旅の途中

ずいぶん生きてきたけど、きっと まだ旅の途中。
ゴールが見えるその日まで、思ったこと、好きなことを書いてみる。

チョンイル電子 ミスリー(邦題:ファイティンガール!〜Miss Lee〜)

2022年07月07日 | 韓国ドラマ

いいドラマに出会いました。

アジドラで放送終了した「チョンイル電子ミスリー(邦題:ファイティンガール!〜Miss Lee〜)」。

派手なアクションもなく、恋愛もまあ、なく、どろどろの復讐劇でもない、フツーの町工場で働く人たちの物語。

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新たな事業に成功し、明るい未来が待っているかに思われたチョンイル電子。しかし、その明るい未来が来ることはなかった。それどころか会社が倒産の危機に陥ってしまう。

社長は逃げてしまい、借金だけが残った会社。そんな会社から逃げるかのように辞めていってしまった社員たち。

一方、残された下っ端経理イ・ソンシムと他の社員たちは自分たちの中から社長を選ぼうとして…

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そう。そして焼酎の瓶を回して社長を選ぶことになり、その、下っ端経理のソンシム(ヘリ)に白羽の矢(?)が当たるのだった。

先輩のク・ジナ(オム・ヒョンギョン)の紹介でチョンイル電子に入社できたソンシム。お使いのレシートでアリバイが完成するわね、とあきれられながらも ようやく手にした社員証は、彼女を勇気づけるものだった。

そして、ソンシムを絶望させたのも、そのク・ジナだった。彼女の口車に乗せられたソンシムは、姉から借金をしてまでも会社の株式を購入、それが今、目の前でただの紙くずになろうとしていた。行く当てのない、残った社員たちにもバカにされたソンシムは その社長の任を受けることにする。

そこからダメダメ社員たちの復活劇が少しずつ少しずつ始まっていくのだった…というお話。

どこの会社にもいそうな人たちばかり。

会社の備品をコソコソ コソコソ自宅に持ち帰る人。

会社に来ても、推しの動画ばかり仕事中に見ている人。

かっこばかりつけて、めんどくさいことは何一つやらない人。

自分に自信がなくて、いつも人の後ろに隠れて 平穏無事に過ごそうとする人。

人とかかわるのが苦手で研究室で自分の研究にだけ、没頭する人 などなど・・・。

「あー、いるいる」「あー、そうそう」そう思いながらなんだかんだと 一話も溜めずに見てしまった。

そして、ソンシムのその「逃げない姿勢」「知ったかぶりをしない姿」「約束を守る信念」それらに周りのダメダメ社員たちが少しずつ、少しずつ変わっていくのだった。ユ・ジヌク(キム・サンギョン)部長、TM電子から派遣されてきたパク・ドジュン(チャ・ソウォン)、工場のチェ班長(ペク・ジウォン)らの協力が実り、チョンイル電子は自力での復活を目指し、物語は大団円で終わるのだった。

どこの国にも私利私欲のみに走る人がいる。保身だけで人を陥れる人がいる。日和見主義で自分を持たない人もいる。家庭が円満な人ばかりじゃない。家族の病に苦しむ人もいる。さすが16話の韓国ドラマ。そんな登場人物たちを丁寧に丁寧に描くことで、自分もチョンイル電子で働く、ソンシムたちの仲間のような気持ちになってくる。

必ず誰かに感情移入ができる。必ずどこかで共感できる部分がある。そして最後には溜飲が下がる思いができる。これぞ醍醐味。ドラマの醍醐味だよね。

「正直に生きることが一番の近道」そんな当たり前のことをこのドラマは恥ずかしげもなくまっすぐに伝えてくる。

組織の一員として、ソンシムの姿勢はワタシに勇気をくれた。当たり前のことを正直に。それが何よりも自分を、仲間を組織を成長させることだと シンプルで分かりやすくて大好きなドラマになった。

ルルちゃんが好きなキム・サンギョン。最近 彼のドラマをよく見ている。たまたま、なんだけど、やっぱり上手で温かいキャラクターがよく似合う。

こうして働き続けてくれることが、ファンにとっては何よりのプレゼントだ。

 

お、「六本木クラス」、音楽は「梨泰院クラス」のメインテーマをそのまま使ってるんだ。フーン・・・。まあ、あの曲が好きでドラマを見続けた人もたくさんいるだろうからなー。

あ、ルルちゃんの好きな光石さんがパク・セロイのお父さん・・・? やだー、これじゃまた一話で死んじゃうじゃん・・・(T_T)


父のこと。

2022年07月07日 | 家族

父親が入院して1カ月と10日が過ぎた。

まさかこんなことになるとは思わなかったあの日。

胆管炎ということは4月にわかっていたけど、それほど深刻だとは思わず、医者からも、次回は7月の外来で良いと言われた。

そんな5月のある日、腹痛で一睡もできないという父を、「えー、大丈夫でしょうー」と思いつつ、それでも翌朝一番で東海大まで連れて行った。

即入院。それきり、父とは1度しか会えていない。

面会禁止。今はお見舞いにも行けないご時世なのだ。

友人は、お父さんの入院中 一度も面会できず、ようやく会えたのは亡くなってからだったという・・・。コロナ禍というのはそういうことなのだ。

東海大に行っても、ただ荷物を看護師さんに預け、看護師さんから洗濯物を受け取るだけ。

病室のある棟を見上げても ただそこには青い空があるだけ。

 

厳しい状況には変わりはないけど、やせ細った声で一生懸命 電話も向こうで話す父は本当に頑張っている。

つらいだろうに、くじけず本当に偉い人だ。

父ともう一度 一緒にご飯を食べられるよう 今は彼の生命力を信じよう。これまでも、何度も何度も克服して、復活してきたのだから。


選挙に行ってきた

2022年07月07日 | 日記

期日前投票に行ってきた。

参加しなければ、何も語れないし 文句も言えない。

このままでいいわけない、と思っている以上 何とかしなければ。

ただそれだけ。

結果は火を見るよりも明らかなのだろうけど、それでも抵抗しなければ。

ワタシがあと残りどれくらい生きられるのかわからないけど この国はどんどんどんどん どんどんどんどん 先細りして 小さく、小さく、ずるく、せこく、情けない一途をたどっているような気がしてならない。 ワタシが生きている間はまだいいとして、子どもがいつか、おじさんになっておじいさんになる頃、どんなことになっているんだろう。

残念ながら、それを見ることはできないけど、彼には少しでも先の世の中を見て 少しでも幸せに暮らしてほしい。

そのために投票だけはきちんとしよう、と思う。