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モノサシなごや (都市の緑のモノサシづくり)

都市の自然とどうつきあうか?
評価の目安は何だろう?
名古屋の緑を写真に撮って、都市の生物多様性を考えています。

【18-1021】☆白鳥庭園エシカルデー2018

2018年10月23日 | ☆イベントなど
生物多様性条約COP10の翌年から始まった白鳥庭園エシカルデー
今年は、快晴の10月21日(日)に開催されました。





私たちモノサシなごやは、「いきもの目線のガイドツアー」を実施しました。
庭園(植物)をトンボやチョウの目線から眺めるのが新鮮!と、好評でした。






尾張橋南の「下の池」を覗くと…、茂みの間にトンボの楽園が潜んでいます。
水面、水生植物、樹林という3点セットが、多くの種類のトンボの繁殖を支えています。





「上の池北岸」の梢や枝先には、10月になるとアカトンボの仲間がやって来ます。
この日も、アキアカネが枝先に止まっていました。





この日は、珍しいお客さんがもう一匹いました。
秋に日本本土から南西諸島や台湾へ渡りをするアサギマダラです。
「上の池西岸」のシラカシの葉にとまっていました。
数日前にも、正門近くのフジバカマで2匹が吸蜜していました。
渡りの途中で、立寄ったものと思われます。







「上の池西岸」の植え込み(ドウダンツツジ、ササ)には、夏になるとヤブカラシがからみつきます。
名前の通り樹木にとっては迷惑な存在です。
しかし、アゲハチョウにとっては、6~9月の貴重な蜜源です。

(蜜を吸うアオスジアゲハの写真は、昨年の9月初旬のものです)



白鳥庭園では、下記のマップのようなトンボ、チョウがみられます。
※ マップのダウンロードは →【PDF】













ブログのバックナンバーも、あわせてご覧ください。
  【18-0304】深読み★白鳥庭園 ―日本庭園と生物多様性 第2弾―
  【17-0303】白鳥庭園★再発見 ―日本庭園と生物多様性―
















【17-1210】☆講座「白鳥庭園★再発見 ~日本庭園と生物多様性~」

2017年12月10日 | ☆イベントなど
講座「白鳥庭園★再発見 ~日本庭園と生物多様性~」

2017年12月7日(木)
熱田区制80周年記念 〈なごや学講座〉熱田の自然、緑を巡る
第4回 「白鳥庭園★再発見 ~日本庭園と生物多様性~」

於:名古屋市熱田生涯学習センター
主催:名古屋市熱田生涯学習センター / 共催:名古屋市熱田区役所



◆ 四季と水景への誘い
     by 川島大次(白鳥庭園所長)  ダウンロードは →【PDF】


◆ 白鳥庭園誕生秘話
     by 浅井正明(モノサシなごや)  ダウンロードは →【PDF】


◆ 白鳥庭園の野鳥・トンボ・蝶
     by 加藤正嗣(モノサシなごや)  ダウンロードは →【PDF】


* 白鳥庭園については、【17-0303】号もご覧ください。

【15-1116】 ☆ ワイルドな雑木林@名古屋大学

2015年11月16日 | ☆イベントなど


ワイルドな雑木林@名古屋大学

2015年11月14日(土)
Save Japan プロジェクト 都市の緑を再発見
~ ワイルドな雑木林がビルの背後に!@名古屋大学キャンパス

〇共催: モノサシなごや(都市の自然のモノサシ研究会)/
      NPO法人パートナーシップ・サポートセンター(PSC)/ 認定NPO法人日本NPOセンター
〇協力: 国立大学法人名古屋大学 施設・環境計画推進室 / 同 工学部施設整備推進室 /
      名古屋大学生物研究会
〇協賛: 損保ジャパン日本興亜株式会社
 


名古屋大学と言えば、普通は下のようなイメージですよね?
キャンパスの景観・環境計画については、後掲のPDF 「名古屋大学キャンパスマスタープラン」 をご覧ください。



しかし…、 豊田講堂の裏手にはワイルドな雑木林が広がっています。
茂みをくぐると、そこは 「トトロの世界」! 大人たちが、おそるおそるのぞき見しています。
林内の様子は、後掲のPDF 「名古屋大学東山キャンパスの植生」 をご覧ください。



斜面林や、ヨシ生い茂る湿地もあります。
水面/ヨシ帯/草地・樹林の揃ったこの湿地は、トンボのすみかです。 後掲のPDF 「名古屋大学の水辺環境とトンボ」 をご覧ください。
ヨシ帯では、チャッチャッというウグイスの地鳴きも聞こえました。 後掲のPDF 「名大の鳥」 をご覧ください。



左の虫は雪虫 (白ばんば、綿虫とも…)。 飛んでる様子が、ちらつく雪のように見えるそうです。
  

うっそうとした緑だけでなく、ヤブっぽい林縁(林と草地の接点)も大切な生息空間。
この日は、ジッジッというアオジ (冬鳥)の声が聞こえました。



スライドによる解説も、ご覧ください!

◆ 名古屋大学東山キャンパスの植生  浅井正明 (モノサシなごや)
       ダウンロードは → 【PDF】

◆ 名古屋大学の水辺環境とトンボ  松沢孝晋 (モノサシなごや)
       ダウンロードは → 【PDF】
   資料1: トンボの生態三つのポイント
       ダウンロードは → 【PDF】
   資料2: ウチワヤンマとタイワンウチワヤンマ
       ダウンロードは → 【PDF】

◆ 名大の鳥    金子大樹 (名古屋大学生物研究会)
       ダウンロードは → 【PDF】
* 名古屋大学生物研究会 http://www2.jimu.nagoya-u.ac.jp/seibutuken/top.html

◆ 名古屋大学キャンパスマスタープラン  恒川和久 (名古屋大学大学院工学研究科准教授)
       ダウンロードは → 【PDF】
* 名大キャンパスマスタープラン http://web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/fmd/8campusmasterplan/campusmaster.html

【15-1104】 ☆名古屋国際会議場25周年記念シンポ

2015年11月04日 | ☆イベントなど


☆名古屋国際会議場25周年記念シンポ

愛・地球博10周年、COP10から5年、ESDから1年。環境のこれからを考える・・・
シンポジウム 「次代につなぐ環境 ~ あいち・なごやの取り組み」
2015年11月3日(火・祝) 13時~17時半
名古屋国際会議場 レセプションホール
主催:名古屋国際会議場 / 共催:中日新聞社、IAIA16大会実行委員会
後援:環境省中部地方環境事務所、愛知県、名古屋市 / 協力:なごや環境大学、名古屋学院大学

〇総合司会: 飯尾 歩/杉山範子
〇基調講演: 林 良嗣
〇あいち・なごやの報告: 稲垣隆司/加藤正嗣
〇ポスターセッション: 進行・古澤礼太
〇パネルディスカッション: 原科幸彦/福井弘道/原田さとみ


概要のダウンロードは → 【PDF】




名古屋の環境50年 (都市の成熟化と環境問題)を、報告しました。



グラフを使って、この50年間の流れについて、頭の整理をしてみましょう。



SO2(工場公害)は、68年をピークにして急速に減少しました。
長い間手こずっていたNO2(自動車公害)も、03年を節目に減少に向かい、今ではピーク時の半分です。
その反面、光化学オキシダント(もらい公害)が、伏兵のように忍び寄って問題化しています。




20世紀末の名古屋を苦しめたゴミ処理量も、ピーク時(98年)の6割(40年前の水準)まで減少しました。
ゴミ埋め立て量は、ピーク時の2割以下です。
減らすことは無理!横ばいが精一杯!と思われていたCO2も、02年をピークに減少を続けています。
エネルギー消費も、この10年で2割近く減少しています。
「生活水準が向上すれば、ゴミもエネルギー消費もCO2も増える」というのは、もはや、20世紀という過去の話です




残念ながら、緑被率はまだ現象を続けています。



しかし、市街地の自然も馬鹿にできません!
「市街地では、自然との共生は無理」などとアキラメる必要はありません!




どんな環境問題も、「潮目」 が変わって解決に向かう時期が必ず来ます。
解決の目途がまだ見えない光化学オキシダントや自然共生も、
解決に向かう時期が必ず来ると思います。




デザイン博も、愛・地球博も、最初は揶揄されました。
でも、世間が感じた「違和感」を「コミュニケーションのチャンス」として前向きに受け止め、
腰を据えたムーブメントに取り組んだ結果、
デザイン都市・名古屋、環境都市・名古屋が実現しました。




ムーブメントにとって大切なことは、
異論をねじ伏せるのではなく、 相手に「その気」になってもらうことです。
「苦情・異論は、最大の情報源! / コミュニケーションこそ、命!」 なんです。
それが、デザイン博とゴミ戦争の教訓です。





ポスターセッションにも、参加しました。
私たち(モノサシなごや)のほかにも、30余の団体が発表しました。

名古屋大学・林希一郎研究室/名古屋大学博物館・野外観察園/名古屋大学・工学研究科社会基盤工学専攻/
名古屋学院大学・みつばちプロジェクト/三重大学・環境ISO学生委員会/中部大学・南基泰研究室/東京都市大学・田中章研究室/
白鳥庭園//山崎川グリーンマップ/フェアトレード名古屋ネットワーク/名古屋気温測定調査2015実行委員会/守山リス研/堀川1000人調査隊/
環境カウンセラー・岡本明子/名和明(名古屋哺乳類研究会)・野呂達也(なごや生物多様性センター)/三五コーポレーション株式会社/
・・・・

モノサシなごやのポスター説明に貼りついていたので、他のポスターの様子をご報告できないのが残念です。



ポスターのダウンロードは → 【PDF】

本を読んでも、書いてあるのは「立派な自然」 のことばかり。
市街地の 「チンケな自然」 とどう付き合えばよいのか?は、書いてありません。
人工的とか外来種が多いとか…バッサリ、 そこで終わり。
身近な自然とのつきあい方を知りたい!というのが、モノサシなごやの出発点です。

実は…、
2010年7月 (生物多様性条約COP10の直前)に、「都市の生物多様性指標」をまとめるワークショップがありました。
事務局は、シンガポール政府公園局。
原案は、間違ってはいないんだけど原理主義的というか、都市の立場 (問題意識) からすると違和感がありました。
名古屋だけでなく、ブリュッセル、モンペリエ、エドモントンなども、同様の感覚でした。
対案を出したものの、
結果として、「原案に対して同意はできないが、合意形成は妨げない」と言わざるをえませんでした。
三つの不足 (私の英語力不足、私の国際交渉経験不足、名古屋の生物多様性に対する実績不足)のため、力及ばずでした。
帰国後2か月ほどは、鬱屈した思いで半ばうつ状態でした。
元気を回復したのは、
市内の野鳥のデータ (5年ごとに、51地区で毎月観察した結果)を分析する中で、「市街地の自然も馬鹿にできない!」と感じてからです。
同時に、
私の作成した対案も、メインストリーミング (社会における生物多様性の主流化、つまり、生物多様性をミッションとしない人たちをも「その気」 にさせる) には程遠い!と感じました。
そしてCOP10の1年後 (2011年11月11日)、
友人たちと「モノサシなごや (都市の自然のモノサシ研究会)」を立ち上げました。
真のメインストリーミングのための(私のような事務屋はもとより土木屋・建築屋など生物門外漢でも 「その気」になるような)指標=モノサシづくりを求めて!

以来、4年がたちました。
少しづつ薄皮がはがれるように、色々腹に落ちてきました。
しかし、まだまだ暗中模索です。
今後とも、アドバイスやご支援をよろしくお願い申し上げます。


【15-1019】 ☆いきものクイズ

2015年10月19日 | ☆イベントなど


都市緑化フェア(10.11@モリコロパーク)、 エシカルデー(10.18@白鳥庭園)にブース出展しました。
いきものクイズ」 や 「アンケート★好きな緑 vs 嫌いな緑」 などを行いました。

いきものクイズ

生きものには、
エサ場、産卵場所、ねぐら、…、様々な環境が必要です。
林、草地、水辺、…、種によって利用する環境が違います。


Q: チョウは、どこに「卵」を産むのかな?
下記のチョウは、上記の環境 (林/草地/水辺/…)のどこで「卵」を産むのでしょうか?





* 正 解は →→ 【PDF】
* 解 説は →→ 【PDF】


Q: トンボは、どこに「卵」を産むのかな?
トンボは、どんな環境に「卵」を産むのでしょうか?
カブトムシなどは、どんな環境で「エサ」を食べるのでしょうか?
林?草地?水辺? それともゴミ箱?






* 正 解は →→ 【PDF】
* 解 説は →→ 【PDF】


Q: 鳥は、どこで「エサ」を食べるのかな?

鳥たちは、どんな環境で「エサ」を手に入れるのでしょうか?
林?草地?水辺? それともゴミ箱?







* 正 解は →→ 【PDF】
* 解 説は →→ 【PDF】




◆ 予告編 ◆