VJ機材とソフト

ビデオジョッキーや、プロジェクションマッピングに関する情報のまとめブログ

MIDIやOSC機材と組み合わせる

2013-11-03 17:17:03 | 日記

VDMX5Module8CoGeなどの、MIDI規格に対応しているVJソフトを使えばさまざまな電子楽器と組み合わせることができます。

MIDI(ミディ)とは、電子楽器の演奏データを楽器同士で通信するための規格(通信プロトコル)のことです。ほとんどの電子楽器に搭載されています。つまり、このMIDIに対応しているということは、ほとんどの電子楽器と通信できるということになります。

例えば、電子ピアノや電子ドラムと接続すれば、押した鍵盤やたたいた太鼓のリズムに合わせて映像を切り替えたり、エフェクトを加えることが可能になります。

MIDI信号には、押された鍵盤やたたかれた太鼓の識別番号以外に、押された「強さ」の情報も入っているので、パソコンのキーボードやマウスではできない、抑揚のついた操作をすることも可能です。実際にMIDI機材と接続したVJソフトを触ってみると、マスやキーボードで「操作」するという感覚より、楽器を「演奏」している感覚でVJプレイすることができます。楽器を演奏したことがある方にオススメです。

また最近では古いMIDIから一歩進んだOSCという規格が盛んに利用されるようになっています。対応した機材にiPadやiPhoneなどがあります。ThouchOSCというアプリによって対応します。


VJアイテムを組み合わせる

2013-11-02 17:07:35 | 日記

最近ではVJソフトが各社から発売されています。映像ジェネレーター機能や、映像を逆再生したり、昔でいうVJミキサーとDVDが1台のPCにすべて収まっています。どのソフトも特徴のあるものばかりですが、ここではその中でも代表的な3つ紹介します。



  • 1つ目は、VDMX5(http://vidvox.net/)(VIDVOX)です。非常に高機能なソフトで映像をレコードのようにスクラッチプレイすることができたり、逆再生やスロー再生もクロスフェードも自由自在にプレイすることが可能です。

プロジェクションマッピングにも対応。無料のデモ版をダウンロードできます。
  • 2つ目は、CoGe(http://cogevj.hu/)です。こちらも非常に高機能で、静止画や映像をワンタッチで再生させることができる映像サンプラーや、レコーダー的な使い方が可能です。

こちらも無料のデモ版があります。
  • 3つ目は、Modul8(http://www.modul8.ch/)(GarageCUBE)です。映像にさまざまな効果を付けることができる映像エフェクター機能や、映像サンプリングから10チャンネルのミックスまでこなすオールインワンVJソフトです。非常に高機能で定番のVJソフトとなっています。こちらもプロジェクションマッピング対応(MapMapMapモジュール)


  • 4つ目は、MadMapper(http://www.madmapper.com/)プロジェクションマッピングのツールです。簡単に映像をプロジェクションマッピングすることができます。Syphonに対応してるので、いつも使っているお気に入りのVJソフトの映像を、そのままプロジェクションマッピングすることができます。

これらのVJソフトは、VJ用途をメインに設計されているため、VJプレイをする上で使いやすく、現場を意識しているため安定性自体が高くなっています。

また、機材との親和性も高く、前のページで紹介した機材を使って組み合わせたり、Syphonで複数のソフトを連携させれば1つのVJソフトだけでは表現することのできない映像を出せたり、パフォーマンスをしながらプレイを披露することができます。

Syphonを使用するには特別なことをする必要はありません。対応したソフト同士なら、インストールや設定などは不要です。すぐに使い始めることができます。


コンビネーションの魅力


2013-11-01 08:46:05 | 日記

今回は上級編として、VJソフト以外のほかの機材も使ったコンビネーションについて紹介します。

VJにとって複数のPCをコンビネーションするということは大きな意味があります。その理由は大きく分けて3つあります。

第1の理由は、リスクを減らせることです。VJはぶっつけ本番がプレイスタイルの基本なので、本番中にPCがフリーズ!なんて自体はよく起こります。なので、あらかじめ最悪の事態を想定して、予備のPCを用意しておけば、万が一の事態に備えることができます。

第2の理由は、チームでプレイができることです。VJチームでプレイする時はジャズバンドのように、複数のVJがPCを持ち寄ってこのスタイルを取ることもあります。


第3の理由は、そのソフトでしか出せない映像が出せることです。例えばカメラと同じように、ソフトによって、付いている機能が違ったりしています。従って映像の質感もかなり変わってきます。

このように、VJソフトはプレイスタイルやイベントに合わせて自由に組み合わせることが重要になってきます。また、ソフトを足すことで新たな広がりやテクニックを見つけることもできます。

筆者自身、かなりの数のソフトをイベントに合わせて組み変えてVJをしています。一番数が多い時では、自分のチームだけでほかのVJ3チーム分のスペースが必要な時もあります。ただ、ソフトやPCの周辺機器が多くなってくるとプレイの幅は広がるのですが、メモリなど、リソースが不足してくるシーンもあるので増やし過ぎには注意が必要です。



映像を組み合わせる

最もオーソドックスなスタイルが、キャプチャーボックスを使ってPCに映像を取り込み、ほかのPCのVJソフトの映像を掛け合わせる方法です。こうして複数のVJの映像を同時にミックスすることができます。



このほか、最近のVJソフトはWEBカメラや、USBキャプチャー経由でビデオカメラの映像をリアルタイムにミックスすることもできるので、PCだけでは表現しきれない臨場感のあるプレイスタイルを行うことも可能になります。

映像ミキサーは画質が劣化します。業務用のHDミキサーならともかく、VJ用のものはHDMIものでも480pまでしか出力できなかったり、未だにコンポジット出力だったりする粗悪品がまかり通っています。使わないようにしましょう。

それでは、代表的なツールを4つ紹介します。



Syphon(http://syphon.v002.info/)です。シンプルな映像共有フレームワークで、ビデオミキサーを使うことなく、1台のPCで複数のVJソフトの映像をミキシングすることができます。



UltraStudio Mini Recorder(http://www.blackmagicdesign.com/jp/products/ultrastudiothunderbolt)(Blackmagic Design)です。コンパクトで安価ながら、堅牢な金属筐体でフルHDの入力に対応しています。



Battery Converter SDI(http://www.blackmagicdesign.com/jp/products/batteryconverters)(Blackmagic Design)です。ハイビジョン映像に対応した高性能なコンバーターで、高画質なVJプレイには必須と言えるでしょう。



HD C615(Logicool)です。筆者愛用のWebカメラで、HD対応で映像が美しいです。