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「いのち燃ゆ」スレッド18

2010-01-15 23:15:11 | いのち燃ゆ
73 :三好晴海入道 :2006/04/08(土) 20:00
神崎愛さんですが、『配達されない三通の手紙』(野村芳太郎監督作)のDVD特典
「シネマ紀行」にナビゲーター役で出ています。
流石に年をとった感じですが、それでもなお爽やかな印象で、いい歳の取り方をしています
(例えるなら八千草薫の様な感じでしょうか)。
今CSの時代劇専門チャンネルで『子連れ狼』を見ているのですが、柳生烈堂の役を
高橋幸治さんがやっています。何かショッカーの首領みたいな感じで違和感あります。
今は隠居状態で、ほとんどマスコミの前に出てこないそうですね。
考えてみると、この『いのち燃ゆ』はメジャー級の名優を使う訳でなく(南田さんも
栗塚さんもピークはとうに過ぎています)、それでも素晴らしい役柄を見事に演じた
人達ばかりでした。スカパー!で再放送が始まったら、各役者のことについても語ってみたいですね。
74 :名乗る程の者ではござらん :2006/04/08(土) 22:58
妹(姉)やミリエル司祭がずっと話にからんできたり、マリユスが最終的 には勝者側だったりと、
原作をそのままなぞっているだけではないところ が面白いですね。
これって、いわば土方さんがアンジョルラスにあたると考えていいんで しょうか? 
アンジョルラスファンとして面映いです。
テナルディエ夫妻がいないようなのはちょっと寂しいですが。
75 :三好晴海入道 :2006/04/10(月) 06:46
>>74 テナルディエは丹波屋が該当人物です(と思うのですが)。
妻も娘も出てきますし、みんな強欲です。息子=春吉が密かにスリの一味だというのも
よく似ています。
そして丹波屋がおりんに執心して身請けするのは、テナルディエがファンチーヌから
コゼットの養育費を巻き上げていたストーリーとリンクしています
(あげくファンチーヌは売春婦になる所も同じ)。
ちょっと違うのがエポニーヌです。私はお豊がエポニーヌの役割を担っているのかなあ、
なんて思っていましたが、作太郎さんのストーリー紹介を読んでいたら、
お志摩にその位置が与えられているように思えました。
原作ではテナルディエ一家は裏主人公で、縦横無尽の活躍(暗躍?)をしますが、
『いのち燃ゆ』でははっきり敵役で、悪の魅力が少し薄れている部分がありますね。
山田吾一の丹波屋は名演ですが、流石に原作のテナルディエほどには
ドラマ全体への支配力を持たなかったようです。ドラマ自体の構造故でしょうか。
善悪の二元論で割り切らない所が『いのち燃ゆ』の良いところなのかも知れませんね。
76 :作太郎:2006/04/10(月) 22:27
第22話それ京洛の花と咲く
丈吉と竜安は備前屋に帰ってきた。 彦馬は、避難を勧告する。
彦馬の祖父がきて、彦馬とやりとりがあった。
彦馬が帰ったあと、お雪は丈吉への、複雑な思いを竜安にぶつける。
血と他人の事である、竜安の諭しも、お雪には通じない。
廊下で聞いていた、丈吉は、彦馬との仲を許そうと思う。
新選組の元で、作次郎を攻める、お豊だが通じない。
お豊は、竜安を仲人に、作次郎と祝言をあげる。
竜安の諭しに、2人は目出たく結ばれる。
丈吉はおみつに、お雪の結婚を認め、鳥取へ帰らない事を告げる。
丈吉は、彦馬の祖父に承諾を告げる。 仲人は竜安が務める。
竜安は、丈吉に、作次郎とお豊の事を告げて、喜ぶ。
竜安とおみつは、備前屋を出た。
鳥羽伏見合戦の前年の暮れの事であった。

「いのち燃ゆ」スレッド17

2010-01-15 22:45:36 | いのち燃ゆ
67 :作太郎:2006/03/29(水) 18:06
今日は、一気に3話見ました。
一度に皆書くのは、やめておきます(笑)。
再放映も1週間に1回のペースで進むのでしょうか。
半年間、わくわくして鑑賞してもらいたいですね。
ストリー紹介で充分書けない、登場人物の名台詞がいっぱいあります。
そして、DVDで発売して欲しいですね。
この時期のNHKの時代劇は秀作が多いと思います。
「風神の門」「風の隼人」「日本がんくつ王」等
いずれも、私途中しか見ていないのです。
「風神の門」は、すでにDVDが発売されているそうですね。是非購入したい
と思っています。では、ストリー紹介を。
68 :作太郎:2006/03/29(水) 18:08
第19回聖母の子守歌
丈吉の元に、竜安から、生き別れの母親らしいのをみかけたの連絡が入った。
作次郎は、新選組での夢をお豊に語った。新選組が長州を破り、隊士たちが 旗本になる事。
お志摩は、春吉ともに、なにか悪企みを。
丈吉は、物乞いをする母親、子供のように、ぼけている父親を見つけた。
丈吉は、母に京都で一緒に暮らそうと説得するが、母は応じなかった。
母は、今が一番しわあせだとも、いい、丈吉と父の関係をこじらせたのは、 自分であると詫びた。
お雪は彦馬の呼び出しを受けて、お豊ともに、出かけるが、お志摩、
丹波屋の手によってかどわかされてしまった。
69 :作太郎:2006/03/31(金) 01:01
第20回お志摩恋ぐるま
丈吉は、お雪を必死に探す、途中彦馬と出会い、彦馬に迫るが、彦馬も怒り 一緒に探しはじめた。
お豊から、一味にお志摩が加わっているのを知ると、 新選組の屯所にでかけ、沖田に会った。
沖田ともに、お志摩の事を話すうち、 お志摩が妹らしいことがわかる。
お雪は、丹波屋に、母のこと、丈吉が罪ほろぼしの為、尽くしているとの 言葉を受け、悩む。
お志摩が備前屋にやってきて、身代金を要求しにやって来た。
そこにいた沖田は、兄妹の再会を示唆した。丈吉は、長崎での父母の事を話し、
お志摩は涙で納得した。
お雪救出は、なかなか困難であった。丈吉の機転で彦馬が無事救い出した。
お雪は、丈吉にまた、とげある言葉を「罪ほろぼしで、自分を。
万事お金と思っているのか。」丈吉はまた悩む。
沖田から、返してもらった銀の燭台から、秘密の手紙が見つかった。
おりんが記したものだった。
父丈吉、母おりんと書いてあった。
70 :作次郎:2006/03/32(土) 19:15
第21回作次郎乱れ斬り
手紙を見つけた、丈吉は、お豊に自分の決意を告げた。
父親と名乗らずとも、今までとおり、お雪の為に生きるという事。
幕府、反幕の争いが、激しくなり、沖田は、お志摩と別れた。彦馬もお雪と別れた。
それから、3年 形勢は逆転し、幕府は力を失い、長州が優勢になってきた。
しかし、幕府側の反撃で、一瞬即発の感じになってきた。
彦馬の祖父は、戦い前に彦馬とお雪を結ぶよう画策する。
鳥取から、おみつがやってきて、京を出て、一緒に暮らそうと提案する
お雪は、外で偶然彦馬に出会うが、作次郎の手により、新選組の捕虜になり、
拷問を受ける。お雪の必死の懇願で、丈吉は、単身彦馬救出する。
丈吉は捕まるが、土方の手により釈放された。
丈吉は、屯所を出たところを竜安と全斎に出会った。
作次郎は、自分をなじった、全斎を斬った。
71 :三好晴海入道 :2006/04/06(木) 05:50
済みません。しばらく忙しくて書き込みしてませんでした。
幕末維新編のストーリーはほとんど忘れていたのですが、このストーリー紹介で
断片的に記憶が蘇ってきました。
確かに丈吉の父はぼけていたなあ。骨肉の思いで今までの経緯を精算するのかなあ、
なんて思っていたので、当時「あれ?」と思ったものです。
そしてここに来てまでも丹波屋が嫌がらせをして、子ども心に本当に憎たらしかったのを
覚えています。
作太郎さんが一番気に入っているのがこの第20、21話辺りのエピソードですね。
一筋縄ではいかない展開で、まさに『レ・ミゼラブル』の世界です。
歴史の大きな渦の中における個人の情、営みというものでしょうか。
思えば大塩平八郎の乱から始まったこのドラマ、とうとう大塩の「世直し」という
理想がまた違った形で実現していく状況になります。この大塩平八郎は、原作では
ナポレオンに充当する存在だという試論を私はかねてから持っていました。
そこでこの『いのち燃ゆ』というドラマが持つ大テーマがまた一つ浮かび上がってくるのですが、
まあそれはいずれ述べていこうと思います。
72 :?i`???Y:2006/04/08(土) 18:14
入道さんの書き込みないと、元気がでません(笑)。
残すところ、あと2話になりました。
今月からの放送で今以上の盛り上がり期待します。
テーマってあんまり深く考えずにみていましたが、入道さんの精密な解釈を、
原作者 や、関係の方に見せたら、ひどく喜ばれますね、きっと。
柴俊夫もこれが代表作の気がしますね。石橋正次も、青春物から、脱皮した作品のように思えます。
神崎愛さん、これ以降かなり活躍なさった気がしますが、今余り見かけません、
どうしているのでしょうか。
高橋幸治さんも、今みないな。高橋さんスレッドの方も書き込みして欲しいですね。


「いのち燃ゆ」スレッド16

2010-01-15 01:55:17 | いのち燃ゆ
63 :作太郎:2006/03/25(土) 21:34
第18回相呼ぶ魂
お豊は、毎日のように、新選組屯所を訪れ、作次郎と会おうとするが、会えない。
お雪は、丈吉の反対にもかかわらず、彦馬への思いを断ち切れない。
鳥取から、春吉の家族丹波屋一家が来た。それを見て、お志摩は、沖田に、 自分の身の上を話す。
父は、ぐうたら、母とは生き別れ、兄は島送りと、 今家族とは会えないと云う事。
そんなある日、新選組が備前屋に来た。副長土方に同伴してきたのは、作次郎だった。
土方の要求は、政治献金の要求で、鳥取の小松屋も丈吉の店であることもつかんでいた。
丈吉は、侍の争いに加わる意志のないことを云う、土方は、佐幕、反幕の二者択一の時代 と云う。
丈吉は、自分の家は自分で守る意志を、土方は不敵な者と云い、献金を断念した。
お雪は、彦馬に呼び出され、彦馬から、求婚された。その時、沖田とお志摩に遭遇した。
沖田は、自分が、彦馬の父の仇であることを告げた。そのあと、沖田は、近く戦争に なることを、丈吉に告げた。
お雪は、彦馬の事を丈吉に話した。彦馬の両親の不幸を例に丈吉は、
お雪にあきらめるように説得する。
64 :三好晴海入道 :2006/03/26(日) 19:35
気がついたらCS放送まであと1ヶ月を切りましたね。貴重な1ヶ月です。
「見るぞ」という機運を盛り上げていきましょう。
作太郎さんのストーリー紹介を読んでいたら、お志摩の扱いが大きいことに気づきました。
全く忘れていた設定です。お咲とは生き別れだったのか。
いよいよ第一部の終幕のあり方がどうだったか気になるところです。
それからやっぱり丈吉の親心を見るにつけ、「実際の家庭でもそうだよなあ」と、
妙に感心してしまいます。親は子どもに危ない橋を渡って欲しくないもの。
しかし子どもにとってそれはありがた迷惑に感じるものです。
お雪の恋心は止められないのです。
丈吉の胸には、自分自身と関わったことによって不幸になっていった
幾多の女性のことが去来していたのでしょう。娘にだけはそんな思いをして欲しくない。
しかし世の中は業が深いものでして、娘は父親に似たタイプの男性を愛してしまうものなのです。
だからお雪が世の中を変えるべく命をかけている彦馬に恋してしまうのは仕方のないことなのです。
親としてのこのジレンマ。幾多の男親が経験してきたであろう苦渋。
本当に人間の営みというものが脚本の杉山さんには分かっていたようです。身につまされますねえ。
〈追伸〉
目下年度末の極めて忙しい時期ですが、このスレの進行を見ることを楽しみに頑張っています。
でもちょっと明日から時専chの『子連れ狼』に浮気を。
65 :名乗る程の者ではござらん :  
66 :三好晴海入道 :2006/03/29(水) 06:17
思えば作太郎さんの労作、各話ストーリー紹介も佳境を迎えています。
気が付けば栗塚=土方も登場する段になっています。
今までの話の中の登場人物が再び現れ、邂逅していくのが、リアルタイムで見ていた頃の
幕末維新編の楽しみでした。お志摩の設定は忘れていましたが、オランダおイネさんや
丹波屋一家が登場してきたときには感激でした。
そう言えば>>25で示唆してもらった通り、第19話で丈吉の父、母が再登場します。
文字通り「役者が揃います」。ドラマも大団円へ近づき、今までの伏線が一つに収斂していこうとしています。
スレッド立てて早2ヶ月、書き込みも50をとうに越え、考えていた以上に詳細で
良質の情報が集まりました。もうじき年度も変わります。また新たな気持ちでこの
「NHK『いのち燃ゆ』について 」スレッドに参加していこうと思っています。


「いのち燃ゆ」スレッド15

2010-01-15 01:45:52 | いのち燃ゆ
57 :三好晴海入道 :2006/03/23(木) 01:48
本日『月刊SKY PERFEC TV!』購入。早速オン・エア日程をチェックしました。
ch718「時代劇専門チャンネル」での放映だとばっかり思いこんでいましたが、
実はch362「ホームドラマチャンネル」だったんですね。
確かにこの『いのち燃ゆ』の展開は時代劇という範疇を越えた普遍性があるわけです。
曰く「家族愛」「真実と誠」「偏見・差別と高潔・正義」…。
初回放送は4月21日(金)午前9:00~。再放送は翌週月曜15:00~、もしくは水曜20:00~。
このサイクルが毎週続きます。乞うご期待。
1週間ごとですので、本放送の時と同じく、1週間わくわくして次回を待つことになります。
この待っている間の胸の高鳴りも楽しみの一つです。これで半年は熱中できる期間が継続するわけです。
今から楽しみだなあ。
58 :三好晴海入道 :2006/03/23(木) 02:17
作太郎さんの幕末維新編ストーリー紹介待ってましたよ。忘れていた設定がいっぱい。
お志摩はスリになっていたんですね。彦馬が銀の燭台を手に入れていたという設定も
すっかり忘れてました。
原作『レ・ミゼラブル』のマリウスは父親との確執があって、
それがドラマのキーポイントだったりするのですが、『いのち燃ゆ』でも彦馬の父が
出ていたんですね。
これも忘れていた設定。さて、ドラマにどう反映されていくことやら。
よく覚えていた設定は、お豊が一杯飲み屋を経営していて、そこに旧知の人物が
集ってくるというところです。懐かしいなあ。やっぱり番組の初回から
感情移入して見続けてきた人物には思い入れが深いのです。
丈吉とお雪の応接、これは切ないですね。年頃の娘を持った父親なら必ず一度以上は
直面するディスコミュニケーション。お互い我をはって不器用にしかつきあえない。
リアルな設定です。脚本の杉山さんは人間というものをよく分かっています。
作太郎さんが幕末編を一番気に入っているというのも分かる気がします。
本放送放映時に中学生だった私ももはや30代後半、運命のさじ加減で、
へたをしたら丈吉と同じ立場に立たされる可能性だってあったのです。そんな年代です。
かつて見えなかったものが見える年になりました。CS放送開始前に十二分に楽しむことにします。
59 :名乗る程の者ではござらん :
60 :名乗る程の者ではござらん :
61 :名乗る程の者ではござらん :

「いのち燃ゆ」スレッド14

2010-01-15 01:35:26 | いのち燃ゆ
54 :三好晴海入道 :2006/03/19(日) 16:20
いよいよ作太郎さんのストーリー紹介も幕末維新編にはいるのですね。楽しみだなあ。
当時見ていた私の感想としては、第16話でおりんもおこうも亡くなり、ひとまず一つのストーリーが
終わったように感じていました。
その後のストーリーは、あたかも『源氏物語』の「宇治十帖」のごとく、秀逸な後日談というか、
別個の高みを持った物語であったように思ったものです。
中学生にはちょっとレベルが高かったかも。新撰組や薩長討幕運動とかも、もう一歩よく
理解してなかった頃ですしね。 でも少し前の子ども達というものは、こういうドラマを通じて
歴史の素養というものを育てていったように思うわけです。今ではちょっとそう言う
環境が弱くなっているようにも思われす。
かつてヤマタノオロチの話やかぐや姫、一休さんの話を絵本なんかで見聞きしたのは、
今では『となりのトトロ』や『アンパンマン』に取って代わられたわけです。それはそれで良いことではあるのですが、歴史に関する素養というものは乏しくなっているようです。
日本の歴史を素材にした、また新しい物語が紡ぎ出されていって欲しいものです。
4半世紀の眠りから覚めて、『いのち燃ゆ』が新しい価値とファンを獲得するよう願って止みません。
55 :三好晴海入道 :2006/03/21(火) 00:25
第14話「白日夢」でもう一つ。私はお豊と作次郎が男女の一線を越えたのは最終話付近だと
ばかり思ってたのですが、それはどうもこの第14話のエピソードだったようです。
確かに男女の契りを果たしたあと、不意に作次郎がいなくなった、という記憶があったので
ここの話のシーであると思います。どうも丈吉を許す作次郎、という所で最終話と記憶が
ループしていたのでしょう。
神崎さんのセミ・ヌードはとっても色っぽくて、まだ中学生だった私も「わあ」と思ったものです。
それまでの清楚な印象との意外性もあり、また着やせするタイプなのかグラマラスだったのです。
これほどまでに記憶に残っている今一つの理由があります。丈吉を愛した女性、
おりんは彼の子どもを生み、おみつは夫婦になります。しかしお豊だけは
丈吉と結ばれることがなかったのです。だからこのシーンを見たときに、
「作次郎で良かったのか、丈吉のことはもういいのか?」と思ってしまったのです。
しかもその直後、作次郎も彼女の元から去っていくわけです。おりんやおみつとは
異質の哀しいさだめを背負ったわけです。
しかしその代わり彼女は『いのち燃ゆ』というドラマの全体像を竜安先生とともに
見届けるという大役を引き受けることになりました。彼女は『いのち燃ゆ』と、
そして幕末維新という激動の時代と添い遂げたのです。
そんな彼女によく似た女性がいます。それは鉱山師のおこうだと思うのです。
彼女たちはともに哀しみを背負いながら、しかしそれを乗り越えて力強く生きていく
気概を持っています。自立した女性。明治という新たな激動の時代、
お豊は次世代の理想に燃えた人達のために労苦を厭わず手を貸していくのではないでしょうか。
あたかもおこうが丈吉を見込んで支援したように。
56 :作太郎:2006/03/23(木) 01:32
第16回京の恋
丈吉が、お雪ともに行って8年の年月が流れていた。
京の町で、若い武士が女スリの被害にあった。
女すりの名は、風車のお志摩と云う。お志摩は、馴染みの米八と、酒をのんで
いた。そこで、米八が奉公先で盗んだ物を売ろうとしていた。
酒屋「夜なき亭」 の女将お豊は、二人を店から追い出した。
その後、伏見で米屋備前屋を始めた丈吉とのみかわした。
丈吉は、今日は、 竜安とおイネに預けていたお雪と8年ぶりの再会の準備中であった。
ついに、お雪がおイネに連れられてやってきた。お雪は何故かそっけなかった 。
お雪は、丈吉に父の名と、丈吉の自分への世話のわけを尋ねた。「本当の親
でないのに、なぜ自分の世話をするのか。」「他人が親切して何故悪い」と、
ふたりの会話は噛み合わなかった。 若い武士、岡田彦馬は、10数年ぶりに、
脱藩した父と再会を果たした。父は 古道具屋で手に入れた銀の燭台を彦馬に与える。
そこに新選組の御用改めがあ った。彦馬も戦いに巻き込まれ負傷する。
備前屋も御用改めがあった。新選組 が、お雪の部屋に入ったので、怒る丈吉。
新選組が去った後彦馬が負傷して あらわれた。介抱するおイネとお雪。