小ささに振られてやや齟齬をきたす場面があった。合唱は努力は認めてもお粗末であることは否定のしようも無く、リベラ・メなど同期の桜でも歌ってるのかと思うぐらい・・・。これは指揮者が本来のものであっても引き上げることが難しい水準だった気がする。歌手は良し。

ブラームス。上手奥にコンバスを置く対向配置。ますます指揮者無しでは難しい。
コンマスは指揮者用の楽譜も備えてキュー出しを行う。バロックから古典派ならまだしも、これは無茶ですわな。音を揃えるのに精一杯で表現までは気が回らず、緊迫感はあるものの音量の微細な調節を喪って実に大味なブラームスが出来あがった。ひどいものだが、指揮者の役割がしっかり感じられて興味深くはあったし、オーボエ・フルートの各首席とティンパニの3人のアンサンブルリーダーとして頑張る姿は涙が出るものだった。なんといっても古株のコンマスがフォアシュピーラー席に座してそれとなく首席コンマスをサポートする様は年季の素晴らしさを見せて感激した。
いるべきものが喪われたとき、それまで見えづらかった何かが現れる点で面白い時間だった。
健闘を称える暖かい拍手。

ただマラ9に続いて1年で2回目。HPでもあれこれ遅いながらも書いていたがもう削除してしまって、休演したという痕跡すらない。対応としてはまずい部類なんじゃなかろうか。せめて本人の言葉ぐらい出したほうが良い。企業ならありえないんじゃないかな、ここまで何もないのは。

070705追記。ようやく公式HPに大植さんのお詫びが出た。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演ベートーヴェン交響曲全曲演奏会I

2007年06月05日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.6.5(火)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団60周年記念公演
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 I
曲目:ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調op.21
             /交響曲第2番ニ長調op.36
             /交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」

今年のメインイベントとしたい2つのベートーヴェン交響曲全曲演奏会。
その第1弾。

先行予約などは相当な売れ行きで、気が付けばあっさり完売となったこの公演。超満員の客席の熱気も凄まじい。やはり御大、朝比奈隆が繰り返し取り上げて演奏し、全曲録音なども極東の一オーケストラとは思えない数を出している大フィルだけに、ファンの期待も大きいのだ。ところが大植英次というひとは本人も認めるとおりベートーヴェンは得意な演目ではない。もちろんプロの指揮者なんだから振れないわけではないけれども、彼のレパートリーの中核にはないと。

1番。やれ古楽器だピリオドだと先端を行く世界などここには存在しない。16型でコンバスがオケ最後列に並ぶ古典配置、開始からホールを余すところ無く満たす楽聖の響き。しかし表情は美しく時にはくどいぐらいなのに彫りが浅く感じて印象に残りづらい。
2番。ハイドン風の健康的な広がりを持つこの作品に相応しい、流れるようなフレージングと溌剌としたリズムが絶妙に合わさった名演となった。フィナーレなどどこまでも膨らんでいくような生命力を内包して眩く感じる出来。

休憩挟んで3番。結論から言うと大迫力の凡演に終わった。冒頭から大植劇場とも言うべきドラマティックな音楽が披露され、第2楽章など指揮台というよりもさながらパントマイムの舞台のようで見る分には滅法面白いものがあったが、緩急強弱を濃く味付けてあるにもかかわらず、それが全て肝心の音楽に結びつかないもどかしさがあった。低声部の力感は不足はないが、根源的に別の世界で動いているような分れがそこにはあって、ベートーヴェンとしては響きの座りの悪さもあったかも知れない。
この辺りが得意でない、という理由なのかな・・・。

締めて2時間半の長丁場、オケも奮闘したが圧倒的な成功とはならなかった。
初回なのだ、ここからさらに面白く仕上がれば良い。次回が楽しみになってきた。

次は15日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第408回定期演奏会

2007年05月31日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.5.30(水)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.5.31(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第408回定期演奏会
指揮/井上道義
コンマス/マウロ・イウラート
曲目:伊福部 昭/日本狂詩曲
   :リスト/ハンガリー狂詩曲第2番
   :エネスコ/ルーマニア狂詩曲第1番イ長調
   :ディーリアス/ブリッグの定期市~イギリス狂詩曲
   :ラヴェル/スペイン狂詩曲

客入りは9割あるかどうかというところ。

日本狂詩曲。本日のメインが一曲目・・・という人も多かったはず。昨年惜しくも亡くなった(大往生だとは思うが)伊福部の出世作。
遅めのテンポの中を、鄙びて調子を外すようなヴィオラソロと夏の夕闇の中、鎮守の森の苔むす石段を登った辺りから聞こえるようなパーカション群の響きが重なり合う第1楽章。第2楽章はかなりリズムとアクセントを工夫したもの、ピアノが木琴で代用されていてこれはこれで面白い(スコア的にはどうですかね)。テンポが遅くてなにか噛み合わない感じがありましたが、最後の追い込みと大見得で形にはなる。チェレプニン賞の審査員だったルーセルだったかが「打楽器が多すぎる。(記譜を)間違ってはいないのだろうか」と疑問を呈し、それをチェレプニンを通じて聞いた伊福部の「これでよいのです。打楽器が主で管弦楽は従ですから」と答えたというエピソード(うろ覚え)が思い起こされる演奏ではありました。

リスト、エネスコとミッチーらしい派手な、芝居っ気たっぷりな音楽。伊福部同様オケが乗り切れない部分が散見されてもどかしいですな。

休憩を挟んでディーリアス。上手くやれば綺麗な曲なんだけれども、ハープを除いて瑞々しさが薄く、ディーリアスの持つ冷ややかに濡れそぼるような空気は皆無。難しいのだ。
ラヴェルはさすがというか1昨年のラヴェルプロ同様、指揮者の持つ音楽にオケが十全に答えた名演だった。ただなんだろう、出来て当然という気持ちもするね。
終演後にミッチーのスピーチ。ホールが25周年、大フィルが60周年、僕も・・・(60歳)(笑)。日比谷公会堂は76年(?)。今度(日比谷公会堂のある)東京でショスタコの交響曲全曲演奏会をやる、大フィルとはフェスで4番の凄い演奏をやった、大フィルを呼びたいけどダメだった(笑)、その時期に東京来るなら聴きにきてください。大フィルも大植さんでベートーヴェンチクルスやるらしいのでそちらもよろしく。

たまにはこういうカラフルな演奏会も良い。
次は5日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第407回定期演奏会

2007年04月21日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.4.20(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.4.21(土)17:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第407回定期演奏会
指揮/大植英次
ピアノ/オレグ・マイセンベルク
曲目:ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番二短調op.10
   :スクリャービン/3つの小品より第1番アルバムのつづりop45-1(アンコール)
   :ショスタコーヴィチ/交響曲第5番二短調 op.47

こちらも07/08シーズン開幕ですが、満員。流石やのう。
まぁ病欠以来の定期登場だから皆の期待も高まろうというもの。しかも大フィルさん創立60周年のメモリアルだし。

ラフマニノフ。よく言えば低音に力がある、悪く言えば乱暴なピアニストで冒頭からぞっとした。全曲通じて右手のテクニックは危うく、思わせぶりに出してくる弱音も曲想を浅く捉えたものでしかない。伴奏は厚みのある、大植/大フィルらしい音が出ていて悪くなかったが、月並みな表現なのに無駄に細部を変えてくるソロが邪魔で・・・。

休憩挟んでショスタコーヴィチ。
第2楽章のグロテスクな舞曲ここまで強調した演奏もそれほどなく、非常に楽しめた。曲自体の力が素晴らしい第3楽章は何もしなくともそれなりの演奏に仕立て上げられるだけに、オケ自体の美質がモノを言う。今夜の大フィルは指揮者の非凡な彫琢能力にも助けられて良い仕事をしたと思う。
だが両端楽章はそうもいかなかった。第2楽章はワルツをとりまぜたダンス、第3楽章は哀歌Lamentと、せいぜい一色か二色の感情を織り交ぜて演奏すれば形にはなる。様々な感情の起伏や情景の変化を伴う両端楽章、指揮者はあれこれ考えるところがあったようで随所に微に入り細に亘る表現が施されていて悪くは無かった。第1楽章はオケが表現に付き合いきれずに無表情に陥り、終楽章は表現に意を尽くしすぎて流れが相当に損なわれた。テンポや表情が少しも音楽からこみ上げてくるものには思われない。ただもったいぶったり大げさだったりするばかりで、終始こけおどしの感が強かった。上手くハマれば師バーンスタインのようにドラマティックな迫力が出る予感をさせる音楽作りなのに・・・。終楽章冒頭のテンポの変化で言えば先日の飯守泰次郎の、そこだけに特化したやりかた(関西フィルのポテンシャルに合わせたとはいえ)のほうに一日の長があったし、第1楽章で言えば前半と後半のテンポをばっさり大づかみに変化させた外山雄三のほうが賢かった。だが大植が京響や関フィルを振るとしたら今日のような表現を求めはしなかったに違いない、それだけ手兵に期待するところがあるということなのだろう。今日に限って言えば大フィルは期待に応えられなかった。
観客は沸きかえったが、聴衆は沈黙している。60周年のシーズンが終わる頃、大フィルが一皮剥けていますでしょうか。

次は27日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第406回定期演奏会

2007年03月30日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.3.29(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.3.30(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第406回定期演奏会
指揮/秋山和慶
チェロ/ジャン・ワン
女声合唱/ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
曲目:エルガー/チェロ協奏曲ホ短調op.85
   :バッハ/無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011よりallemande(アンコール)
    バッハ/無伴奏チェロ組曲変ホ長調BWV1010よりsarabande(アンコール)
   :ホルスト/組曲「惑星」op.32


9割埋まってたんじゃないですか。学生っぽい人ちらほら。惑星っちう吹奏楽名曲があるからですかね。

エルガー。期待通りの節度のある美音家で良かった。伴奏は大きな音だけは出しました、ぐらいの体でさっぱりエルガーらしい重厚さとか晦渋さの無いものでしたから、満足というわけにはいきませんが。
アンコールがさらに美しくいい時間だったけども、バッハに興味の無い人にとっては退屈だったらしく客席が落ち着かなくなっていた気がする。

ホルスト。大きく聴かせどころを押さえた指揮ぶりは素晴らしいもので、この作品に手馴れているのが良く分かる。アンサンブルの細かいところはずいぶん雑。火星冒頭なんて合わせないとさっぱり後が締まらない。これはオケの地力が見えるようで悲しい。木星終わりで拍手が起きた。微笑ましいが気持ちは途切れる。終結の女声合唱がこれっぽっちも神秘的な雰囲気を湛えることもなく、ともすれば下品で萎えた。
初日はもっとひどかったというから・・・まぁこんなものかな。

4月からのシーズンはいよいよ60周年。大植さんが取り上げるのは再演が多く新鮮味は薄い。大丈夫かしら。ベートーヴェンチクルスの通し券買いました。

次は4月20日。

(しかし放置しすぎ。思い出しながら書くのは疲れるだけだ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第405回定期演奏会

2007年02月23日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
07.2.22(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
07.2.23(金)19:30 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第405回定期演奏会
指揮/大植英次
曲目:マーラー/交響曲第9番二長調

「第405回定期演奏会」「第44回東京定期演奏会」内容変更のお知らせ
http://www.osaka-phil.com/news/2007/0215_405c.html

指揮/クラウス・ペーター・フロール

曲目:モーツァルト/交響曲第40番
   チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」

(´・ω・`)ガッカリ・・・
でもフロールならまだいいかな、と無理に前向きに思おう・・・
---------- (*´ー`) -----------

というわけで行ってきましたよ。払い戻しなんてするわけがない。大ト短調と悲愴なんて大フィルさんの定期で聴きたいとは思いませんが、こういうこともたまには悪くなかろうと聴いてきたのでありました。
クラウス=ペーター・フロール。1953年生まれだからシャイーやゲルギエフ、ミュンフンやラトルが同世代。少し後にはティーレマンやW=メストが続くということで、あの世代のドイツ系の指揮者の中ではかなり大成しているほうですかね。録音もあれこれ出ていた。表面は端整、良く聴くとあれこれ手の込んだことをしているがどれもがさほど意味も感じさせず成功していない、という才子にありがちな体たらくで印象に残ることも無く、うちの棚ではメンデルスゾーンが眠ったまま。
そんなフロールの代役やいかに。

40番。全楽章反復あり、古楽奏法も取り入れやりたい放題。第2楽章など美しい部分もあったが反復ごとに色を変えたいフロールとそんなキャパシティは持ち合わせない大フィルとでちぐはぐ。第3楽章もリズムに重点を置いて聴かせたかったようだが音出す人が固くてカクカクする。アーノンクールばりのアウフタクトの強調が耳をそばだてた第4楽章は面白かった。しかしこれもわざとらしいといえばわざとらしい。

休憩挟んで悲愴。
曲の背景というかドラマというか、そういうものへの配慮は一切ない、かなりのハイスピード演奏だった。煽りに煽ってメリハリをつけるまでは悪くなかったが、あの速度とテンションに耐えられる大フィルではなかった。金管は音を当てるので精一杯でうるさくなるばかりだったし、第3楽章では弦で明らかに落ちた人もいた。木管は弱いながらも健闘していたほうだ。
演奏としてはスリリングで見ものだったので客席は沸いた。私も大人しい名曲演奏会を聴かずに済んだ。むしろややサディスティックに楽しんだ。フロールもやりたい放題やっつけたので満足だったかも知れない。しかし音楽は無残だった。
音楽を聴きたい、モーツァルト/チャイコフスキーを聴きたいという人には受難の演奏会だったと思いました。オケは頑張ってる部分もあったけどねぇ。
これを東京でやるのはどうかしら(笑)

次は2日。1年ぶりの中央公会堂。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第404回定期演奏会

2006年12月08日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
06.12.7(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
06.12.8(金)19:30 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第404回定期演奏会
指揮/大植英次
ソプラノ/澤畑恵美
アルト/秋葉恭子 
テノール/佐野成宏
バリトン/ロバート・ハニーサッカー
合唱/大阪フィル合唱団
曲目:ヴェルディ/レクイエム

レイトショーのためか早く来すぎて調子が狂っている人も少なからず。合唱団の知人縁者の無作法もちらほら。超満員・立ち見の場内ではありますが、期待で満ち溢れているばかりでもなさげ。やだなぁ。

モーツァルトやフォーレといった代表的なレクイエムと比較すれば劇的で迫力に満ちた音楽かもしれませんが、パンフにもあったような成立史などを考えて聴くとやはり真摯な祈りに満ちたレクイエムだというこの音楽。たいへん丁寧で折り目正しい演奏でした。イメージだと燃え上がるような演奏をしそうな大植さん、その実こうした細やかな柔らかい演奏が本質なのかも知れぬ。
歌手は女声に難ありかな。アルトは力量も勉強も不足しているのがありあり。ソプラノは概ね良かったですがやや安定に欠ける。テノールは美声で名唱、本人のキャラクターだともっと出せる人なのでもったいないとのご意見もあり。この方のみ暗譜。バスは堅実ながらやや小ぶり。
再編されたと言う合唱団。欧米でも併設の合唱団はアマチュアが多いとはいえ、これまでは「聴けたもんじゃない」と烙印を押される体たらくだった。今回は「我慢出来なくは無い」へと小さいが大きな一歩。男声は少数ですが比較的満足できる内容、女声はさらに技量を上げるか人を変えるか考慮の余地あり。

大植さんから一言あって、アンコールはモーツァルトでAve verum corpus。
これは感動的だった。

次は15日。
知る人ぞ知るチェコの名指揮者だというので気にはなる。プロ前半も期待したいところ。新世界は正直いらんと思う。ドヴォルザークなら6番とかで良かったのに。ほんとはヤナーチェクで良かったんだよ、その専門家的な人なんだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪フィルハーモニー交響楽団 第403回定期演奏会

2006年11月17日 | 大阪フィルハーモニー交響楽団
06.11.16(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
06.11.17(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪フィルハーモニー交響楽団 第403回定期演奏会
指揮/ヘルムート・ヴィンシャーマン
曲目:J. S. バッハ/ブランデンブルク協奏曲全曲
            第1番 第3番 第2番 第5番 第6番 第4番

バッハ研究の権威にしてオーボエ界の神様でもあるヘルムート・ヴィンシャーマン86歳。
かつてLPで彼の指揮するバッハのカンタータを聴いて感激して以来、とりあえずこつこつ録音を集めたり細々実演に接したりしていた。このプログラムも8年ほど前に手兵バッハ・ゾリステンを率いて同じ曲順でシンフォニーでやっていたもの。
オケに期待が出来ない気もするけれど、とりあえず聴きに行く。

第1番。元々ドイツ風のかっちりどっしりなヴィンシャーマンですが、これは大フィルの地であるもっさり具合がやや出た演奏。テンポを落として美しくというのとは違う、ただとろくさいだけでこれはつまらなかった。
第3番。これが一番良かったかも。大フィルの弦セクションのアンサンブルの高さがしっかりと出ていた。
第2番。前日は散々だったらしいTpソロが不安でしたが、若干先走り気味であることを除けば大変良いソロでした。

休憩挟んで第5番。独奏3人が行儀良過ぎて退屈。ジャズ的なせめぎあいをすれば良い独奏パートだと思うんだけれど。
第6番。ヴァイオリン抜きのガンバ入りだと分かっていても、毎度冒頭の音色に驚く。要はヴィオラがメイン。大フィルのヴィオラはまだまだと言われているそうですが、どうしてしっかりした演奏でした。
第4番。各曲編成が変わるための手際が良いとは言えない舞台捌きもあって、かなりの長丁場になってきた。それもあってか若いコンマスに疲れが見える。リコーダーに名手山岡重治とその門下生太田光子を迎えているだけに、疲れたコンマスの暴れっぷりが悲しかった。
欲を言えばヴィンシャーマンだともう少しリズムはタイトに、上げていくところはもっとわあっと膨れあがるような勢いがさらに出てくるはずなのだが、歳のせいもあるのかも知れないので大フィルの責任とは言えないか。
まぁ客席もヴィンシャーマンの暖かい人柄に触れて朗らかな雰囲気に終始して楽しい演奏会ではあった。スコダの時のような感じね。

次は21日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする