やってきました。
日産スタジアム!
とは言っても、今日はJリーグ観戦ではなく、ラグビーリーグワンの横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)のホストゲーム。
横浜がチーム名につきながら、実はセカンダリーホストで大分での試合が2試合組まれていたり、おそらくJリーグ等との兼ね合いで秩父宮で試合をしたりと、ホストゲームが8試合ありながら、何気に横浜で試合をするのは4度目、日産スタジアムは2回しかないうちの2回目になります。
ちなみに私はというと、ラグビーワールドカップ以来の約2年半ぶりの日産スタジアムです。
日産=横浜Fマリノスのスポンサーでもあるので、スタジアムは思いっきりマリノスで彩られており、横浜Eはのぼりくらいの装飾ですが・・・。
席はメインスタンド2回の、ハーフラインほぼ延長線上。
良い席ですが、トラックがある分ピッチが遠い・・・。秩父宮慣れしているもので。
オープニングセレモニーは地元のよさこいチームの演技。
横浜Eカラーの赤に彩られて、良い演出です。
そして選手の入場!
対戦相手は現在11連勝中で、横浜Eの一つ上にいる3位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)。
主将のHO坂手を先頭に入場、PR稲垣、LOにイングランド代表のジョージ・クルーズ、SH内田、SO松田、CTBにはウェールズ代表のハドレー・パークスと日本代表歴のある気鋭の若手ディラン・ライリー、引退した福岡の後釜の左WTBはオーストラリア代表マリカ・コロインベテ、FBに野口と、代表歴のある選手がこれでもかといます。
ベンチにもヴァル・アサエリ・愛、堀江、グレイグ・ミラー、布巻と日本代表経験者がいて、どうなってんのというくらいの豪華メンバーです。
ホストの横浜Eの入場。
横浜Eはここまで4位、埼玉WKには2勝差をつけられていますが、5位・6位とは勝ち点差がそれぞれわずか2と4。
この試合に敗れると、プレーオフ進出県外になる可能性もあります。
主将のSO田村、副将のHO庭井、LOにウェールズ代表のコリー・ヒル、No8にはアマナキ・レレイ・マフィ、CTBに南アフリカ代表のジェシー・クリエルと梶村、WTBには松井と要所に代表歴のある選手を揃えています。
両チーム円陣を組んで・・・。
間もなくキックオフ。
ホイッスルが響いてキックオフ!
試合はいきなり動き、キックオフから押し込んだ横浜Eが先制トライ!
コンバージョンは・・・。
あれ?キッカーは田村じゃないですね。
FBのエスピー・マレーです。
ここは当然しっかり決めて7-0。
そして、続くチャンスも横浜Eがつかみ、連続トライ!
このコンバージョンも決まって、10分程度で14-0とリードを広げます。
徐々にペースをつかみ、攻め返す埼玉WK。
ペナルティを得て、まずはたっぷりある時間の中で点差を詰めることを優先して松田が決め、14-3に。
そして、マイボールラインアウトのモールから押し込み・・・。
トライか?
審判の判定はいったんトライも・・・。
出ました、TMO。
判定の結果はノートライ。
この後攻め返す横浜Eはペナルティを得ます。
これもしっかり決めて点差は再び2TG差の17-3に。
横浜Eが相手の長所を消す試合運びで、リードして前半を折り返します。
この流れと点差ならもしかしていけるかも、と横浜Eファンの誰しもが思ったでしょうね。
後半、まずは再びペナルティを得て松田が決め、17-6と点差を11点に縮めます。
ここで、埼玉WKはFW陣を三枚替え、稲垣、坂手、平野を下げ、グレイグ・ミラー、堀江、ヴァルアサエリ・愛投入と、日本代表で入れ替えるという豪華な采配。
FW戦で優位に立ち始めた埼玉は、相手のこぼしたボールをキックで前に進め、コロインベテが快足を飛ばし、左サイドを破ってのトライ。
コンバージョンは失敗したものの、17-11と、ついに1TG圏内に。
そして、更に埼玉のペースで試合は続き、さらにペナルティを得て17-14とした後、ディラン・ライリーがトライ。
コンバージョンも決まり、埼玉WKが逆転に成功します。
しかし、このまま敗れるとプレーオフ圏外の可能性もあり負けられない横浜Eは、右サイドをきわどく破ってトライ!
を決めたかに見えましたが・・・。
右サイドタッチぎりぎりを破ったかに見えたステップは、埼玉WKのタックルの圧にわずかに負け、タッチラインを踏んでいたとの判定でノートライ。
スコアは17-21で埼玉ボールに。
この後も気落ちせず果敢に攻める横浜E。
しかし、攻めては戻され、また攻めてもしっかりラインを引いて守る埼玉WK。
しっかり守りのリズムを作ると、逆襲した埼玉WKはモールから負傷により一時交代で復帰した坂手がトライ。
一度後退した選手がトライをするのはかなり珍しいのではないでしょうか・・・。
個のコンバージョンは外すも、更にディラン・ライリーのトライとマツダのコンバージョンで17-33と、
2TG以上に差を広げることに成功。
これで、あと1TGを得れば、3TG差以上の勝利で与えられるボーナスポイントがつきます。
一方で、横浜Eは、9点以上返して7点差にすれば、負けても勝ち点1。
双方の攻め合いは残り時間が少なくても続く好ゲームになりました。
そして、ラストチャンスにかける横浜Eの攻撃が実を結び、ついに後半最初のトライ!
しかし、時計は既にロスタイム。
難しい角度のコンバージョンでしてが・・・。
しっかり決めてゴール成功!
残念ながらもう1PGで得られたボーナスは得られませんでしたが、最後まで攻め合う好ゲームでした。
この結果、埼玉WKは4位以内を確実にし、前節まで2位で同じく今節勝利したクボタスピアーズ東京ベイ・船橋とともにプレーオフ進出決定。
一方、昨日で行われた東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は既に勝利していたため、BL東京が4位浮上、同日行われたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)は勝利したものの、勝ち点で横浜Eと並び得失点差で6位。
4位BL東京、5位、横浜E、6位トヨタVが最後のイスをかけて残り2節を戦うことになりました。
次節はBL東京は首位の東京サントリーサンゴリアス、横浜Eは現在7位のコベルコ神戸スティーラーズ、トヨタVは現在10位で入替戦県内なってしまったリコーブラックラムズ東京と対戦。
既にプレーオフが決まっても、順位の入れ替わりで対戦も変わりますし、入替戦回避の戦いもある為、消化試合が少なく、最終節まで目が離せませんね。