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Moon Dogs Blog

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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

2019-08-10 08:00:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を鑑賞。

この作品は大人気ゲームソフト「ドラゴンクエストⅤ~天空の花嫁」を原案に初の3DCGアニメとして

監督は山崎貴&八木竜一。
声の出演は佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之 他。

国民的RPGが初の3DCGアニメ化、しかも「ドラゴンクエストⅤ~天空の花嫁~」というシリーズの中では一番泣けるソフトがベースになっていて気になっていた作品。

期待していたのとは裏腹に、おそらくこの作品を観た誰もが感じることだと思いますが、とにかく「酷い」。

何といってもラストの展開が酷すぎる!
冒頭からずっと主人公リュカの冒険を見守ってきて、いよいよラストのボス"魔王ミルドラース"に挑もうとしたまさにその時、これまでの伏線を全て無かったことにしてしまうという"夢オチ"(正解には夢オチではないが)のラストに呆然…。

実は魔王ミルドラースはコンピューター・ウィルスで、リュカやビアンカ、フローラ、ゲレゲレといったキャラクターたちは"データ"だと明かしてしまいます。(だから冒険がゲーム画面からスタートしたのか)

主人公リュカはゲームもプレイヤーたちにとっての一つの"現実の世界"だ!としてウィルスと戦う訳ですが、もうまさに「なんじゃ、そら…」状態。

やたら説教臭いし、ラストの現実世界でVRのゴーグルを外した画は正直観たくなかった…。

山崎監督はもう観客を含め、"映画"そのものを愚弄しています。
当然「ドラクエ」に対する思い入れもないんだろうからあんな内容が描けるんでしょう。

そんな中、唯一救いだったのが劇中流れる音楽の数々。
すぎやまこういち氏によるお馴染みの曲ですが、まさに"神曲"!
CGで描かれている世界観にもマッチし、名曲たちのおかげで一生懸命ドラクエをやってた子供時代に一気に引き戻されました。

実際ゲームと違う展開はあるものの(リュカの子供が双子じゃない!等)、ノスタルジックに浸りながらも感動しかけたところに一気にラストに畳み鰍ッるかのような"禁断のエンディング"…。
製作陣も公開前にスタッフたちだけで試写してるはずだろうに誰も文句や意見が出なかったのか!?

「ドラクエ」に思い入れがある人は絶対観ない方が良いと思われます。

ワイルドスピード/スーパーコンボ

2019-08-08 22:30:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「ワイルドスピード/スーパーコンボ」を鑑賞。

この作品は「ワイルドスピード」シリーズの人気キャラ、ルーク・ホブスとデッカード・ショウをフィーチャーしたシリーズ初のスピンオフ作品。

監督はデヴィッド・リーチ。
出演はドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、ヴァネッサ・カービー、ヘレン・ミレン他。

「ワイルドスピード」シリーズといえば車を使ったアクションが白眉ですが、それを肉弾戦にシフトさせ、80年代アクション映画へのオマージュを感じさせる内容となりました。

監督のデヴィッド・リーチは元スタントマン出身で、「アトミック・ブロンド」や「デッドプール2」でも素晴らしいアクション・シーンを作り上げた監督。
そこに現代アクション映画界最強のコンビの二人が絡んだ結果、二人の特徴を生かした彼等にしか出来ないド派手なアクションを作り上げました。

特に前半は現代アクションの要となるVFXを多様したシーン、後半は80年代に見られる肉弾戦を中心に構成されていたのが特徴。

劇中にチラッと見える「ビバリーヒルズ・コップ」や「リーサル・ウェャ謄のャXターでも分かるように80年代アクションを意識しています。(ただしラストの崖下でのバトルは「マトリックス レボルーションズ」へのオマージュ。…2003年作品)

「ワイスピ」シリーズで必ず描かれる"ファミリー"の絆は本作でも描かれていはいるものの、レギュラー陣は全く出てこず、8作目で登場したヘレン・ミレンが再登場するのみ。

ドウェイン・ジョンソンは、「ワイスピ」シリーズのプロデューサーでもあるヴィン・ディーゼルとの確執により次回作(9作目)には出演しないと噂されていますが、この辺りは映画同様にファミリーの絆を大事にしてもらいたい!(メ[ルが亡くなったからこそ!)

そして本作ではメイン・プロットの他にスペシャルなゲストが多かったのも楽しめました。

まずはライアン・レイノルズの登場!
これは(監督と)「デッドプール2」繋がりでの出演な訳ですが、皮肉なジョーク連発なCIA諜報員ロックを演じていて、キャラ設定がまさにデップーそのまま!
このロックという名前もドウェイン・ジョンソンのリングネームが"ザ・ロック"なだけに笑える小ネタ。

その他に航空警察の警官にケヴィン・ハート。
先日の「ペット2」でも好演していて、ドウェイン・ジョンソンとは「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」でも共演。(予告でこの"ジュマンジ"の3作目が流れていて、こちらも楽しみ。)

そしてもう一人がエディ・マーサン!
「アトミック・ブロンド」でも西側へ亡命するスパイのスパイグラスを、「デッドプール2」では学園の理事長を演じていて、今回も似たような役というのがミソ。

その他にもデッカードが自分のアジトへ案内した際、ホブスが数々のスーパーカーの中にミニ・クーパーがあるのを発見。
デッカードは「ある作戦で必要だった」と語りますが、これは「ミニミニ大作戦」のこと。(ジェイソン・ステイサム出演作)

小ネタ満載な本作も伏線を残して終わります。
一番の謎が秘密組織エティオンのボス。
その正体を明かすことなく映画は終了。
エンドロールでチェックすると声のみの出演でしたがチャンプ・ナイチンゲールという人物が演じていました。
実はこれライアン・レイノルズの偽名だそうで、そのことを踏まえるとエンド・ロール後のオマケ映像が今回の謎と繋がりそうな…。(レンガを突き刺すシーン)

もちろんこれらの伏線は続編を見据えてのことで、ヒットすればドウェイン・ジョンソンは「ワイスピ」シリーズから離脱し、本作のシリーズ化を狙ってるのかも!?(本作のプロデューサーにもドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムの名前があり、製作に絡んでいる)

まさに頭を空っぽにし、暑い夏を吹き飛ばせる爽快なアクション映画!

ペット2

2019-08-01 22:30:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「ペット2」を鑑賞。

この作品はイルミネーション作品史上NO.1を記録した人気アニメーションの続編。

監督はクリス・ルノー。

声の出演はパットン・オズワルト、ケヴィン・ハート、ハリソン・フォード、エリック・ストーンストリート、ジェニー・スレイト他。

前作から3年ぶりとなる続編。
前作は"飼い主が留守の間、ペットたちは何をしているのか?"という誰もが考えてしまう身近なテーマを軸に主人公マックスがトラブルに巻き込まれながら成長していく様子を描いた物語となっていました。

本作では3つのストーリーで構成され、群像劇(っぽい)内容に。
1つは行動障害と診断されたマックスが農場に住む牧羊犬ルースターとの出会いにより成長していく物語、もう1つはマックスから一番お気に入りのオモチャを預かったギジェットが奮闘する物語、そして最後に前作でヴィランだったスノーボールが新キャラのデイジーと共に囚われたホワイトタイガーを救う為に奮闘する3つのストーリーが同時進行で描かれていきます。

ただ、この3つの話に共通のテーマは無く、無理に3つの話を詰め込む必要があったのか?
なので前作からのキャラクターたちも出番が少なく、デュークなんて後半はほぼ登場せず…。

過剰に反応する現代の人間を皮肉った内容とも取れるマックスの設定や明らかに異人種のメタファーだったホワイトタイガーのフーなどメッセージはあるものの(前作よりメッセージ性は弱い)、ラストにこれらのストーリーを総括して"危険に立ち向かい成長する"というテーマに繋げていたのはかなり強引すぎ。

ケイティの子供を守るという使命感にとらわれたマックスのストーリーを広げてくれたら良かったのに…。(マックスたちもニューヨークから出てほしくはなかった。都会で飼われているペットというのが本シリーズのベースだと思うので)

良かったのは劇中流れる曲のセンス。
前作や「ミニオンズ」、「SING/シング」などイルミネーション作品全部に言えることですが本作でも音楽のセンスが素晴らしい!

オープニングはJay-Zとアリシア・キーズの"Empire State Of Mind"。(この曲って歌詞も良いんだよなぁ)
その他にもZZ TOPの"La Grange"等かなりツボ。(ちなみに前作はテイラー・スイフトの"Welcome To New York"やファレル・ウィリアムスの"Happy"、クイーンの"You're My Best Friend"等こちらもセンス抜群!)

小ネタもたくさんあり、本作で一番存在感があったのがスノーボール。
スーパーヒーローに憧れるスノーボールが「大いなる可愛さには大いなる責任が伴う」というセリフを言いますが、これはもちろん「スパイダーマン」の「大いなる力には大いなる責任が伴う」という名セリフのパロディ。(バックにもスーパーマンのテーマ曲が流れます。)
名前の"キャプテン・スノーボール"は"キャプテン・アメリカ"のパロディ。
そしてスノーボールが歌うラップがめちゃくちゃ最高で、マックス以上に目立ったキャラクターでした!(ケヴィン・ハートの"Panda")

前作でたくさん描かれていた"ペットあるある"も今回は少なめ。

ペットが人間に寄り添っていくという本作に対して「トイ・ストーリー4」のオモチャが持ち主の元を離れて自由になるという内容も同じアニメでも全く逆のことを描いていて対象的。
おそらく続編…あるんだろうなぁ。

本編前に上映されるミニオンの「ミニオンのキャンプで爆笑大バトル」にも注目。

パピヨン

2019-07-28 22:00:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「パピヨン」を鑑賞。

この作品はアンリ・シャリエールの自伝小説を映画化した1973年公開の名作を44年ぶりにリメイクした作品。

監督はマイケル・ノアー。
出演はチャーリー・ハナム、ラミ・マレック、トミー・フラナガン他。

「パピヨン」大好きで何度観たことか…しかもリメイクされ、おまけに今が熱いチャーリー・ハナムとラミ・マレックを起用したということで期待していた作品。
製作は何と2017年。
何故日本だけ2年遅れての公開に至ったのか?(この辺りは謎。しかし「ボヘミアン・ラプソディ」効果もあり、このタイミングは吉かも!?
松山ではいつものように全国公開より1ヵ月遅れでの公開…。)

本作は1973年版の内容をほぼ忠実にコピー。
主に1973年版との違いは冒頭にパピヨンが金庫破りをし、殺人の罪を着せられるシーンが描かれているところ、独房に入ったパピヨンが夢を見るシーン、そしてラストで自身の体験談を書いた小説を出版社に持ち込むシーンが新たに追加され描かれているところ。

その他にも細かい違いは多々ありますが、この3つのシーン以外はほぼ同じ。

仕方ないですがやはり比べてしまいます…。
1973年版のスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの演技が凄すぎたのもあり、今回のチャーリー・ハナムとラミ・マレックの演技にはやや不満。

本作ではシャリエールの絶望感や自由への執念、ドガの妙にオドオドした演技がかなり押さえられて表現していた印象。
1973年版でのスティーブ・マックイーンは感情をストレートにさらけ出しますが、チャーリー・ハナムは感情を押し殺し、自由へのチャンスをじっと待ちます。
一方、ドガ役のダスティン・ホフマンも周囲をやたら気にし、オドオドした演技が全面に出ていましたが、ラミ・マレックは変に強気な部分が見え、"ルイ・ドガ"という人物像が半端な印象。

とにかくこの二人(チャーリー・ハナムとラミ・マレック)はイケメンすぎて清潔感がありすぎ!
この作品の見所の一つに脱走に失敗したシャリエールが独房に入れられるシーンがありますが、スティーブ・マックイーンは痩せこけ白髪姿になり狂人のような風貌になりますが、チャーリー・ハナムは白髪にならない上に健康そうな肌つや。(本人は20kg減量したそうだが元々マッチョなのであまり痩せたように見えない…)
あと何と言ってもGを食べるところが無いという…(G食べるのがパピヨンでしょう!)
そしてドガといえばあの"頭"。
ラミ・マレックはあの頭になりません。
割れた眼鏡をかけたのは共通ですが1973年版でのドガに対するイライラ感があまりありませんでした。(このイライラ感はかなり重要)

冒頭の船の中のシーンも囚人の数が少なく、1973年版の方が環境的にも酷い印象だったし、悪魔島もそこまで悲惨な場所のようには感じられません。

1973年版の上映時間は150分に対し、本作は133分と短め。
あっさり描かれていたせいか、クライマックスの断崖絶壁からのダイブに行くまでのカタルシスがあまり感じられなかった。(ココナッツを投げた時は荒波だったがシャリエールが飛び込むシーンで波が穏やかだったりとツッコミ所もある)

個人的にはラストの断崖絶壁からのダイブ。
伝説のスタントマン、ダール・ロビンソンがまだ駆け出しだった頃に約30mの高さから飛び込んだこのスタント。
本作でも再現されていましたが、1973年版はロング・ショット&ワンカット、おまけにスロー・モーションの合わせ技でドラマチックに見せてくれました。(このダイブに至るまでの二人の演技がこの名シーンに繋がる)
しかし本作はカット割されている上にスローになってない…(若干遅め)
あっという間にダイブ・シーンが終了してしまってます…。

改めて1973年版の凄さを印象付けたリメイクだったのでは!?(「パピヨン」観たことない人にはこちらから観るのがいいかも。)

チャイルド・プレイ

2019-07-23 22:00:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「チャイルド・プレイ」を鑑賞。

この作品は1988年に製作された人気ホラーのリメイク作品。

監督はラース・クレヴバーグ。
出演はオーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、マーク・ハミル他。

全7作品製作された人気ホラーですが、正直全部観てません…(3作くらいしか鑑賞してない。)
先週は「トイ・ストーリー4」を鑑賞してからの~「チャイルド・プレイ」…オモチャ系作品が続きます。

そういえばこの「チャイルド・プレイ」のャXターも「トイ・ストーリー」のキャラクターたちを次々に襲っていく秀逸なデザインとなっていました。(このデザイン好き。ちなみに「トイ・ストーリー」1~3作までのオモチャの持ち主はアンディ。本作の主人公もアンディ。)

今回のリメイクは1作目を基本に作られていますが、1988年版をかなり現代風にアレンジ。
リメイクというよりはリブートと言った方が正解かも。
その変更点の一番大きな要素となるのがチャッキーにAI機能が付いてること!
スマホに接続し、アプリをダウンロード。
チャッキーに話しかけることでスピーカーを鳴らしたり、テレビを付けたり出来るようになっていてチャッキーが多機能に!
チャッキーも時代の流れで変わっていくのですね~(笑)

冒頭、過酷な労働を虐げられたある一人の労働者が怨みを持ち人形に設定された様々な制御装置を解除させて人形を出荷したのがきっかけ。
そもそもこの部分でもうツッコミ所満載なのですが…(数ある制御装置の中の一つでもある"暴力機能"って何!?)( *´艸`)

かと言って、決してつまらなかった訳ではなく、リブートとしてはなかなか面白かった本作。
但し1988年版みたいな恐賦エは無く、微妙に笑えるギャグ(!?)らしきシーンとグロ描写が半々といった内容で変に和みました。

特に冒頭、バディ人形を手に入れたアンディが名前を決める際に「ハン・ソロ!」と名付けようとするシーン。(もちろん却下。すぐにチャッキー決定。)
これはもちろんチャッキーの声をマーク・ハミルが担当したから。

その他にもアンディたちがテレビで「悪魔のいけにえ2」を観て笑っているのをチャッキーのAIが学習するシーン。(このシーンも80年代の古典的なホラー作品を現代のホラー作品がディスっているようにも見えた。)
シェーン(アンディの母親の彼氏)を殺し、レザー・フェイスのようにシェーンの顔の皮を剥がしたチャッキーはスイカに顔の皮を貼り付けてアンディにプレゼント。
それをにバレないように同じ階に住むドリーン(マイクの母親)にプレゼントするシーンなど恐浮ニいうよりは笑えるシーンがかなり多かった。(あとドリーンが殺されるシーンも恐浮ニいうよりはギャグに近い。)

1988年版はチャールズ・レイという殺人鬼の魂が宿った人形が人間を襲います。
チャッキーの見た目の可愛さと主人公アンディの年齢(1988年版は6歳。2019年版は13歳くらい。)からの視点、そして直接的ではない心理描写もあり、かなり恐賦エを感じた作品だったのに対し、2019年版は心理描写など一切無く、グロいシーンが多かったのが特徴。

1988年版は動力が電池。
なので電池が入ってないのに動くチャッキーが不気味でしたが、本作では胸の中にあるバッテリーで動きます。
しかもアークリアクターみたいに光っていて「アイアンマンかよ!?」とツッコミたくなります。(リアクターを取り付けるシーンも有り!)

この最新機能が付いたチャッキーは元々1988年版の最初の設定だったらしく、子供の成長につれて、相手にされなくなった人形が怨みから暴走をはじめるという初期設定が殺人鬼のチャールズ・レイがブードゥ教の呪術により魂を人形に込めた設定に変更されたんだとか。

1988年版より不細工になったチャッキー。
実はCGではなく、アニマトロクスによるもの。
全部で7体作られたらしく、CGかと思うほどよく動きます。

登場人物が少なかった1988年版に比べ、アンディをはじめ、アンディの悪友たちが居るのも「IT/イット"それ"が見えたら終わり。」を彷彿とさせますが、スタッフがどうやら同じなんですね~。

便利機能が搭載している最新オモチャの暴走。
アンディや悪友たちの行動や言葉を学習し、凶暴化していくチャッキーは今の時代の人間を風刺しているよう。

本作や「トイ・ストーリー」の"物を大事にしない人間"というテーマなのも両極端に描いてはいるものの、"共通"なんですね。

ラストでマーク・ハミルが歌う「バディ・ソング」も不気味…( *´艸`)