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モノサシなごや (都市の緑のモノサシづくり)

都市の自然とどうつきあうか?
評価の目安は何だろう?
名古屋の緑を写真に撮って、都市の生物多様性を考えています。

【16-1201】 ● むしる? むしらない? ― 市民308名に聞きました ―

2016年12月01日 | ●報告書


下の写真は、いずれも道端で普通に見かける植物ばかりです。
もしこれらが、あなたの家の前の歩道に、スキマ生えしていたら… どうしますか?
5択でアンケートをとってみました。
 A : むしる派 (雑草は見苦しいから、はやしておいてはダメ!というタイプ)
 B : 放 置 派 (感覚的にはAに近いけど、面倒くさいからほかっておくというタイプ)
 C : 見守り派 (けなげ、いやしと感じて、温存させたいと思うタイプ)
 D : 無関心派 (あまり道端の植物に関心がないので、どちらでもよいというタイプ)
 E : そ の 他 (摘み取って庭に植える、家に飾る…などのご意見もありました)


【注】 アンケート用紙には名前や原産地等は記載せず、写真だけを見て答えていただきました。





◆ 308名の回答結果は…
308名もの方々が、ご協力くださいました。有難うございました!

草は、「むしる派」 が多い。 
背の高いものほど 「むしる派」 が多い。 
逆に、コニシキソウやヒメツルソバなど 地面を這うタイプ への抵抗感は少ない。
花は、「見守る派」 が多い。 
スミレ、ハナニラなど 美形 ほど 「見守る派」 が多いが、ノボロギクのような 地味系 でも 「むしる派」 は2割にとどまった。
「雑草むしるべし!」 という方でも、花を手折るのはためらうようです。




◆ 高年齢層ほど 「むしる派」 が多い。
「むしる」 の%から 「見守る」 の%を引いたものを、年齢別に比較してみた。
たとえばエノコログサは、
30代以下では 「むしる派」 と 「見守る派」 がほぼ同数だが、 60代以上では 「むしる派」 の方が40ポイント近く上回っている。
コニシキソウでは、 30代以下は 「見守る派」 が優勢だが、 60代以上は 「むしる派」 が優勢 (世代によって意見が逆転!)。
花については、 年齢にかかわらず 「見守る派」が多い。




◆ 回答者308名の内訳は …
男性 124名(41%)、女性 177名(57%)、不詳 7名(2%)。
30代以下 102名(34%)、40~50代 97名(32%)、60代以上 102名(34%)。
性別も年齢層別も、かなり良いバランスでした。

◆ 男女別の傾向の違いは、ほとんどなし
2015年度アンケート (ワイルドな緑/マイルドな緑への選好度) では、
「女性の方がマイルド志向が強く、男性の方がワイルドへの許容度が高い」傾向が見られました。 ➡ このブログの【16-0203】号
しかし今回は、男女差はほとんど見られませんでした (下図参照)。

◆ 年齢層別の違いは、かなり明瞭
60代以上の 「むしる派」 比率は、30代以下の概ね2倍! (ただし「見守る派」の比率には、ほとんど差がない)。
高年齢層の 「雑草むしるべし!」 という感覚は、どんな理由に支えられているのでしょうか?
若い世代に 「雑草むしるべし!」 という感覚が希薄なのは、なぜでしょうか?
あなたは、どうお考えですか?
ご意見を、お寄せ下さい! ➡ monosashi758@mail.com





◆ アンケート用紙のダウンロードは ➡ 【PDF】
◆ 集計結果のダウンロードは ➡ 【PDF】


高年齢層の 「雑草むしるべし!」 という感覚は、どんな理由に支えられているのでしょうか? 
若い世代に 「雑草むしるべし!」 という感覚が希薄なのは、なぜでしょうか?
あなたは、どうお考えですか?
ご意見を、お寄せ下さい! 
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