スノーボードの国母選手の騒動など、競技以外での騒ぎも見られたりしましたが、スキーのジャンプノーマルヒル個人予選が先立って行われ、日本の4選手は全員予戦を通過したとのこと。
まずは必要最低限の出だしとなりました。
ちなみに、今回選手を派遣している競技は以下。
フィギュアスケート、スピードスケート、ショートトラック、フリースタイル、アルペンスキー、ジャンプ、スノーボード、距離、複合、バイアスロン、カーリング、ボブスレー、スケルトン、リュージュの14種。アイスホッケーは予選落ちでしたっけ・・・。
さすがに夏の種目と違ってかなり少ないです。
さて、メダルは何個取れるかというと、橋本聖子団長は10個を目標としていると言っていました。さすがに前回のフィギュアの荒川静香の金1個を上回るなんて低い目標は出せないでしょうし、ホームだった長野を上回るなんていうのもこれまた現実離れしすぎていますから、マスコミや一般向けには普通にウケそうな目標です。
ですが、現実はというと少々厳しいといわざるを得ません。
まずは期待のかかっているフィギュア。
GPファイナル出場を逃した浅田真央が全日本選手権で優勝したのは嬉しいニュースでした。GPファイナルで安藤美姫選手が2位だったように、日本一になることは表彰台を保証するようなものです。あとは世界最高をたたき出すキム・ヨナ選手に勝てるかどうかだけですが、実力を出し切ればいまや世界二強ですから、銀メダル以上は堅いでしょう。
安藤美姫選手も一時の不調を脱し、GPシリーズ銀メダル。ですが、キム・ヨナ選手を破れるかというと、キム・ヨナ選手の自滅以外に可能性はなく、浅田真央選手との実力順も決まっている感があり、銅メダルどまりかと思います。
鈴木明子選手はGPシリーズ初優勝とファイナル3位という、遅咲きながらもここに来て伸び盛りな素材です。ですが、キム・ヨナ、浅田真央、安藤美姫に押し出されて4番手以下の評価となり、安藤選手が崩れたときに3位を確保する可能性があるくらいと考えます。
男子は前回の1枠から3枠となり、メダルの可能性が高まりました。
間違いなく日本のトップ3(というかそれ以外世界は無理?)が出場するわけですから、若い小塚選手はまだしも、世界の舞台で何度も表彰台を経験している高橋大輔選手と織田信成選手にはメダルの期待がかかります。銀か銅1個は行けそうです。
続いてはモーグル。
もちろん最注目は上村愛子選手です。長野五輪から4大会連続出場で過去は7位、6位、5位。今回4位で終わってしまうと悲しいですが、メダルの期待が高いことは間違いありません。恐らく今大会が最後、夫婦での出場ですから是非メダルを獲得して花を添えて欲しいと思います。世界のトップを経験していますから是非金で!
長野五輪金メダルでソルトレークシティーでも銅メダルと、第一人者の里谷多英選手は、完全にピークを過ぎた感があり、しかもぶっつけ本番のスケジュールとなってしまい難しそうです。
ジャンプは日本が強くなるとルールが改正になるという種目で有名ですが、葛西選手と岡部選手のリレハンメル・長野五輪で若手だった選手がベテランで主軸という布陣。ノーマルヒル・ラージヒルに団体と個人がありますが、近年団体で世界選手権2度の銅メダルがあり、もしかして銅メダルは行けるか。あとは誰かが一発で個人の表彰台に上がる可能性がある程度。現実的に見れば0か1です。
スピードスケートでは15歳の高木美帆選手に期待と人気が集まっていますが、世界のトップレベルでの経験もなく、今回でメダルを得るにはよほど飛びぬけた実力が必要です。が、まだそこまでではないと思います。ですが、若さゆえの上積みのある世代ですから、楽しむくらいの気持ちでリラックスして、少しでも上位に入って欲しいですね。
ベテランの岡崎朋美選手も500mで前回大会4位ですし、小平選手・新谷選手も目立たないながらW杯などの実績があり表彰台の期待が持てます。
男子は及川佑選手と加藤条治選手に前回のリベンジを!
なぜか人気を集めてしまったカーリングですが、さすがに競技人口圧倒的世界一の地元カナダが圧倒的優位。もちろん日本の実力もそれなりにありますが、北欧勢も破りがたい壁です。あわよくば表彰台ですが、5位前後が現実的でしょうか。
メダルの可能性があるのはショートトラック。
相手のミスなどで勝負が決まることも多い種目なので、ある意味運も左右し、ある意味では最後までわからない非常にスリリングな種目です。世界的にも日本国内でもものすごく人気が高い種目でもないのですが、日本は過去には金メダルもあります。今大会も名前も良くわかりませんがW杯表彰台を経験した選手がおり、メダルのダークホースです。
スノーボードは先日服装騒ぎでお騒がせの国母選手がW杯でも2勝しており、メダルの候補ですが、前回もそんなような選手がいて大会前に調子こいて全然だめでしたね。W杯はどうやら参加選手のばらつきがあるようで、たまたま1勝くらいしても、本番は名うてのプロが出てきて太刀打ちできないというのが前回の結果でした。今回もあまり期待しないほうが良いでしょう。
他にメダルの候補といえば、新種目のスキークロスで男子の滝沢宏臣選手。W杯3勝の実績があり、7年前ですが総合優勝も。ピークは過ぎてそうですが果たして・・・。
こうしてみると、女子フィギュア1~2、男子同1、女子モーグル1、スピードスケートで男女通算で1くらい、ショートトラックでもしかして1って感じで、3~6個ですね。
もちろんこれを上回る成績を残して欲しいです!
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