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Moon Dogs Blog

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アナベル 死霊博物館

2019-10-02 22:15:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「アナベル 死霊博物館」を鑑賞。

この作品は、ウォーレン夫妻の家の地下に厳重に保管されていたアナベル人形が次々と悪霊たちを呼び起こし少女たちを襲っていくホラー作品。

監督&脚本はゲイリー・ドーベルマン。
製作&原案はジェームズ・ワン。
出演はマッケンナ・グレイス、マディソン・アイズマン、ケイティ・サリフ、パトリック・ウィルソン他。

実話を元にした第1作「死霊館」の公開から6年。
世界的なヒットによりその後様々なユニバースが展開された人気シリーズの最新作がいよいよ公開!

アナベル・シリーズも何と3作目。
本作はまさに"ホラー版ホームアローン&ナイト・ミュージアム"!
ウォーレン夫妻の娘役にはマッケナ・グレイスちゃんに変更。
「gifted/ギフテッド」でも魅せた抜群の演技力&キュートさは本作でも発揮!

しかし伏線は弱く、シリーズで一番浮ュないかも…。
ウォーレン夫妻は冒頭とラストに出てくるだけで、ほとんどがウォーレン夫妻の娘ジュディとベビーシッターのメアリー、そのメアリーの友人ダニエラの3人によるお留守番がメイン。

しかもこのダニエラって子が"死んだ父親に会いたい"って理由で、初対面のジュディの家に入り、無理矢理ジュディの誕生日に参加し、勝手に家の中を散策し、絶対に入ってはいけない封印された部屋に侵入。
アナベル人形を取り出してしまい、様々な怪奇現象をひきおこしてしまうという迷惑きわまりない人物。(もう犯罪レベル…)

劇中、花嫁衣装姿の幽霊が3人を襲うのですが、「ラ・ヨローナ 泣く女」を彷彿させます。(ってか、スピンオフ作品だから繋がりがあるのかも…)

しかも誰も死なない。

おまけに珍しくハッピーエンド。

エンドロールでは"ロレイン・ウォーレンに捧げる"の文字が。
本作はその「死霊館」シリーズのモデルとなり今年亡くなったロレイン・ウォーレンに捧げられています。

「死霊館」の1作目と2作目の「死霊館 エンフィールド事件」は脚色されたものではなくて、ほぼ実話の通りとのこと。
マジで浮ゥったし面白かった!

あの時のような恐附?iがまた観たい!
ただ、ユニバースが展開していくとどうしても…ね。

本作で登場した死霊博物館のものの中に今後のユニバースの鍵を握るアイテムがあるかも。(「ラ・ヨローナ 泣く女」の花嫁衣装みたいに)
次回作も一応期待しておきますか。

アド・アストラ

2019-09-27 22:31:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「アド・アストラ」を鑑賞。

この作品は、地球生命体探索の旅で行方不明となった父親を探すため、宇宙飛行士の息子が32億km離れた太陽系の彼方へ向かうSFスリラー作品。

監督はジェームズ・グレイ。
主演&製作はブラッド・ピット。
出演はトミー・リー・ジョーンズ、リヴ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランド他。

先日、「ワンス・アャ踏ア・タイム・イン・ハリウッド」が公開されたと思ってたら次はまたまたブラピの最新作が公開。
おまけに久しぶりの来日も果たしたことも話題となりました。

ブラピにとって初のSF作品ということですが、SF作品らしいエンタメ要素は一切なく淡々と進むストーリーは「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせます。

本作を観る上で重要となるのが「2001年宇宙の旅」と「地獄の黙示録」の2作品。
主人公のロイが地球外生命体を探す任務に取り憑かれた父親を探すプロットはこの2作品とほぼ同じ。

「2001年宇宙の旅」のベースとなったのが最古の物語とされるホメロスの「オデッセイア」。
オデッセイウスが海の神ャZイドンを冒涜し、神の怒りを買い、数々の苦難を乗り越えながら自分の国に帰るという英雄彈。
もう一つの「地獄の黙示録」はジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」の舞台をベトナムに変え製作。
主人公マーロウがジャングルの奥地で現地の人々から崇拝され、その権利に取り憑かれたクルツを探しに行くという内容。(どちらかといえば本作のベースは「地獄の黙示録」か。)

一番のャCントとなるのが主人公ロイがロケットの乗組員を殺してしまうシーン。
ロイは任務に取り憑かれた父親クリフォードと同じ道をたどります。(父親も乗組員たち全員を殺してしまっていた。)
「闇の奥」でもクルツとマーロウは同じく越えてはいけない一線を越えてしまいます。

ロイは"父親を探す"という任務を忠実に遂行しようとします。
常に冷静であり、自分の感情をも圧し殺し、宇宙飛行士として完璧であろうとします。
しかしロイは火星で父親に対する本当の感情に気付きます。(常に完璧であろうとする姿は劇中何度か映る心理テストのシーンで分かります。)
そこで起こったのが先に書いたロイがロケットの中で乗組員を殺してしまうシーン。

ロイの中にある父親への複雑な感情(家庭を省みなかった父親の姿と科学者として英雄視されている父親)と葛藤の末、乗組員を殺害してしまうという行動をあえてクリフォードと重ねたのが凄い。

父親クリフォードと再会したロイはここでも説得し、地球に戻るように諭します。(火星で何度も父親へ通信するが、自分の感情を出して父親へ話かけた途端に突如任務から外されてしまう。劇中では描かれていないし、説明されてもいなかったけどおそらくこの時初めてクリフォードから返信が来たのだろう。)

クリフォードは一度はロイと共に地球に帰ることを同意するものの、自ら死を選びます。
自分が死ぬことでロイを(任務と心からの)解放したように感じました。(語られてはいないが、ロイを自分と同じようにはしたくなかった!?つまり父親の贖罪?)

ラストでは冒頭で語られていた妻のイヴと再び関係を修復しようとしているロイの姿で終わります。
「オデッセイア」と同じように、自分の国(この場合は妻の元に)に帰る主人公ロイには帰る場所があり、そのことに気付いたロイは父親とは違う道を歩もうとしていた姿がとても印象的。(クリフォードには帰る場所は無く、宇宙の彼方へ消えていく。笑顔が全くないブラピの表情がラストでは柔らかくなっていたのにも注目。)

本作にはSF映画特有の壮大な景色がほとんど映らず、セリフもほとんど無し。
ブラピのアップのシーンがかなり多いのが特徴。
外見的には感情を抑え完璧な宇宙飛行士でいようと振る舞いながらも自分の中にある感情に揺れ動いている様子を顔の表情だけで上手く表現してみせたブラピの演技は大絶賛されました。

そんな本作は現代版の英雄彈を描いた深い作品なのでした。

ちなみに月に作られた基地に牛丼の吉野家の看板があったのを発見!
吉野家"月面店"かぁ~(笑)


フリーソロ

2019-09-19 22:44:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「フリーソロ」を鑑賞。

この作品は、世界的に知られるクライマー、アレックス・オノルドに密着したドキュメンタリー作品。

監督&製作はエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ&ジミー・チン。

出演はアレックス・オノルド、トミー・コールドウェル、サンニ・マッカンドレス。

第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した作品がようやく公開。
タイトルにもなっている"フリーソロ"とは、ロープや安全装置を一切使わずに山や絶壁を登るクライミングスタイルのことで、本作は世界的に知られるクライマー、アレックス・オノルドの挑戦と生活に密着したドキュメンタリー。

とにかく素晴らしかった。

冒頭、アレックス・オノルドがインタビューで「フリーソロに挑戦するのは"死"を身近に感じることで"生"を実感できる」と語っていたのを観た時は「ただのスリル中毒?」「快感を得るためだけに命をかけるのか?」と思っていましたが、その目標を達成するまでの過程が凄かった。

何年もかけて準備し、何度も登頂ルートを実際に登り(ロープをつけて)確認。
断崖絶壁の小さな窪みまで徹底的にリサーチし、一挙手一投足無駄な動きを許さない姿にただ驚き。
彼がただのギャンブラーでないことがわかります。

ャXターに、「ラスト20分、極限を超えた体感」とあるように、本作のラスト20分に及ぶエル・キャピタンへのフリーソロが本作の最大のクライマックスな訳ですが、終始断崖絶壁を登るアレックスの映像に観ている方もついつい力が入り、ラストでは手が汗でビチョビチョ…。
高所&想像を絶する断崖絶壁の映像は観ているだけでも恐普B
※高いところが苦手な人はかなりヤバい映像です…いや、マジで。(自分も高いところは苦手ですが、好奇心の方が勝ってしまい、登ってみたくなるという厄介な性格…)

そして素晴らしかったのがそんな映像を撮影した撮影クルーたち。
こうして観客が絶対に見ることが出来ない景色やショット、エル・キャピタンの岩肌など、この撮影がいかに困難だったかがわかります。(撮影スタッフたちも有名なクライマーだった。)

ラストは過去に誰も成功しなかったエル・キャピタンのフリーソロでの登頂を達成したアレックスの姿が。
観ていた自分も自然と涙が流れていました。
それはこの作品がアレックス・オノルドをはじめ、彼に関わる人たちの人間関係を深く描いていたから。
このおかげで自分もアレックスの人柄に魅了され、自然と感情移入してしまった訳。

映画のラストでアレックスは「次の挑戦はまだ決まっていない」と言ってましたが、その後調べてみると彼は再びエル・キャピタンに登り2時間10分で登頂しています。(劇中では3時間56分で登頂)
更にその5日後、2時間1分を記録。
そしてその2日には2時間を切る1時間58分という最速記録で登頂を成功させていました。

印象的だったのが「寿命を全うしないのか?」の質問に「寿命まで平和に暮らしたいとは思わない」と答えたこと。
彼にとっての"生"とは目的に向かっていく姿勢そのものであり、その過程。
何か分かるような気がする…(世の中、一日中携帯ばかり触ってる若者に生きてる実感や達成感などあるわけもないだろうな…)

ちなみに劇中クライマックスのエル・キャピタン登頂の際、たまたま居合わせたユニコーンの着ぐるみを着た別のクライマーの存在…。(撮影クルーでも何でもなく、ただ偶然にその場に居合わせたクライマー)
緊張感が一気に乱れる瞬間でしたが、それでも最後まで集中して登りきったアレックスの精神力の強さにも脱帽。

頼むからずっと生き続けてほしい…そう願います。

ドキュメント作品が苦手な人、観たことがない人はぜひ観て欲しい作品でした。

ブレードランナー ファイナル・カット IMAX

2019-09-13 22:48:00 | 映画

今日は「ブレードランナー ファイナル・カット」を鑑賞。

「エイリアン」のリドリー・スコットが監督を務め、ハリソン・フォードが主演した「ブレードランナー」。
近未来のロサンゼルスを舞台に、脱走した人造人間レプリカントの処分を依頼された男デッカードの戦いと葛藤を描いた名作です。

何とこの度、全国32館のIMAXシアターで2週間限定上映されるとのことなので早速行ってきました!

今回上映されたのは2007年公開の「ファイナル・カット」版。
これは全7種類あるバージョンの中から「ディレクターズ・カット」版より更に手が加えられ、画質と音響が格段にアップし、セリフの変更や追加シーン、「インターナショナル」版以降で削除されたシーンの復活等を加え、公開25周年を記念して製作されたもの。

その「ファイナル・カット」版が今回、さらにIMAX版となって驚きの臨場感に!

何回観ても飽きないけど、このIMAX版はとにかく凄い!
おまけに初めてスクリーンで「ブレードランナー」を観れた訳で、もぅWの感動です( *´艸`)

先日7月に亡くなったルトガー・ハウアーの名演技も噛みしめつつ、ラストの名セリフに鳥肌!(何度も観てるからわかってるんだけど、これがアドリブってんだから凄いやね。)

公開から37年経ってても全く古くささを感じないのも素晴らしい!

ちなみに本作の設定が2019年11月なんですが‥‥‥‥って、あと2ヵ月やん! ゚ ゚ ( Д  )

トールキン 旅のはじまり

2019-09-10 22:52:00 | 映画


※ネタバレ注意

今日は「トールキン 旅のはじまり」を鑑賞。

この作品は「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」の原作者J・R・R・トールキン(ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン)の伝記映画。

監督はドメ・カルコスキ。
出演はニコラス・ホルト、リリー・コリンズ、アンソニー・ボイル、パトリック・ギブソン、トム・グリン・カーニー、デレク・ジャコビ、ハリー・ギルビー他。

「ロード・オブ・ザ・リング」の原作者J・R・R・トールキンの伝記映画にニコラス・ホルトが‥‥‥ということで、ちょうど今年の3月に「ライ麦畑の反逆者 ひとりぼっちのサリンジャー」という作品でサリンジャー役を演じたばかりの彼。
作品としても良かったし、元々演技力もある人なので「サリンジャーってこんな人物だったのかも…」と思わせてくれ、尚且つ原作も読んでみたいと思った良作でした。(まぁ個人的にはケビン・スペイシー見たさだった訳ですが。)

そしたら今度はトールキン役……(@_@;)

もうサリンジャーとしてのイメージが出来上がっちゃってるので冒頭からなかなかストーリーに入れなかった……。

本作は海外で大コケしたらしく、しかもトールキンの家族の許可を得られないまま製作され、家族からは「本作を支持しない」とまで言われたんだとか。

でもそこまで悪くなかったこの作品。
本作は第一次世界大戦の"ソンムの戦い"に参加していたトールキンと過去の回想による映像を交互に観せる手法で構成。
しかもトールキンの生涯というよりは少年期~青年期にフォーカスされていて、壮絶だった戦争体験が「指輪物語」創作へどのように繋がっていくのか興味津々で鑑賞してたのですが……。

いつまで経っても「指輪物語」や「ホビット」に直接繋がるような決定的な描写は無く、若い時から想像力や言葉のチョイスが他の人たちを圧唐オていた人物だったことだけは分かりました。

トールキンのイマジネーションは冒頭に描かれていた母親の影響が大きいんだと思うし、多分母親がトールキン兄弟に聞かせていたおとぎ話は「ベーオウルフ」の一節じゃないかと…。(映画化もされたけど正直面白くなかった…)
これが「指輪物語」を生むことになる大事なシーンのように感じました。

ただ、"ソンムの戦い"によるシーンでトールキンが部下の兵士と共に親友を必死に探すシーンがありますが、このシーンが「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとサムのような関係に見えました。(部下の兵士が上司であるトールキンを励ます姿にサムの面影を見た!またサムの名前の由来もわかった!)

その他にも火炎放射器がドラゴンに見えたり、黒煙がサウロンに仕えてたゴーストみたいに見える演出がありましたが、この演出が無理矢理「指輪物語」へ繋げようとしてたみたいに感じ、個人的にはここでファンタジー要素はいらないなと思った次第。(エンターテイメント的には大事な演出なんだろうけど)

トールキンの初恋の相手エディスにはリリー・コリンズが。(フィル・コリンズの娘)
このリリー・コリンズがとにかくキュート。
この人、どの作品観ても魅力的で、太い眉毛までチャーミングに思えてくるから不思議です。

3人の仲間たちと「件pで世界を変えよう」と誓い合い、「指輪物語」を生み、ラストで子供たちに物語を語り継ぐトールキンの姿がとても印象的。

「指輪物語」創作の裏にあった物語としてではなく、青春映画としてもちゃんと成立していた作品でした。