内宮参道
「玉砂利を踏みしめ歩む秋日和」
神社に行くと必ず参道に玉砂利が敷き詰められている。この玉砂利は革靴をすぐに傷めてしまう。特に女性の場合のハイヒールなどは危ない。我々は準備万端。車での旅ということもあるが、妻と娘はしっかりと履き替え用の靴を持ってきていた。
年間700万人を越える参拝者が訪れる伊勢神宮。参道の玉砂利は一年もすれば埋もれてしまうそうである。その玉砂利を34年間も、毎年ボランティアで納め続けている奇特な人がいる。砂利を採取する会社を経営していた鈴鹿に住む方が、なんと昭和51年から毎年年間トラック20台分もの玉砂利を献納しているとのこと。内宮の参道は約400m。敷き詰めて砂利の厚さは2センチ。この厚みがザクザクという音がしてちょうどいい厚みとのことだ。
伝統を守るのは大変である。河川法の規制もあり川からの採取が出来なくなっていると聞く。果たして玉砂利の確保の問題は、今後どうなっていくのだろうか。(09-10-23)