続き~
資生~宣伝部の田中さん。10年か~、さすがに疲れたか?
1つ聞いてみたいことがある。何で、そんなに急ぐんだ。杉さんを見ていると不安になる。血と肉を削り取って作品を作っているようで・・
「それじゃあカッコよすぎる(笑) 大丈夫です、大丈夫ですから、まだまだ・・」「お前に任せた、伝命」
ひと言も発しない。
うつろ・・・
撮影終了しても、そこに座り続けている
伝命に微笑む
1人残る・・・白く・・
この場面は、胸が痛くなる
1973年12月。自宅で自らの命を絶つ。残されたものは・・
ドラマでは、徐々に何かに追い詰められ行く様が描かれていたと思います。
遺品の中には自画像も多く・・田中さんが伝命に語る。
杉さんには、言うなっていわれてたけど、いつか言っていたんだ。
「俺がずっと画を描いてこれたのは、あいつがそばにいてくれたからかもしれません。たった1人のライバルは、きっと伝命なんです。これからは、あいつらがCMを楽しむ番だ」
CMの創成期を駆け抜けていって、CM界に大きな影響を与え、鬼才と呼ばれた方です。
ドラマでも、その自殺の理由をはっきりとは描かなかったけれど(実際いろいろな説があるし)
残された言葉も、捉え方は人によって違うんじゃないかなと思います。
だから、ドラマの最後に、現代の伝命さんと今は制作会社社長になっている嘗ての杉山組のスタッフに、その言葉と現代の問題を結び付けて語らせたのは、蛇足に思えて・・。
いいものを作りたい、それは、どんな仕事にも通じるものだと思います。 脚なが~~
画作りにはとことんこだわった方だったそうです。
太陽を待つ。
「回せ、伝命!」
「ヨーイ、ハイ!」
「カット! OK!」
「伝命、嘘はバレるからな」
直人さんは、役者という仕事をしているので、この言葉を言うのが怖かったという。
目の演技が印象的なドラマでした。
現代部分を演じた藤竜也さんや内山理名さんとは、撮影が一緒になることはなかったそうで・・(残念^^;)
久しぶりにこの本も読みなおしてみようかな~「CMにチャンネルをあわせた日~杉山登志の時代」
馬場啓+石岡瑛子編 パルコ出版(1978年発行)
何故か、汐留の日テレ近くにポスターがずらり・・(資生堂が近くにあったからかな・笑)
放送は、TBS