ワニゴチという、本当にワニのような顔をした恐ろしげな魚である。
教えられた時、最初は岩と全く見分けが付かなくて、顔を近づけて探していたらいきなりこのでっかい目玉が目の前にあったので本気で驚いた。
とにかくとんでもなくイカツいのだ。
しかもかなりデカく、50cmはあっただろうか。
こいつはさんざんカメラを向けても全く動かず岩になりきっていたのだが、あまりにみんなが覗き込むのでとうとう逃げて行った。 . . . 本文を読む
西表島バラス東にて。
真っ白の体に黄色い斑点のきれいなウミウシだ。
ただし、ヒメコモンウミウシと書いたものの少々自信がない。
他の写真で見るヒメコモンウミウシは、紫の縁取りが、もっと斑点状に途切れ途切れになっていてこいつのように繋がっていないのだ。
単なる色彩変異なのかもしれないが、気になる。 . . . 本文を読む
これはかなり珍しいシーンではないだろうか。
おそらく、ヒラムシの脱糞シーンだ。
白いものがでろんと出ているが、これはおそらくヒラムシが食った砂だと思われる。
これを、どういうわけか自分の背中を割りながら排泄しているのだ。
切れ痔どころの話ではない。
と、私は脱糞と思い込んでいるのだが、もしかしたら産卵だったりして。
だとしたらそれはそれで貴重なシーンかもしれない。
誰か、これが一体なにをして . . . 本文を読む
ウミウシとよく間違われるのだが、これはヒラムシである。
見分け方は、ヒラムシには触覚がなく、鰓もない。
時々触覚に似た形になっているものもあるので紛らわしいのではあるが。
ヒラムシに鰓がないのは、その体全体を使って呼吸しているからだ。
分化した鰓ではなく、体表そのものから酸素を吸収しているのである。
そのため、血管もない。体に酸素を運ぶのは単に酸素の浸透力だけなのである。
そのくせ、これが異様 . . . 本文を読む
これまた極小ウミウシ。
ブドウガイの一種である。
実はこれ、貝殻を持ったウミウシだ。
そりゃ貝だろう、と思われるかもしれないが、鰓の位置が違うそうな。
よくわからんが、そういうことなのだ。
で、このような殻を持ったウミウシはかなり原始的なもので、進化するにつれて殻を失って行く。
要するに、ウミウシは陸で言うところの「なめくじ」のようなものなのである。
陸上のナメクジも、ウミウシぐらいカラフルに . . . 本文を読む
超巨大ミアミラウミウシとはうって変わって、今度は極小のウミウシだ。
「クサイロモウミウシ」、そのサイズは約2mm。
背景は、決してガレではない。砂だ。
本当に砂粒のようなウミウシなのである。
そして驚くべきことに、これは15cmのミアミラウミウシから50mと離れていない場所で見つかっているのである。
あまりの落差に頭がくらくらしてくる。
これは本来、水草にくっついている。
この色は保護色なので . . . 本文を読む
西表島「ジューン」にて。
「ミアミラウミウシ」らしい。
そのサイズ、なんと15cm。
こんな巨大なウミウシは初めて見た。
下に写っている藻と比べてみて欲しい。
最初はアメフラシかと思ったのだが、よくよく見れば目立つ触角があるし二次鰓も出ている。
そりゃもう驚いた。
触ってみるとけっこう堅い。でかいだけに、割とがっちりした体をしているのだ。
しかもけっこう歩くのが速い。
しかし一体なにを食ったら . . . 本文を読む
泡のようなバブルコーラルを覗くとたいていくっついているきれいなエビだ。
ほとんど透明なのでなかなかピントが合わないが、うまく写ればとてもきれいだ。
それにしてもなんでこんなに透明なんだろう。
生物が作る組織で一番透明なのは目の水晶体だと思うが、それに匹敵するのではないだろうか。
しかもこれが筋肉なのだから恐れ入る。
・・・これも、茹でたらやっぱり白くなるのだろうか?
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西表島ヒナイビーチにて。
「カエルアンコウ」である。
一生懸命写真を撮っていて、一段落ついたので今度は肉眼でじっくり見ておこうと眺めていた。
すると、左側に見えている海綿に、小さなガラスハゼのような魚がちょろちょろと登ってきた。
次の瞬間。
この、岩のように全く動かない魚が、文字通り目にも止まらぬ速さでその魚をバクっと飲み込み、次の刹那には元の位置に戻っていた。
普段の姿からは全く想像のつかない . . . 本文を読む