前の記事で書いたように、柏の葉キャンパスまで足を運んだ理由、それは・・・。
久しぶりの柏の葉公園総合競技場に行くためです。
この競技場に来るのも、Jリーグの柏レイソルの応援に来て以来、実に15年ぶりです。
当時は日立柏サッカー場(三協フロンテア柏スタジアム)の収容人数が今より少なく、約18,000人入るこのスタジアムを併用していたんですよね。
その後、2008年以降リーグ戦はすべて日立柏サッカー場で行われており、現在はラグビーのグリーンロケッツ東葛(旧NECグリーンロケッツ)のホームスタジアムとして使用されています。
というわけで、本日はラグビーリーグワン、NECグリーンロケッツ東葛(以下GR東葛)対パナソニック埼玉ワイルドナイツ(以下埼玉WK)の試合の観戦です。
このスタジアムの良いところは、席が7割がた屋根で覆われているところですね。
陸上競技場の為ピッチは遠いですが・・・。
今日は夕方から雨の予報が早くから降り始めてしまったものの、屋根のおかげで雨具なしで観戦できます。
試合開始前には、GR東葛が提携している麗澤大学の幼稚園のチアリーディングが披露されました。
これがオープニングセレモニーで、この後キックオフを待つだけかと思っていましたが、オープニングセレモニーはGR東葛専属のチアチームが登場。
男性も所属しており、女性をリフトしたり、高く投げ上げてキャッチしたりする他、ひねりを入れたバック宙などのアクロバットも軽々こなし、見ごたえあるチアリーディングでした。
そして、GR東葛が入場。
現在12チーム中12位で、今日敗れると入替戦出場圏の脱出が非常に厳しくなります。
メンバーは今年キヤノン(現横浜E)から移籍してきたSH田中史朗はスタメンですが、同じく日本代表で今年ホンダ(現三重H)から移籍してきたWTBレメキは残念ながら欠場。
チームの顔でありキャプテンのPR滝沢はサブですが、ウェールズ代表のLOジェイク・ボール、日本代表歴のあるCTBティム・ベネットやWTB児玉などが名を連ねています。
続いて埼玉WKの入場。
開幕戦から新型コロナ感染で2不戦敗の後、12連勝で3位につけています。
前節で4位以上が出場するプレーオフ進出は確定しており、そのためなのかコンディション不良なのか、今日は日本代表のPR稲垣、坂手とSO松田は欠場でした。
それでも、PRヴァル・アサエリ・愛、PRグレイグ・ミラー、FLベン・ガンター、No.8ジャック・コーネルセン、SO山沢、FB野口など日本代表歴のある選手に、オーストラリア代表のLOヒーナン・ダニエル、CTBマリカ・コロインベテらを並べた陣容は充分過ぎる程。
GR東葛のキックオフで試合開始です。
試合は開始直後から押し込んだ埼玉WKが優勢で、開始直後に中央を破ったSH小山があっという間の先制トライ。
コンバージョンはゴールほぼ正面。
これをしっかり決めて7-0で埼玉がリード。
続けて押し込む埼玉WK。
ゴール正面でスクラム、そしてGR東葛の反則からペナルティを得ます。
これもきっちり決め、10-0のリード。
このまま流れは埼玉かと思いましたが、スクラムを押し返す等意地を見せ始めたホームのGR東葛は、中央右寄りののラックから左へ展開し、CTBティム・ベネットが左サイドを破ってトライ。
コンバージョンは左端の難しい角度。
ですが、これをしっかり決めて7-10と反撃を開始。
前半もう残り10分になろうかというところで、今度はGR東葛がゴール正面でペナルティを得ます。
これもしっかり決めて10-10の同点。
この後前半は決定機なく10-10の同点で終了。
入替戦圏外への脱出に意地を見せたホームGR東葛の頑張りが試合を盛り上げています。
エンドが変わり、埼玉WKのキックオフで後半開始。
後半も開始早々から埼玉WKがペースをつかみ押し込みます。
深い位置でのマイボールラインアウトから埼玉KWの攻撃。
ここからモールを作って押し込む得意の形で、後半開始早々に勝ち越しのトライ。
スクラムも埼玉WKが優勢に。
ゴールライン付近でラックになり、TMOの末にトライを得る埼玉WK。
後半は埼玉WKがほぼ一方的に押し込む時間帯になってしまいました。
結局、後半だけで5トライを挙げた埼玉WK。
試合は埼玉WKが後半を完封し、39-10の完勝。
21点差以上で得られるボーナスポイントも得ての勝利となりました。
今節は首位の東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)が東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に敗れるも首位を堅持、2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)も勝利し、1-3位の順位は変わらず、勝ち点は東京SG61、S東京ベイが58、埼玉WKが57で、1試合で順位が入れ替わる可能性を残し、プレーオフの対戦相手にもかかわる順位決定は最終節に持ち越しになっています。
S東京ベイと埼玉WKは最終節に直接対決し、東京SGがトヨタヴェルブリッツ(以下トヨタV)に敗れると、その勝者が1位浮上する可能性があります。
ただし首位と勝ち点差4の埼玉WKはBPつき勝利で、かつ東京SGのBPなし敗北が条件ですが・・・。
なお、BL東京は勝ち点49で4位を堅持し、同46で5位のトヨタVと共に最終節にプレーオフ進出を賭けます。
BL東京は勝つかトヨタVが敗れれば4位確定、BL東京が敗れてトヨタVが勝利するとトヨタVが4位となりますが、BL東京が引き分けた場合、トヨタVは勝利が必須ですが、ボーナスポイントを得ての勝ち点5が必要になります。
本日敗れたGR東葛は最下位変わらずですが、入れ替え戦出場を争う9位NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(以下、SA浦安)、10位リコーブラックラムズ東京(以下BR東京)との勝ち点差が4位内の為、BPつき勝利が必須条件で、SA浦安とBR東京が敗れれば入れ替え戦回避の可能性があります。
(※11位NTTドコモレッドハリケーンズ大阪はチーム事情により来季のD3降格が決定済み。)
GR東葛の次節の対戦相手は横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)ですが、前節までプレーオフ進出争いをしていた上位チーム相手に3トライ差以上で勝つことができるか。
またSA浦安が敗れても、7点差以内敗北のBP獲得で、GR東葛は上回れなくなります。
非常に難しい条件ですが・・・。可能性がある以上は最後まで目が離せません。
入れ替え戦を回避しなくとも、順位を一つでも上げることで対戦相手も変わってきますしね。
それにしても、チーム数が少ないこととBPがあることで、最終節6試合はすべて消化試合が無いというスリリングな展開になりました。
最終節土壇場の順位入れ替えというドラマはあるのでしょうか・・・。