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御ニヤリ中毒

壁に耳あり、障子に御ニヤリ。明るい変態計画進行中。御ニヤリマーが送る君のハートに御ニヤリゲッツ(σ ̄ー ̄)σ

御ニヤリ番外編 「友へ」

2006-07-18 | 御ニヤリ番外編
先週末に嬉しいことがありました。
他人のことでこんなに喜べるなんて
自分でも思っていなかった。



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久しぶりに番外編です。
あ、余興も大成功でした。
近々記事にしますのでお待ちください。



以前勤めていた会社の先輩。
と言っても僕より3つ年下で
一緒に仕事してたのは1年足らず。

不思議と辞めた後も数人の繋がりがあり、
年に何度か飲みに行ったり、
誰かの家に集まったりしていた。
もう2年ぐらい会ってなかったが。

その彼から1年ぶりにメールが届いた。
「僕の子です。I子です。」

そう、いつの間にか子供が産まれ
パパになっていた。
1週間前に産まれたそうだ。

というか、いつの間に再婚したんだ?

彼は割と早くに結婚した。
多分僕の周りでは一番早かったと思う。

彼と飲みに行く時は、
彼女も良く一緒に来ていた。
結婚してからも奥さんとして
ちょくちょく一緒に飲みに来ていた。

ちょっと無口な彼に良く似合う
美人で気の利く奥さんだった。
2人はよく笑っていた。
幸せそうだった。

前の会社を1人辞め、また1人辞め。
そうこうしているうちに一緒に飲むこともなくなり、
しばらく疎遠になっていた。

忘れもしない3年前のGW。
まだ寝ていた僕を起こしたのは
1本の電話だった。
よく飲んでいた数人のうちの1人から。

友「ごめん、まだ寝てたよね?」
僕「うん・・・・どうした?」

時計を見るとまだ6時前だった。

友「Y子さんが亡くなったって。
  それでね、今日お通夜で明日葬式だから
  もし来れるようならk」
僕「ちょっと待って意味わからん。」

寝起きということもあったが、
それ以上にあまりに突拍子のない話で
その意味が全く理解できなかった。

友はそんな僕に感情を押し殺し
手短に教えてくれた。

2人の間になかなか子供ができなかったこと。
1度妊娠が分かったがダメだったこと。
奥さんの身体に病気が見つかったこと。
手遅れだったこと。

悪い夢を見ているような感じで
お通夜、葬式と2日間を過ごした。

数年前に結婚式を挙げた教会。
結婚式と同じメンバーが集まり、
そして、彼女を見送った。
結婚式と違ったのは、みんな泣いてたこと。
誰も笑っていなかったこと。

不思議と涙は出なかった。
多分、突然すぎて実感がなかったから。
今でも彼女が亡くなったという実感がない。
どこか遠くに引っ越しているだけのような
そんな感覚のまま僕の中で時が止まっている。

彼は式の間、き然としていた。
涙を流すこともなくただ淡々と喪主を務めあげた。
逆にそれが痛々しかった。
彼をみていると涙が出そうになり
なるべく見ないようにしていた。

その後何回か飲みに行った。
僕たちの結婚式にも出席してくれた。

彼は笑顔を見せるようになっていた。
でもどこか無理をしているような気がして
そんな彼を見ていると、
やはり涙が出そうになり
その笑顔を見ることができなくなっていた。

彼はまだ亡くなった奥さんの
声が入った携帯を大事に使っていた。

彼のメールアドレスはまだ
亡くなった奥さんと自分のイニシャルだった。

彼はまだ亡くなった奥さんと
一緒に暮らしたアパートに1人で住んでいた。

彼はまだ結婚指輪をはめていた。

彼はこのまま亡くなった奥さんの面影だけを追い
歳を取ってしまうんじゃないだろうか。
今後の人生をどう歩むつもりなんだろう。

会うたびにそう思った。
でも聞けなかった。
触れてはいけないような気がした。
何も言えなかった。

そうこうしてるうちにお互い忙しくなり
特に僕は子供ができ家庭優先になってしまった。
ほとんど連絡をとらないまま時が過ぎていた。

彼は周りに内緒でこっそり再婚していた。
少なくとも亡くなった奥さんを知る人達には
内緒にしていたように思う。

密かに引っ越しし妊娠し、
そして子供が産まれていた。

「一言、言ってくれてもいいのに」
一瞬そう思ったがすぐに打ち消した。

秘密にしていたのは、
彼なりに色々考えてのことだろう。
そして今回報告してくれたのも
また色々考えてのことだろう。

ああそうか。
彼の人生がまた動き出したんだ。

今日は僕にとっても素晴らしい日だ。
彼のことはずっと気になっていた。
肩の荷を1つ下ろせた気がした。

幸せになって欲しい。
大切な人が側にいる幸せを。
当たり前すぎて見失いそうになる幸せを。
今そこにある幸せを。
あなたなら大事にできるはずだから。

友よ。
久しぶりにあなたの笑顔が見れました。

御ニヤリ番外編「息子へ」

2006-04-05 | 御ニヤリ番外編
息子へ



今朝までの雨が嘘のよう。
今日もよく晴れています。

太陽が君を見守っています。
桜が君を祝福しています。
1年前と同じように。



今日は君の誕生日。





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先に断っておきますが、
今日は御ニヤリ無しです。
多分、ここで書く最初で最後の真面目な文章。






君が産まれたあの日の事。
今でも鮮明に想い出すことができます。

君と母の長い長い戦い。
初めての産声。
母の喜びに満ちた顔。

やっと君に会えた。
無事に会えた。
そんな父の幸せ。

全てが昨日のことのように思えます。
あれからもう1年が過ぎたのですね。

少しは保育園にも慣れましたか?

お昼ご飯もちゃんと食べているようですね。
最初はずっと抱っこされていたのに、
昨日は1人で遊んでいたとも聞きました。

「保育園で熱が出たので
 今から病院に連れて行く。」
先ほど母から連絡が入りました。

初めての集団生活。
父や母と離れて過ごす長い時間。

その小さな身体に
寂しさと不安を抱え
頑張っているのですね。

一生懸命闘っているのですね。

これから先、
君は少しずつ自分の足で
自分の道を歩むことになります。

自らの力で日々何かに
立ち向かうことになります。

保育園はその初めの1歩。

不安な時は、立ち止まってもいいから。
寂しい時は、振り返ってごらん。

父と母はいつでも君の側にいます。

君が産まれてくる前までは、
父と母はお互いを見て生きてきました。

でも今は、
お互い同じ方向を見て生きています。

いつでも君を見守っています。



お誕生日、おめでとう。



と書いたは良いが公開してよいものかどうか
いや別に「ギャップで御ニヤリ」を狙ってるわけでは・・・