お店は高田馬場の「チャイカ」。
ロシア料理と言えば、思いつくのはピロシキ、ボルシチにお酒はウォッカですね。
これまで、そのようなメニューをランチで頂いたことはありましたが、ディナーで利用するのは初めてです。
それにしても、なじみのない料理名が多すぎますね・・・。
多分、現地名だけではわからないので、日本語で解説がないと厳しいものばかりです。
まずは「ロシア漬け三点盛り」です。

これはメニュー名と見た目ですぐわかりますが、それぞれ単品だとキュウリが「アグレツ」、キャベツが「カプースタ」、キノコにはロシア名がありませんでしたが。
ピクルスほど酢は効いておらず食べやすい仕上がりです。
こちらは昆布サラダ。

国土の北側に広大な海岸を持つロシアですから、どちらかと言うと肉より海の幸のイメージがありますが、やはり昆布も食べるんですね。
これはどうしても食べたかったニシンの塩漬け「セリョートカ」。

ちょっと塩味が強いですが、お酒で頂くと癖になりそうです。
ビーツとポテトのサラダ「カルトーシカ」が付け合わせになっています。
そして、豚背脂の塩漬け「サーロ」。

ものすごく体に悪そうですが、実は「社長 島耕作」のロシア編で、島耕作が寝台列車で居合わせたロシア人に誘われてウオッカと一緒に食べていたのがこの「セリョートカ」と「サーロ」。
以来気になっていたのですが、ようやく食べる時が来ました。
ハモンイベリコもそうですが、口の中の体温でじわっと溶ける脂身なので、脂身の塊を食べている気がしません。
でも、さすがに健康を考えると毎日食べるのはNGでしょうね・・・。
この2つの強烈な料理にはやはりウォッカですね。
「ズブロフカ」を頂きました。

「ズブロッカ」という表記をしているところが多いですが、アルファベット表記は「ZUBROWKA」。
WをVと同じ発音にしている地域があり、ロシアでは名前の後ろに「xxV」がついて「xxコフ」「xxチョフ」という発音をしますから、Wも「フ」と発音するんでしょうか。
ニシンの独特な風味や塩味、豚の脂も度数の高いアルコールの揮発性の香るが広がって、さっと流される感じです。
ピロシキ出ました!

お店によっては焼きと揚げがあるらしいですが、こちらはどうやら揚げている様子。
ぱっと見カレーパンを想像しましたが、中の具はパラパラしたひき肉の炒め物。
肉の味がしっかり出ていて美味です。
ここで口直しにオリーブなんぞを頂き・・・。

ラストはブリヌイ・サーモンです。

少し厚めのクレープのような「ブリヌイ」に、サーモンと野菜、スメタナ(サワークリーム)が添えられています。
当然こうやってサワークリームを塗り塗り・・・。

野菜とサーモンを巻いてぱくりと!

美味い!
結局、ボルシチやビーフストロガノフ、壺焼きなどのアツアツ系の定番料理や、キャビアのような高級食材は頂きませんでしたが、十分に堪能できました。
あ、ちなみにお酒は最初のビールとウォッカの他にワインも頂きましたが、ロシアにほど近いグルジアは「世界最古のワイン産地」とこの店では謳われており、リーズナブルで美味しいワインの宝庫のようです。
今日は白で「ツィナンダリ」、赤で「サペラヴィ」を頂きましたが、「サペラヴィ」が今まで飲んだ中でも指折りの華やかな芳香を持つ美味しいワインでした。
ここでは3,000円と非常にリーズナブルですが、多分酒屋で買えばもっと安いと思うので探してみたいと思います。