みりんの徒然声

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みりんの徒然声 ストロベリーフィールズ再建の失敗

2016-11-12 16:11:41 | 日記
あたしはストロベリーフィールズを再建したかった。誰もが集まり、安心する場所。だけどひとつ勘違いをしていた。ストロベリーフィールズが愛されたのは先輩がみんなに愛されていたからだ。あたしの部屋は愛されていたが、あたしは愛されていなかった。その証拠に沢山の家出人は来たが、物を壊されたり、貸した洋服が戻って来なかったり、その時点で終わっていたのに、あたしは気がつかないふりをしていた。先輩の部屋はいつも笑いが溢れていた。誰かが持ってきたお菓子が沢山あった、あたしは家出人を泊めることに満足していた。家主のあたしが布団で寝れなくてこたつで寝たり、食べ物食べられてあたしの分がなかったり。あたしのストロベリーフィールズは本当、波にすぐ消されるような砂のお城だった。先輩の引っ越しには沢山の手伝いが来て、ストロベリーフィールズの消失を惜しんだ。あたしは逃げるように実家に帰ってきた。眠りばばあだけ連れて。ストロベリーフィールズ、行きたいな。あたしには作れなかったよ、先輩、あたしは誰にも愛されなかったよ。ヒリヒリする。泣ける場所が欲しい。家出人のたまりばなんかに甘んじてないで、自分の居場所を確保すればよかった。口だけの約束、口だけの友達、そんなん嘘つきだ。まあ、あたしが悪いんだけど。あたしはこれから自分のためのストロベリーフィールズを作らなきゃ。寂しい、寂しい。あたしは何処へ?