先週末に嬉しいことがありました。
他人のことでこんなに喜べるなんて
自分でも思っていなかった。
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久しぶりに番外編です。
あ、余興も大成功でした。
近々記事にしますのでお待ちください。
以前勤めていた会社の先輩。
と言っても僕より3つ年下で
一緒に仕事してたのは1年足らず。
不思議と辞めた後も数人の繋がりがあり、
年に何度か飲みに行ったり、
誰かの家に集まったりしていた。
もう2年ぐらい会ってなかったが。
その彼から1年ぶりにメールが届いた。
「僕の子です。I子です。」
そう、いつの間にか子供が産まれ
パパになっていた。
1週間前に産まれたそうだ。
というか、いつの間に再婚したんだ?
彼は割と早くに結婚した。
多分僕の周りでは一番早かったと思う。
彼と飲みに行く時は、
彼女も良く一緒に来ていた。
結婚してからも奥さんとして
ちょくちょく一緒に飲みに来ていた。
ちょっと無口な彼に良く似合う
美人で気の利く奥さんだった。
2人はよく笑っていた。
幸せそうだった。
前の会社を1人辞め、また1人辞め。
そうこうしているうちに一緒に飲むこともなくなり、
しばらく疎遠になっていた。
忘れもしない3年前のGW。
まだ寝ていた僕を起こしたのは
1本の電話だった。
よく飲んでいた数人のうちの1人から。
友「ごめん、まだ寝てたよね?」
僕「うん・・・・どうした?」
時計を見るとまだ6時前だった。
友「Y子さんが亡くなったって。
それでね、今日お通夜で明日葬式だから
もし来れるようならk」
僕「ちょっと待って意味わからん。」
寝起きということもあったが、
それ以上にあまりに突拍子のない話で
その意味が全く理解できなかった。
友はそんな僕に感情を押し殺し
手短に教えてくれた。
2人の間になかなか子供ができなかったこと。
1度妊娠が分かったがダメだったこと。
奥さんの身体に病気が見つかったこと。
手遅れだったこと。
悪い夢を見ているような感じで
お通夜、葬式と2日間を過ごした。
数年前に結婚式を挙げた教会。
結婚式と同じメンバーが集まり、
そして、彼女を見送った。
結婚式と違ったのは、みんな泣いてたこと。
誰も笑っていなかったこと。
不思議と涙は出なかった。
多分、突然すぎて実感がなかったから。
今でも彼女が亡くなったという実感がない。
どこか遠くに引っ越しているだけのような
そんな感覚のまま僕の中で時が止まっている。
彼は式の間、き然としていた。
涙を流すこともなくただ淡々と喪主を務めあげた。
逆にそれが痛々しかった。
彼をみていると涙が出そうになり
なるべく見ないようにしていた。
その後何回か飲みに行った。
僕たちの結婚式にも出席してくれた。
彼は笑顔を見せるようになっていた。
でもどこか無理をしているような気がして
そんな彼を見ていると、
やはり涙が出そうになり
その笑顔を見ることができなくなっていた。
彼はまだ亡くなった奥さんの
声が入った携帯を大事に使っていた。
彼のメールアドレスはまだ
亡くなった奥さんと自分のイニシャルだった。
彼はまだ亡くなった奥さんと
一緒に暮らしたアパートに1人で住んでいた。
彼はまだ結婚指輪をはめていた。
彼はこのまま亡くなった奥さんの面影だけを追い
歳を取ってしまうんじゃないだろうか。
今後の人生をどう歩むつもりなんだろう。
会うたびにそう思った。
でも聞けなかった。
触れてはいけないような気がした。
何も言えなかった。
そうこうしてるうちにお互い忙しくなり
特に僕は子供ができ家庭優先になってしまった。
ほとんど連絡をとらないまま時が過ぎていた。
彼は周りに内緒でこっそり再婚していた。
少なくとも亡くなった奥さんを知る人達には
内緒にしていたように思う。
密かに引っ越しし妊娠し、
そして子供が産まれていた。
「一言、言ってくれてもいいのに」
一瞬そう思ったがすぐに打ち消した。
秘密にしていたのは、
彼なりに色々考えてのことだろう。
そして今回報告してくれたのも
また色々考えてのことだろう。
ああそうか。
彼の人生がまた動き出したんだ。
今日は僕にとっても素晴らしい日だ。
彼のことはずっと気になっていた。
肩の荷を1つ下ろせた気がした。
幸せになって欲しい。
大切な人が側にいる幸せを。
当たり前すぎて見失いそうになる幸せを。
今そこにある幸せを。
あなたなら大事にできるはずだから。
友よ。
久しぶりにあなたの笑顔が見れました。
他人のことでこんなに喜べるなんて
自分でも思っていなかった。
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久しぶりに番外編です。
あ、余興も大成功でした。
近々記事にしますのでお待ちください。
以前勤めていた会社の先輩。
と言っても僕より3つ年下で
一緒に仕事してたのは1年足らず。
不思議と辞めた後も数人の繋がりがあり、
年に何度か飲みに行ったり、
誰かの家に集まったりしていた。
もう2年ぐらい会ってなかったが。
その彼から1年ぶりにメールが届いた。
「僕の子です。I子です。」
そう、いつの間にか子供が産まれ
パパになっていた。
1週間前に産まれたそうだ。
というか、いつの間に再婚したんだ?
彼は割と早くに結婚した。
多分僕の周りでは一番早かったと思う。
彼と飲みに行く時は、
彼女も良く一緒に来ていた。
結婚してからも奥さんとして
ちょくちょく一緒に飲みに来ていた。
ちょっと無口な彼に良く似合う
美人で気の利く奥さんだった。
2人はよく笑っていた。
幸せそうだった。
前の会社を1人辞め、また1人辞め。
そうこうしているうちに一緒に飲むこともなくなり、
しばらく疎遠になっていた。
忘れもしない3年前のGW。
まだ寝ていた僕を起こしたのは
1本の電話だった。
よく飲んでいた数人のうちの1人から。
友「ごめん、まだ寝てたよね?」
僕「うん・・・・どうした?」
時計を見るとまだ6時前だった。
友「Y子さんが亡くなったって。
それでね、今日お通夜で明日葬式だから
もし来れるようならk」
僕「ちょっと待って意味わからん。」
寝起きということもあったが、
それ以上にあまりに突拍子のない話で
その意味が全く理解できなかった。
友はそんな僕に感情を押し殺し
手短に教えてくれた。
2人の間になかなか子供ができなかったこと。
1度妊娠が分かったがダメだったこと。
奥さんの身体に病気が見つかったこと。
手遅れだったこと。
悪い夢を見ているような感じで
お通夜、葬式と2日間を過ごした。
数年前に結婚式を挙げた教会。
結婚式と同じメンバーが集まり、
そして、彼女を見送った。
結婚式と違ったのは、みんな泣いてたこと。
誰も笑っていなかったこと。
不思議と涙は出なかった。
多分、突然すぎて実感がなかったから。
今でも彼女が亡くなったという実感がない。
どこか遠くに引っ越しているだけのような
そんな感覚のまま僕の中で時が止まっている。
彼は式の間、き然としていた。
涙を流すこともなくただ淡々と喪主を務めあげた。
逆にそれが痛々しかった。
彼をみていると涙が出そうになり
なるべく見ないようにしていた。
その後何回か飲みに行った。
僕たちの結婚式にも出席してくれた。
彼は笑顔を見せるようになっていた。
でもどこか無理をしているような気がして
そんな彼を見ていると、
やはり涙が出そうになり
その笑顔を見ることができなくなっていた。
彼はまだ亡くなった奥さんの
声が入った携帯を大事に使っていた。
彼のメールアドレスはまだ
亡くなった奥さんと自分のイニシャルだった。
彼はまだ亡くなった奥さんと
一緒に暮らしたアパートに1人で住んでいた。
彼はまだ結婚指輪をはめていた。
彼はこのまま亡くなった奥さんの面影だけを追い
歳を取ってしまうんじゃないだろうか。
今後の人生をどう歩むつもりなんだろう。
会うたびにそう思った。
でも聞けなかった。
触れてはいけないような気がした。
何も言えなかった。
そうこうしてるうちにお互い忙しくなり
特に僕は子供ができ家庭優先になってしまった。
ほとんど連絡をとらないまま時が過ぎていた。
彼は周りに内緒でこっそり再婚していた。
少なくとも亡くなった奥さんを知る人達には
内緒にしていたように思う。
密かに引っ越しし妊娠し、
そして子供が産まれていた。
「一言、言ってくれてもいいのに」
一瞬そう思ったがすぐに打ち消した。
秘密にしていたのは、
彼なりに色々考えてのことだろう。
そして今回報告してくれたのも
また色々考えてのことだろう。
ああそうか。
彼の人生がまた動き出したんだ。
今日は僕にとっても素晴らしい日だ。
彼のことはずっと気になっていた。
肩の荷を1つ下ろせた気がした。
幸せになって欲しい。
大切な人が側にいる幸せを。
当たり前すぎて見失いそうになる幸せを。
今そこにある幸せを。
あなたなら大事にできるはずだから。
友よ。
久しぶりにあなたの笑顔が見れました。