52 :三好晴海入道 :2006/03/18(土) 19:03:41
ありがとうございます。今まで忘れていたのですが、このストーリー紹介で記憶の扉が開かれ、
まざまざと各シーンが頭の中に去来しています。
処刑される間際暴れ出す千吉、そして本当に素晴らしい丈吉の演説(見ていた当時、
心の底から揺さぶられたのを覚えています)、子どもを流産してしまうおみつ、
隠岐に流されていく丈吉を見つめる竜安先生…。
私が鳥取編が好きだった理由の一つを思い出しました。
思春期の頃は青臭い正義感に燃えているものですが、まさに「正しく生きる」というメッセージを、
この話からストレートに受け取ったからこそ感動していたと思うのです。
それはフランク・キャプラの心温まる映画群を見たときのような感触です。
悲しみと苦しみと怒りに満ちていた前半生を送っていた丈吉に訪れた幸せな日々。
それは丈吉にとって当然の権利であるように思えました。
しかしそれを振り切って、「正しく」生きることは出来るのか?そして「人間は
正しく生きることが出来るんだ」ということを真っ正面から描き、胸のすくような思いだったのです。
思えば私が子どもの頃、ヒーローが「正義」自体の意味に悩んだり、巨悪の前に敗北したり、
そして死んでいく物語の何と多かったことか。「正義と悪」の境界を問いただすような
ハードなドラマが子ども番組の世界でも主流でした。
そして時代は80年代、正しいことを「正しい」というのが恥ずかしいこととされた
「軽薄短小」「自虐韜晦」の時代でした。
そんな風潮に違和感を感じ、小さい頃見た「本当のドラマ」を見たいと
切望していた時にこの『いのち燃ゆ』にぶつかったわけです。
「熱い」時代の名残を残していたんですね。そう言えば子ども時代にテレビドラマを入れ込んで
真剣に見たのもこの頃が最後だったかも。
段々関心はラジオや読書に移り、 そしてテレビを見るより机に向かって勉強するようになったり
映画館に足を運んだりするようになったものでした。
少年時代との決別の頃だったのでしょう。この『いのち燃ゆ』は、テレビが熱かった頃と
私が子どもだった頃の終焉時代に出会った良品だったのです。
だから今でも忘れられず、スレッドも立てたわけです。
第14話「白日夢」はそんな『いのち燃ゆ』の一つの頂点をなすストーリーでした。
すっかりあの頃大興奮してみていたことを思い出しました。
改めてありがとうございます、作太郎さん。
53 :作太郎:2006/03/19(日) 01:01:21 こんばんは
いつもながら、入道さんの思いすばらしいですね。
私の拙いストリー紹介で、いきいき感動が戻ってこられるのは、とても嬉しい事です。
成人して見た私が、第3部の京都編に心ゆらぐのは、家族の愛、すなわち丈吉のお雪への愛情、
父子関係を見事に描いているからです。私は好きなものに友情物のドラマが多いのですが、
親子関係の物は少ないです。入道さんのおかげで、私も家に眠っていたビデオを見る 事ができた事にも感謝します。
ドラマ1話みて、文章化するのは、1時間以上かかります。
全部細かく説明したいぐらい伏線 と名文句の羅列が多いので、省くのに、苦労しています、
でも、これは、楽しい苦労です。 他の方もどんどん、書き込みに参加してくださいね。
ありがとうございます。今まで忘れていたのですが、このストーリー紹介で記憶の扉が開かれ、
まざまざと各シーンが頭の中に去来しています。
処刑される間際暴れ出す千吉、そして本当に素晴らしい丈吉の演説(見ていた当時、
心の底から揺さぶられたのを覚えています)、子どもを流産してしまうおみつ、
隠岐に流されていく丈吉を見つめる竜安先生…。
私が鳥取編が好きだった理由の一つを思い出しました。
思春期の頃は青臭い正義感に燃えているものですが、まさに「正しく生きる」というメッセージを、
この話からストレートに受け取ったからこそ感動していたと思うのです。
それはフランク・キャプラの心温まる映画群を見たときのような感触です。
悲しみと苦しみと怒りに満ちていた前半生を送っていた丈吉に訪れた幸せな日々。
それは丈吉にとって当然の権利であるように思えました。
しかしそれを振り切って、「正しく」生きることは出来るのか?そして「人間は
正しく生きることが出来るんだ」ということを真っ正面から描き、胸のすくような思いだったのです。
思えば私が子どもの頃、ヒーローが「正義」自体の意味に悩んだり、巨悪の前に敗北したり、
そして死んでいく物語の何と多かったことか。「正義と悪」の境界を問いただすような
ハードなドラマが子ども番組の世界でも主流でした。
そして時代は80年代、正しいことを「正しい」というのが恥ずかしいこととされた
「軽薄短小」「自虐韜晦」の時代でした。
そんな風潮に違和感を感じ、小さい頃見た「本当のドラマ」を見たいと
切望していた時にこの『いのち燃ゆ』にぶつかったわけです。
「熱い」時代の名残を残していたんですね。そう言えば子ども時代にテレビドラマを入れ込んで
真剣に見たのもこの頃が最後だったかも。
段々関心はラジオや読書に移り、 そしてテレビを見るより机に向かって勉強するようになったり
映画館に足を運んだりするようになったものでした。
少年時代との決別の頃だったのでしょう。この『いのち燃ゆ』は、テレビが熱かった頃と
私が子どもだった頃の終焉時代に出会った良品だったのです。
だから今でも忘れられず、スレッドも立てたわけです。
第14話「白日夢」はそんな『いのち燃ゆ』の一つの頂点をなすストーリーでした。
すっかりあの頃大興奮してみていたことを思い出しました。
改めてありがとうございます、作太郎さん。
53 :作太郎:2006/03/19(日) 01:01:21 こんばんは
いつもながら、入道さんの思いすばらしいですね。
私の拙いストリー紹介で、いきいき感動が戻ってこられるのは、とても嬉しい事です。
成人して見た私が、第3部の京都編に心ゆらぐのは、家族の愛、すなわち丈吉のお雪への愛情、
父子関係を見事に描いているからです。私は好きなものに友情物のドラマが多いのですが、
親子関係の物は少ないです。入道さんのおかげで、私も家に眠っていたビデオを見る 事ができた事にも感謝します。
ドラマ1話みて、文章化するのは、1時間以上かかります。
全部細かく説明したいぐらい伏線 と名文句の羅列が多いので、省くのに、苦労しています、
でも、これは、楽しい苦労です。 他の方もどんどん、書き込みに参加してくださいね。