角田建設企画設計室のあれこれ

大分の建設会社 素敵な建物をあなたへ

耐震+制震へ

2012-03-30 17:33:24 | 室長小言
昨年より検討していた制震工法の結論が出ました
っといっても何のことだか解らないと思いますのでご説明

昨年からお客様に聞かれる事が多くなった地震の話
また大震災後の建築関係者や研究機関からの報告
地震保険の内容
などなど、ほとんど地震の話です当然ですよね
でもですね色々、聞いたり、再度勉強する中で現在の建築は命を守るという事に対しては概ね完了したのではないかと思いました

阪神大震災以降、耐震化はかなり進んだと思います
その結果、比較的新しい木造住宅では最初の地震による全壊はほとんどなかったのではないかと思います
工法自体も向上したでしょうし、設計サイドも建築基準法を下回るような事はしないように心がけている結果だと思います

大変良いことですが、東日本大震災で新たにわかった問題点や矛盾

繰り返される、震度5近い余震への対策は万全なのか
建築関係者は出来るだけ、全壊を防ぎ生命を守る努力をしているのに、保険は全壊や半壊の場合でないとまとまった金額が出ない
(↑この保険は私の知っている保険ですので、違う物がありましたら是非教えて下さい)
全壊したら命が危険ですお金の話どころではないです
半壊したら、おそらく建て直しが一番有効な手段となりますが、全額出ない
結局、命を守れても生活を守れない

そこで、最近良く耳にする免震や制震といった方法にたどりつくのですが、
昨年から検討した結果、角田建設では、制震にまず力を入れる事にしました
今後も勉強を重ねて行きますので、免震も取り入れていくかもしれませんが、まずは制震

諸事情は長くなるので省略しますが、一番の決め手はリフォームへの導入が比較的簡単で効果が高いことです
生活を守る必要は新築に限ったことではありませんからね
使う制震工法も新築とリフォームを分けようと思っています同一メーカーでも新築用リフォーム用の両方扱っているところがほとんどですが、やはり向き不向きがあるように思いますので、より効果の高い方をご提供できるようにしようと思います

もちろん耐震も今以上に考えていきますので、結論は耐震+制震
そして2種類の制震工法を採用する事としました

簡潔に書こうと思いましたが、長いですね
制震にご興味の方は新築リフォームどちらでもお気軽にお問い合わせ下さい

転落事故は防止できます

2012-03-30 08:22:39 | 暮らしの情報
大阪ですが、子供の転落事故がありましたね。重体との事ですので、なんとしても回復する事をお祈りします。

で、この転落事故ですが、2歳児が3階の約1メートル四方の窓から転落したとの事です。
一般的な建築であると想定すると、その窓は上端は床より2メートル付近でそこから1メートル下がったところが窓の下端であると思いますので、つまりこのお子さんは1メートル以上の壁を登ったことになります。

あきらかに普通では登れません。なにか登りやすい物が置かれていたと思います。その登りやすい物がなにかわかりませんせんが、上半身がその窓より出てしまえば、大人でも落ちることがあります。

以前もこのブログで書きましたが、その登りやすい、または登れるものは結構身近なところにある物だったりします。
以前のブログ←クリック
以前はベランダなどの説明でしたが、室内でも同様です。
是非みなさんも窓付近をもう一度注意してみてみましょう。防げる事は防ぎましょう。

それでも、家具の配置上どうしても無理な場合は、今回は室内ですので、窓に手摺や格子をつける検討をしましょう。
手摺や格子は部屋内への設置も出来ます。

ちょっとの事で防げることをしないでいると、その後悔は計り知れない物となります。
最近は、下屋のない総2階の建物も増えていますので、2階でも同様です。