スカパー!プレミアムチューナ(旧名称:HDチューナ)にはLAN(ケーブル)接続による
録画やダビングができる機能が搭載されている。この機能を使うにはBD(ブルーレイ)
など録画機器側に「スカパー!プレミアムサービスLink」機能がある場合で録画のみ、
録画もしくはダビングができる2種類がそれぞれある。少し古い機種にはスカパー!
HD録画・LAN(ダビング)などと少し名称が異なる。
このLANを用いた録画やダビングだが一番ユーザで問題が多いのは(予約)録画の
失敗である。現在ではルータやハブなど性能も良く使い勝手もいいので接続や設定
のミスは少ない。しかも予め機器の接続は設定メニューからネットワークのテストなどで
確認できて、同じLANを用いる他の機器を操作して視聴できる機能の確認などで
ほとんどの場合が設定・接続が正しいことが確認できる。しかしこのように正常な
状態で設定・接続をしていても「失敗」が多い。
この録画やダビングの失敗の要因は以前バージョンアップ以前では確かにスカパー!
プレミアムチューナの機器本体に問題があったようですが、前回のバージョンアップからは
かなり改善されている。それでも問題が継続もしくは多発する場合は接続や設定の問題
よりも以下の要因が重要である。
1. ハブやルータによるデータの分岐や分割による問題
2. スイッチング・ハブの性能と接続配線方法や手段
一体、上記はどのようなことかと言えば例えば下記の接続・配線を例に
WAN(インターネット)-----モデム------(無線)LANルータ--------ポート0(WAN)
(無線)LANルータ--------ポート1 TV
(無線)LANルータ--------ポート2 チューナ
(無線)LANルータ--------ポート3 ブルーレイ
(無線)LANルータ--------ポート4 TV
このようにルータもしくはハブからPC、TV、チューナ、BDなどを接続していると仮定。
個人の環境になどにもよるがPCが多量のデータ通信データを消費する場合、ルータや
ハブは理論値は平均割の通信量に分割するがチューナからBDへ録画やダビングなど
のデータを送信する場合はチューナもしくはBDの機器は正確にデータのやり取りができない
場合があって結果、録画やダビングの失敗になるというケースです。
改善策として、
WAN(インターネット)----モデム-----(無線)LANルータ--------ポート0(WAN)
(無線)LANルータ--------ポート1 TV
(無線)LANルータ--------ポート2 スイッチング・ハブ
ハブ ポート0(WAN)
ハブ---- ポート1 チューナー
ハブ---- ポート2 BD
などのようにチューナとBD間においてはスイッチングハブ上において並列的な接続、
ダビングや録画をする機器間のみ独立したハブだけで接続すると問題は解決します。
この接続の場合はPCなど他の機器で多量のデータを使っていても影響せず、録画機器と
スカパー!プレミアムチューナ間のみの独立したネットワーク同様なのでそれぞれは、
インターネットに接続されている状態でダビングや録画を優先した最善の接続だと思えます。
要するに録画機器とスカパー!プレミアムチューナを直結でLANケーブルで配線した場合、
(特別にLANクロスケーブにする必要はありません)録画やダビングに失敗が無いことから
そしてインターネット接続ができるように直結では不可能なのでチューナと録画機器の間に
スイッチングハブを入れることが有効な手段です。
当方ではTZ-HR400Pが2台、TZ-WR320P、ブルーレイ(BD)×2台とWANポートを
除く5ポートのスイッチングハブで構築しています。このスイッチングハブの上位には無線LAN
4ポートで無線LAN接続機器が5台、有線の接続が他に3台のほぼフル稼働状態ですが、
問題はほとんどありません。
この問題に気が付いたのはチューナ、BD間のハブに他のルータとPCを接続した場合に
チューナ、BD間において通信が切断される問題が生じたために気がつきました。
おそらく多くのユーザの場合、インターネットを使用するPCなどの機器とチューナ、BD
などを一台のハブやルータで使用しているか全体的に並列的な接続のために録画など
する場合に他からの通信の影響や分割の不釣合い、ノイズなどの影響などでデータが
欠落するのが要因だといえます。ルータやハブを介するから問題が生じるというのは
二次的な問題でルータやハブ自体には問題は無いと考えます。
無線LAN接続のBDなどの場合は無線LANルータの機器の性能や状況に左右される
場合が多く考えられるのでできれば有線の方が無難かもしれません。