VJ機材とソフト

ビデオジョッキーや、プロジェクションマッピングに関する情報のまとめブログ

コンビネーションの魅力


2013-11-01 08:46:05 | 日記

今回は上級編として、VJソフト以外のほかの機材も使ったコンビネーションについて紹介します。

VJにとって複数のPCをコンビネーションするということは大きな意味があります。その理由は大きく分けて3つあります。

第1の理由は、リスクを減らせることです。VJはぶっつけ本番がプレイスタイルの基本なので、本番中にPCがフリーズ!なんて自体はよく起こります。なので、あらかじめ最悪の事態を想定して、予備のPCを用意しておけば、万が一の事態に備えることができます。

第2の理由は、チームでプレイができることです。VJチームでプレイする時はジャズバンドのように、複数のVJがPCを持ち寄ってこのスタイルを取ることもあります。


第3の理由は、そのソフトでしか出せない映像が出せることです。例えばカメラと同じように、ソフトによって、付いている機能が違ったりしています。従って映像の質感もかなり変わってきます。

このように、VJソフトはプレイスタイルやイベントに合わせて自由に組み合わせることが重要になってきます。また、ソフトを足すことで新たな広がりやテクニックを見つけることもできます。

筆者自身、かなりの数のソフトをイベントに合わせて組み変えてVJをしています。一番数が多い時では、自分のチームだけでほかのVJ3チーム分のスペースが必要な時もあります。ただ、ソフトやPCの周辺機器が多くなってくるとプレイの幅は広がるのですが、メモリなど、リソースが不足してくるシーンもあるので増やし過ぎには注意が必要です。



映像を組み合わせる

最もオーソドックスなスタイルが、キャプチャーボックスを使ってPCに映像を取り込み、ほかのPCのVJソフトの映像を掛け合わせる方法です。こうして複数のVJの映像を同時にミックスすることができます。



このほか、最近のVJソフトはWEBカメラや、USBキャプチャー経由でビデオカメラの映像をリアルタイムにミックスすることもできるので、PCだけでは表現しきれない臨場感のあるプレイスタイルを行うことも可能になります。

映像ミキサーは画質が劣化します。業務用のHDミキサーならともかく、VJ用のものはHDMIものでも480pまでしか出力できなかったり、未だにコンポジット出力だったりする粗悪品がまかり通っています。使わないようにしましょう。

それでは、代表的なツールを4つ紹介します。



Syphon(http://syphon.v002.info/)です。シンプルな映像共有フレームワークで、ビデオミキサーを使うことなく、1台のPCで複数のVJソフトの映像をミキシングすることができます。



UltraStudio Mini Recorder(http://www.blackmagicdesign.com/jp/products/ultrastudiothunderbolt)(Blackmagic Design)です。コンパクトで安価ながら、堅牢な金属筐体でフルHDの入力に対応しています。



Battery Converter SDI(http://www.blackmagicdesign.com/jp/products/batteryconverters)(Blackmagic Design)です。ハイビジョン映像に対応した高性能なコンバーターで、高画質なVJプレイには必須と言えるでしょう。



HD C615(Logicool)です。筆者愛用のWebカメラで、HD対応で映像が美しいです。