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映画『八日目の蝉』

2011-05-30 21:42:00 | あんなキモチ
角田光代さんの原作を読んだ時の感想は
『女は 雌であり
男は 雄なのか…』
でした(3/31のブログ参照)。
映画を観た感想も まずは 同じかな。
女が子供を愛おしく思う気持ち…
可愛がるだけじゃなくて…
何があっても この子だけは守ろうとする気持ちは
やっぱり 本能。「雌」の部分だなぁ。
女って やっぱり強い。凄い。尊い。
そう感じる映画だったので
男性が観ても 面白くないかも

原作を読んだ時から 思っていたけれど…
自分が愛した男性には 奥さんがいた→
その男性の子供を妊娠したが中絶→
男性と奥さんとの間に生まれた子供を誘拐…うーん…
浮気は奥さんにバレていて 奥さんから散々嫌がらせをされ、
ひどく傷付けられたはずなのに
そんな女の子供を 誘拐して 愛情を注げるだろうか?
私には 無理だな。
子供に罪は無いけれど、何をしても泣き止まない時点で
(自分も一緒に泣きたくなってしまった時点で)
放り出したくなるに決まってる。
だって 自分の子供じゃないんだもん☆
憎い女の子供だもん。

「憎い女の子供」と書いたけれど、
奥さんの気持ちも とてもよくわかる。
ダンナが浮気して 子供まで作って…
ダンナも憎いけど 浮気相手の女だって 相当憎い。
あたりまえだ。
「浮気された」と言う事実から 自分を救うには
浮気相手に 自分の幸せを見せつけてやるしかない。
それくらいしかできないのだ 奥さんも。

原作は もう少し いろんなエピソードがあるし
設定も 少し違っていますが
(誘拐された子供が 帰って来た時には 妹がいたり)
映画は 映画で よくまとまっていたと思います

永作博美サンと 井上真央ちゃんが
とにかく 良かった
可愛い雰囲気の永作サンは
正直 原作のイメージと
かけ離れているだろうと思いましたが、
子供のために 必死で生きる母親役を
こんなにも素敵に演じるなんて
ますます 好きになりました。
真央ちゃんも すっかり大人の女優さんですね~。
そして 小池栄子サンが 思った以上に良かった

美しく広がる風景が 清々しさを与えてくれる映画でした

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4 コメント

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八日目 (もこ)
2011-05-31 17:40:23
八日目の景色を、私も見ているかもしれないと思います。
この話とは違うけど。

男女の部分はあまり見ていなくて(この男たちは論外)、
女という生き物、親と子の部分を見てました。

泣けたのは、私が雌だからかなぁ。
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雄と雌 (さとうもなか)
2011-05-31 18:32:56
これは 原作者の角田さんが
男を どうしようもなく書きすぎだね~★(笑)

雄は「子孫を残す」のが本能、
雌は「愛するものを守っていく」のが本能なんだな~
と 感じました。
『それだけか~ つまんないな~男って』と(笑)。
八日目の景色を見られる蝉は
全て 雌なんじゃないかなぁ…と。
女は 超える力を持ってるよ。

永作博美が 良すぎて
どうしても 永作博美を応援してしまう自分がいるけど
一番 可愛い時期の子供を奪われた母親の想いを考えると、
希和子のした事は 凄い復讐だよね。
希和子に 復讐の意識がなくても。

たとえ 他のみんなと違うとしても
(みんなが七日目に死んで 自分だけ残されたとしても)
八日目を生きる経験は かけがえのないもの。
八日目が、晴れていても 嵐でも。
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 (もこ)
2011-05-31 19:05:38
雄は、「子孫を残す」ことを真剣に考えてないのが、
困ったもんだよね~( ̄^ ̄)
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ホントにね~ (さとうもなか)
2011-05-31 19:15:04
数撃ちゃイイってもんじゃないんだよ
考えようによっては 悲しいな~
でも それが 性(サガ)なのかねぇ~。
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