お店は、何と課の飲み会を始めて以来のミシュランガイド掲載店です!
しかも私のほぼ地元の錦糸町!

焼き鳥の「とり喜」です。
デジカメの電池が切れていてスマホなので、少し画像が粗いですがご容赦ください。
今日が初めてということもあり、メニューは「おまかせコース(3,250円)」にしました。
串は鳥が8本に野菜が4本と、香のものや箸休め3品、締めのスープなどがつくお得なコースです。
最初に出てきた香のもの。

浅めに漬かっていて、やさしい味です。
ビールを進めて串を待ちます。
出ました!今日の一串目の「さびやき」。

焼き加減は串付近までアツアツに仕上がっています。表面は全く焦げた感じがないので、すごい技術ですね。
適度な塩加減はもちろん、わさびがあっさりした肉に良く合っています。
箸休めの大根おろし。

消化を助ける意味でも嬉しいですが、梅肉が乗っていて口の中をさっぱりさせてくれます。
お酒は早々にワインに変えました。

メニューを見る限り甲州産のものばかりのようです。
本数限定のものをオーダーしましたが、色は薄めでライトボディ。
あっさりした脂の少ない肉にぴったりです。
「かしわ」と「小玉ねぎ」です。

絶妙な柔らかさのかしわには柔らかい味のタレ。
小たまねぎは中までアツアツに火が通っているものの、適度な辛さを残した焼き加減。
「ちぎも」はレアに焼き上げた鶏レバー。

個人的にはレバーはやっぱり鶏が好きです。
あっさりして臭みが少なく、滑らかな食感に適度な濃厚感。
ここの「ちぎも」もそれら全てを備えている上に、焼き加減が絶妙でした。
あれ?「つくね」の写真がない・・・。
良い感じの弾力に軟骨のコリコリ食感が美味しい王道のつくねだったのですが。
「小なす」です。

中まで温かくなる火の通り具合ですが、焼きなすなら中がトロリとなるところ、これはしっかりした食感を保っています。
水分の少ない種類を使っているんでしょうか。
2つ目の箸休めは季節の野菜ですが、「なすの煮びたし」です。

冷製の惣菜ですが、こちらは「こなす」と違って、軟らかな食感です。
味付けも薄めにしてあり、なす本来の味でさっぱり頂けます。
ワインは早くも2本目に。

やはり甲州産ですが、一本めよりもボディはしっかりめです。
「すなぎも」です。

ゴリゴリした硬さではなく、軽く噛むと硬く感じ、力を込めるとすっと歯が通る硬さと言うんでしょうか。
あっさりした味わいに、噛み締めるごとにほのかな旨味が染み出します。
正直、砂肝が美味しいと感じたことはあまりないのですか、これは美味しいです。
「白玉」です。

もちろんウズラの卵ですが、とにかく白身が皮のように薄く黄身は滑らか、ついてきた粗塩で頂きました。
「皮」です。

さすがに脂が多い部位なので少し焦げましたね。
その脂がジュワッと染み出します。
3つ目の箸休めはフレッシュなトマト。

小振り硬めの食感ですが、あえて塩もマヨネーズも無いのが良いです。
「ぎんなん」です。

これも秋の味覚ですね。
ねっとりとホクホクを併せ持つ食感に独特の風味は定番の美味しさです。
「てばやき」です。

お店のスタッフが骨の外しかたを教えてくれるのですが、簡単に外れる身の軟らかかさ。
皮の下の脂の乗りも良く、レモンを絞って頂きました。
ラストの串は「しいたけ」。

決して大振りでも肉厚でもありませんが、これまた火の通り具合が絶妙。
中まで温かく、噛むと椎茸の旨みを持った汁が染みだし、その旨味を引き立てる塩加減。
しいたけに塩だけなのにちょっとしたごちそうです。
締めの鶏スープ。

脂っこさはなく、旨味と塩加減、ネギの風味のみというシンプルさ。
少しとろみをつけてあります。
ちなみに、このあとに女性限定のサービスでデザートが出ました。
そういう心憎いサービスも名店の証でしょうか。
そうして食べも食べたり5人で60串。

お通しと箸休めもあり、バランスも良く充分なボリューム。
料理は二時間かけてゆっくり出るため、合間にお酒を楽しみながら常に焼きたてで頂けるリズムになっています。
お店はカウンターメインで賑やかながらうるさすぎず、良い雰囲気でした。
お祝いのムードではなかったかも知れませんが、充分に楽しめました。
また何かの機会に行きたいと思います。