久しぶりの長文なんとなく書く気になった。
まあ待っていた人もいないだろうが、今日は教訓も込めてかく。
どんな理由があろうと、人を呪うような行為をしてはいけないという真面目な話・・・なのだが、人がいいと騙されてしまうという話でもある。
何度も云うが、すごろくの振り出しに戻るような奇妙な感じがいつまでも抜けないんで、心に引っかかっていたことをしてみたんだ。
おいらは決してキレイな人間じゃない。
むしろ穢れた人間だ。
ここにすべては書けないけど、ロクデナシだ。
今はなんであんなことしたのか分からないけど、当時流行っていた(?)と思われる塩まじないというのを試したことがある。リスクが少ないと訊いていたから。
まあその後にとてつもなく凄い反転作用が起きた。呪う神主を会社から追い出そうと試したことだが、逆においらが追放された・・・。
で、呪う神主の神社は地区にある神社ではなくて、よその場所にあることを友人から聞かされるのだが、そこにも若干の情報ミスがあった。
で、塩まじないした時の「○○神社」が件の神主の神社ではないと思ったときに、とても失礼な事したんではないかと思うようになった。これも心理的な要因の一つなのだが、間違った神を呪詛の対象としてしまったんで、真逆のことが起きたのではないかと考えるようになった。神道にびったりハマっていたんで、それは仕方がないことだと諦めたんだ。
で、4年ぶりに決意して、その神社にお礼詣りに行くことにしたんだ。それがちょうど一週間前。
始めていく地区だったので、ナビ頼りで行ったのだけど、右に曲がれと指示が出ても建物があるし、次に右に曲がれと誘導されても建物がある。古いナビではない。最新のものだ。なんとなく気味は悪いが、ヤフーアプリのカーナビを使うと何とかマトモな道が表示された。
もう入口からして険しい山道をお勧めされる。軽一台がやっと通れる幅の古い道。伝説では南朝狩りした武士が都に帰らずに居残った場所という知識があったので、隠れ里を想像していた。まさにそんな一族郎党が住まう場所に続くにはふさわしいような細い道だった。
カーナビは町名、アプリは神社名で目的地設定をしていたんだが、その後山の中で迷路のような山道から抜けられずにぐるぐると回された。対向車が来ないことを祈りながら。迂回地ぜんぜんないんだな笑。
で、工業団地に出たんだが、そこでもまた山道に誘導するように両方のナビが囁くんだ。
なんかおかしい?も疲れたし、身の危険を感じたので、諦めて帰路に就こうとして国道に出たら、ヤフーアプリが反応した。今度は戻る道すじで右に曲がれという。来る道なら左。そんなことを一言もナビは伝えなかったな・・・・。
で、試しに曲がってみたら、国道から2分も経たずにその神社に着いた。何度もHPの写真で見た神社がそこにあった。
目的地付近に着いて、2時間後・・・。まあ何のことはない普通の神社でしかなかったが、とりあえず非礼を詫びた。グーグルアースで確認した奴の家も見えた。隠れ里ではないが辺鄙な場所。塩まじないでケンカを売ったのはおいらだから。
少なからず相当数の神社に参っているが、祖霊社として立派な作りの社をみたのは初めてだった。明治維新の時に徹底して廃仏毀釈をし、神道の信者が多い地区だという認識はあったが、その町全体でも祖霊社を別に構えてるところはない。その町内一同がその神社の強固な氏子で信仰の対象で、祖先の霊を神道にて祀る「村」なんだろう。
ちょっと戦慄した。
で、参る前は気が付かなかったけど、HPの写真で目印にしていた石造りの神社名が刻まれた石碑・・・。
やっぱそこには呪う神主の名前もあったし、驚くことに会社役員の名前も総務の人間の名前もあった。本当に組織ぐるみで呪われていたわけだ・・・。その役員のパワハラをおいらだけが「何故か」知っていたし、動機も十分。それで働きもしない呪う神主を高評価していた理由も分かった。そいつがおらが村の貴重な祭祀を行う者だったからだ。それにしても式年を祈念するにしても変な数字で祀りをしたとある。
不埒な者の侵入を防ぐ結界でも張ってあったんだろうか。でも実はおいらは「結界斬り」。たぶんその村が欠けていた一族繁栄とか家内安全とか豊作祈願とかありとあらゆるもの斬った感じが気がした。
これは書きたくない話だからかな。両手が痺れてきたが、頑張る。
まあ二つの神社に呪う神主は関わりがある。予想もしていなかった結果。なんせその村出身の友人の嫁に訊いた話であった。特に呪術を行った神社は戦後帰還兵が沢山首を吊った山の中腹にある別の神社で行われたのだと思うが、間違いなく、その神社でも行われたんだろう。害虫駆除に関する呪術をもつ神社は極めて少ないし、おいらを襲った怪異の半分は虫にまつわるものだったから、疑うことなく呪ったわけだが。
だから言うに、例えば被害者であっても相手を呪えば同じなんだよね。おいらはリスクが少ないという塩まじないという何の根拠もないネットで流行の新しい「まじない」で呪う神主をつぶそうとした。すごい霊能があるわけでもなく、根拠があったわけでもないが、神道にかぶれていたんでカン違いしていた。
おいらは良きにつけ悪きにつけ、自身に備わっていた「結界斬り」の力で最悪を防いでいただけだったんだ。それ以外は何もない木偶の霊媒体質。
ただ割と親しくしていたはずの総務の子も一味だったから、少なからずショックを受けた。
で、このまま家に帰るのは危険だと思った。なんとか「呪詛」的なものを”まかない”といけない。自分を呪った場所にみすみすカモがネギしょって行ったわけだ。とりわけ、呪う神主を頂点にし村の発展を祈願した呪術もばっさり斬ったのだから・・・相当の痛手だろうし。
ドライブがてら隣県に行くことにした。ぐるりと回って帰ろうかと。
ナビは信用できないで、アプリを頼ったが、結局訳の分からない迂回路を通らされ、次の目的地まで90分で着くはずが3時間もかかった。山の中の峠を二つも超えた。
その後は帰路に早く着くために高速道路を使おうとするも、出てくる表示はすべて元来た道を戻り、元来たインターチェンジに引き戻そうとする表示ばかり。ナビもアプリも狂いだした。
で、最後は昔のカンで左の車線を選んだら、そのが目的地のICに続く道だった。
21世紀でナビがこんなに使えない人間はその日おいらくらいだっただろう。
その夜は何事もなく過ぎ、翌日もその翌日も・・・しかし気が抜けた一昨日の夜にまた幾何学模様の虫が浮かび上がる図形を見た。今度は夢の中だったけどリアルだった。
ああまた呪詛られたな。おいらの罪悪感を利用した、その神社で。
そしたらずっと避けていた友人に会った(因みに神社を誤解させた友人ではない。それとは縁を切ったようなもんな付き合いにした)
偶然もここまで来ると愉しすぎる笑。
で、一昨日母が夜に血相を変えてノックもせずに部屋に来た。
おいらのTシャツを弁償するという・・・。以前からよくあるのだが、おいらの服だけ漂白剤も入れていないのに変色する、もしくは繭のような白い模様が浮く。
今度は大きな赤い染み。
その上に右手を重ねてみる。四本指の手形だ。おいらがいつも痛いと思う右腰とその下の二カ所に当る部分にはっきりと着いていた。写真に残そうと思ったけど、見る呪詛も存在するから止めた。すぐに塩で揉んで空き地で燃やすことにした。なんせ、その神社に行った日に来ていたTシャツで、参道の緩い階段で後ろから押された場所である。転んでいたら大変な目にあったんだろう。
たぶん手形の主は鬼。
昔見た、穢れの二本角の黒い鬼。おいらを何度も穢れの剣で刺した鬼。
あの頃は神道にどっぷりで毎日大祓の祝詞など唱えていたから一時的に神がかっていたせいで視えたのだろうが、あの鬼は殺意に漲っていた。即死しないのが不思議なくらいにどす黒い血のような鬼。
たぶん牧歌的な風景の中で、姿を見せずに隔離されていた鬼が結界を破って出てきたんだろうなぁ。まあ今のところは生きてるけど。
目印にされちゃ嫌なんで、焼いた。まあ必然的においらが訪れるというだけで、相手にすれば呪い返しになるんだよ。詫びに行っただけなのに、とんだ災難。特にお気に入りのTシャツだった。
そんでもまだ虫の図形が浮いたという事は、呪う神主は健在で、呪い倒しているんだろう。入れ歯のもごもごした口で。
なんせなぁ・・・その村って、明治維新に纏わる噂の南朝天皇に関わってくるお話。その村を興した武人は敵を打たずに逃がした可能性が高い。田布施にも南朝の末裔伝説があるが、あまり知られてはいないが、萩市にも末裔伝説がある。春日氏系で害虫の祈願があるのは南北朝時代の名残りなんだろう。
だからこそおいらが相談した宮司さんは相当に焦り、会社を辞めろって神のご宣託を伝えてくれたんだろう。おいらは虫の形をした鬼に憑りつかれていたんだと思う。
少しだけ身体が楽になった。あのどんよりと心を殴るつけるような激しい痛みもなくなった。
で、一安心と思っていたら、また怪異が近場で起こった。
近くの親戚の家の前の道で、ワンボックスカーが自損事故を起こした。家からはガードレールに突っ込んだ風に見えて、特に車は破損していないが、どうも車が動かなくなったらしい。レッカー車が来た。車線もない県道で、夜半は交通量もなく事故はこの10年起こっていない。何かを避けて突っ込んだというよりもハンドルを取られて車が勝手にぶつかり沈黙したようなことを運転手が言っていた。
その事故が起こる前においらはタバコを買いに下の駐車場がある道路まで降りる所だったが、急な耳得鳴りがしてもう少し後にしようと思った数分後に事故。
直前まで付けられていたんだな。
こういう時の時間稼ぎは服をどこかに捨てる事。魔物は目が弱い。匂いで追ってくることもある。しかしお気に入りのTシャツだし、その執着心を利用された。
九字切りで格子を空に描くのにも意味がある。魔物は格子に惑わされるそうだ。目が悪く血の匂いを追う。
親戚の家の前はまっすぐな道で、視界を遮るものは何もない。数十メーター行くとカーブでそこでハンドルを取られたならば分かる。猫も犬もイタチもタヌキも出てきちゃいないみたいだ。父の妹夫婦の家なので、血は近い。
Tシャツを焼いた後に、重念に塩を家の周りにまいたんで、邪気を押し戻したんかなぁと素直に思った。
もう神に祈ることも縋ることもないけれど、やっぱり山の中にあるような村の鎮守の神さまって本質的に怖いモノを祀っているんだと思う。だから日本には良い言葉がある。呪文かな。
『触らぬ神に祟りなし』
神は祟るよ。それももれなく。
普通は術式や呪詛者がバレると、呪術は無効になるんだけど、まだどこからも情報がないから、呪う神主は罰から逃れているんだろうか。でもさ、こいつが避けても加担した役員とか総務の子には禍いは訪れるだろうな・・・。
因果は応報なんだと思う。4年も人生奪ったのだから、相応なモノは奪われるのかと。
でもおいらとしては呪った相手だろうと、相手の不幸までは願いません。
それを願えば、それは十分な呪いなんだと身をもって知ってるから。
まあ待っていた人もいないだろうが、今日は教訓も込めてかく。
どんな理由があろうと、人を呪うような行為をしてはいけないという真面目な話・・・なのだが、人がいいと騙されてしまうという話でもある。
何度も云うが、すごろくの振り出しに戻るような奇妙な感じがいつまでも抜けないんで、心に引っかかっていたことをしてみたんだ。
おいらは決してキレイな人間じゃない。
むしろ穢れた人間だ。
ここにすべては書けないけど、ロクデナシだ。
今はなんであんなことしたのか分からないけど、当時流行っていた(?)と思われる塩まじないというのを試したことがある。リスクが少ないと訊いていたから。
まあその後にとてつもなく凄い反転作用が起きた。呪う神主を会社から追い出そうと試したことだが、逆においらが追放された・・・。
で、呪う神主の神社は地区にある神社ではなくて、よその場所にあることを友人から聞かされるのだが、そこにも若干の情報ミスがあった。
で、塩まじないした時の「○○神社」が件の神主の神社ではないと思ったときに、とても失礼な事したんではないかと思うようになった。これも心理的な要因の一つなのだが、間違った神を呪詛の対象としてしまったんで、真逆のことが起きたのではないかと考えるようになった。神道にびったりハマっていたんで、それは仕方がないことだと諦めたんだ。
で、4年ぶりに決意して、その神社にお礼詣りに行くことにしたんだ。それがちょうど一週間前。
始めていく地区だったので、ナビ頼りで行ったのだけど、右に曲がれと指示が出ても建物があるし、次に右に曲がれと誘導されても建物がある。古いナビではない。最新のものだ。なんとなく気味は悪いが、ヤフーアプリのカーナビを使うと何とかマトモな道が表示された。
もう入口からして険しい山道をお勧めされる。軽一台がやっと通れる幅の古い道。伝説では南朝狩りした武士が都に帰らずに居残った場所という知識があったので、隠れ里を想像していた。まさにそんな一族郎党が住まう場所に続くにはふさわしいような細い道だった。
カーナビは町名、アプリは神社名で目的地設定をしていたんだが、その後山の中で迷路のような山道から抜けられずにぐるぐると回された。対向車が来ないことを祈りながら。迂回地ぜんぜんないんだな笑。
で、工業団地に出たんだが、そこでもまた山道に誘導するように両方のナビが囁くんだ。
なんかおかしい?も疲れたし、身の危険を感じたので、諦めて帰路に就こうとして国道に出たら、ヤフーアプリが反応した。今度は戻る道すじで右に曲がれという。来る道なら左。そんなことを一言もナビは伝えなかったな・・・・。
で、試しに曲がってみたら、国道から2分も経たずにその神社に着いた。何度もHPの写真で見た神社がそこにあった。
目的地付近に着いて、2時間後・・・。まあ何のことはない普通の神社でしかなかったが、とりあえず非礼を詫びた。グーグルアースで確認した奴の家も見えた。隠れ里ではないが辺鄙な場所。塩まじないでケンカを売ったのはおいらだから。
少なからず相当数の神社に参っているが、祖霊社として立派な作りの社をみたのは初めてだった。明治維新の時に徹底して廃仏毀釈をし、神道の信者が多い地区だという認識はあったが、その町全体でも祖霊社を別に構えてるところはない。その町内一同がその神社の強固な氏子で信仰の対象で、祖先の霊を神道にて祀る「村」なんだろう。
ちょっと戦慄した。
で、参る前は気が付かなかったけど、HPの写真で目印にしていた石造りの神社名が刻まれた石碑・・・。
やっぱそこには呪う神主の名前もあったし、驚くことに会社役員の名前も総務の人間の名前もあった。本当に組織ぐるみで呪われていたわけだ・・・。その役員のパワハラをおいらだけが「何故か」知っていたし、動機も十分。それで働きもしない呪う神主を高評価していた理由も分かった。そいつがおらが村の貴重な祭祀を行う者だったからだ。それにしても式年を祈念するにしても変な数字で祀りをしたとある。
不埒な者の侵入を防ぐ結界でも張ってあったんだろうか。でも実はおいらは「結界斬り」。たぶんその村が欠けていた一族繁栄とか家内安全とか豊作祈願とかありとあらゆるもの斬った感じが気がした。
これは書きたくない話だからかな。両手が痺れてきたが、頑張る。
まあ二つの神社に呪う神主は関わりがある。予想もしていなかった結果。なんせその村出身の友人の嫁に訊いた話であった。特に呪術を行った神社は戦後帰還兵が沢山首を吊った山の中腹にある別の神社で行われたのだと思うが、間違いなく、その神社でも行われたんだろう。害虫駆除に関する呪術をもつ神社は極めて少ないし、おいらを襲った怪異の半分は虫にまつわるものだったから、疑うことなく呪ったわけだが。
だから言うに、例えば被害者であっても相手を呪えば同じなんだよね。おいらはリスクが少ないという塩まじないという何の根拠もないネットで流行の新しい「まじない」で呪う神主をつぶそうとした。すごい霊能があるわけでもなく、根拠があったわけでもないが、神道にかぶれていたんでカン違いしていた。
おいらは良きにつけ悪きにつけ、自身に備わっていた「結界斬り」の力で最悪を防いでいただけだったんだ。それ以外は何もない木偶の霊媒体質。
ただ割と親しくしていたはずの総務の子も一味だったから、少なからずショックを受けた。
で、このまま家に帰るのは危険だと思った。なんとか「呪詛」的なものを”まかない”といけない。自分を呪った場所にみすみすカモがネギしょって行ったわけだ。とりわけ、呪う神主を頂点にし村の発展を祈願した呪術もばっさり斬ったのだから・・・相当の痛手だろうし。
ドライブがてら隣県に行くことにした。ぐるりと回って帰ろうかと。
ナビは信用できないで、アプリを頼ったが、結局訳の分からない迂回路を通らされ、次の目的地まで90分で着くはずが3時間もかかった。山の中の峠を二つも超えた。
その後は帰路に早く着くために高速道路を使おうとするも、出てくる表示はすべて元来た道を戻り、元来たインターチェンジに引き戻そうとする表示ばかり。ナビもアプリも狂いだした。
で、最後は昔のカンで左の車線を選んだら、そのが目的地のICに続く道だった。
21世紀でナビがこんなに使えない人間はその日おいらくらいだっただろう。
その夜は何事もなく過ぎ、翌日もその翌日も・・・しかし気が抜けた一昨日の夜にまた幾何学模様の虫が浮かび上がる図形を見た。今度は夢の中だったけどリアルだった。
ああまた呪詛られたな。おいらの罪悪感を利用した、その神社で。
そしたらずっと避けていた友人に会った(因みに神社を誤解させた友人ではない。それとは縁を切ったようなもんな付き合いにした)
偶然もここまで来ると愉しすぎる笑。
で、一昨日母が夜に血相を変えてノックもせずに部屋に来た。
おいらのTシャツを弁償するという・・・。以前からよくあるのだが、おいらの服だけ漂白剤も入れていないのに変色する、もしくは繭のような白い模様が浮く。
今度は大きな赤い染み。
その上に右手を重ねてみる。四本指の手形だ。おいらがいつも痛いと思う右腰とその下の二カ所に当る部分にはっきりと着いていた。写真に残そうと思ったけど、見る呪詛も存在するから止めた。すぐに塩で揉んで空き地で燃やすことにした。なんせ、その神社に行った日に来ていたTシャツで、参道の緩い階段で後ろから押された場所である。転んでいたら大変な目にあったんだろう。
たぶん手形の主は鬼。
昔見た、穢れの二本角の黒い鬼。おいらを何度も穢れの剣で刺した鬼。
あの頃は神道にどっぷりで毎日大祓の祝詞など唱えていたから一時的に神がかっていたせいで視えたのだろうが、あの鬼は殺意に漲っていた。即死しないのが不思議なくらいにどす黒い血のような鬼。
たぶん牧歌的な風景の中で、姿を見せずに隔離されていた鬼が結界を破って出てきたんだろうなぁ。まあ今のところは生きてるけど。
目印にされちゃ嫌なんで、焼いた。まあ必然的においらが訪れるというだけで、相手にすれば呪い返しになるんだよ。詫びに行っただけなのに、とんだ災難。特にお気に入りのTシャツだった。
そんでもまだ虫の図形が浮いたという事は、呪う神主は健在で、呪い倒しているんだろう。入れ歯のもごもごした口で。
なんせなぁ・・・その村って、明治維新に纏わる噂の南朝天皇に関わってくるお話。その村を興した武人は敵を打たずに逃がした可能性が高い。田布施にも南朝の末裔伝説があるが、あまり知られてはいないが、萩市にも末裔伝説がある。春日氏系で害虫の祈願があるのは南北朝時代の名残りなんだろう。
だからこそおいらが相談した宮司さんは相当に焦り、会社を辞めろって神のご宣託を伝えてくれたんだろう。おいらは虫の形をした鬼に憑りつかれていたんだと思う。
少しだけ身体が楽になった。あのどんよりと心を殴るつけるような激しい痛みもなくなった。
で、一安心と思っていたら、また怪異が近場で起こった。
近くの親戚の家の前の道で、ワンボックスカーが自損事故を起こした。家からはガードレールに突っ込んだ風に見えて、特に車は破損していないが、どうも車が動かなくなったらしい。レッカー車が来た。車線もない県道で、夜半は交通量もなく事故はこの10年起こっていない。何かを避けて突っ込んだというよりもハンドルを取られて車が勝手にぶつかり沈黙したようなことを運転手が言っていた。
その事故が起こる前においらはタバコを買いに下の駐車場がある道路まで降りる所だったが、急な耳得鳴りがしてもう少し後にしようと思った数分後に事故。
直前まで付けられていたんだな。
こういう時の時間稼ぎは服をどこかに捨てる事。魔物は目が弱い。匂いで追ってくることもある。しかしお気に入りのTシャツだし、その執着心を利用された。
九字切りで格子を空に描くのにも意味がある。魔物は格子に惑わされるそうだ。目が悪く血の匂いを追う。
親戚の家の前はまっすぐな道で、視界を遮るものは何もない。数十メーター行くとカーブでそこでハンドルを取られたならば分かる。猫も犬もイタチもタヌキも出てきちゃいないみたいだ。父の妹夫婦の家なので、血は近い。
Tシャツを焼いた後に、重念に塩を家の周りにまいたんで、邪気を押し戻したんかなぁと素直に思った。
もう神に祈ることも縋ることもないけれど、やっぱり山の中にあるような村の鎮守の神さまって本質的に怖いモノを祀っているんだと思う。だから日本には良い言葉がある。呪文かな。
『触らぬ神に祟りなし』
神は祟るよ。それももれなく。
普通は術式や呪詛者がバレると、呪術は無効になるんだけど、まだどこからも情報がないから、呪う神主は罰から逃れているんだろうか。でもさ、こいつが避けても加担した役員とか総務の子には禍いは訪れるだろうな・・・。
因果は応報なんだと思う。4年も人生奪ったのだから、相応なモノは奪われるのかと。
でもおいらとしては呪った相手だろうと、相手の不幸までは願いません。
それを願えば、それは十分な呪いなんだと身をもって知ってるから。
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