13th Avenue - One and Only -

This is Life Style.

PJMC another story vol.7 ZERO

2015年02月20日 | PJMC another story

怒号が飛ぶ。

CLUB13の目の前の通りは今にも暴発寸前。
ヒリヒリとした緊張の中、熱を帯びた群衆。
PISTOL JAZZ、そして青燕の復活に、皆気が気じゃない。

空気が張り詰める。
CLUB13からPJMCの連中が作った導線を、PISTOL JAZZの面々がステージとなるバンに向かってゆっくりと歩く。
その一挙手一投足の全てに視線が注がれ、必要以上に緊張感が増す。
青燕がバンの横に待機するTiger Boyと目を交わし、頷く。

ステージに見立てたバンに登り、通りを見渡す青燕。
人の波。

異常なまでの静けさ
青燕が右腕を上げる。
熱い。

「ZERO」
全てを切り裂くギター。
低くウネリ、獲物に絡みつき背骨をへし折るベース。
地の底から唸り響かせ、体を揺さぶるドラム。
デンジャラスでエレガント、それがPISTOL JAZZ。

音で圧倒し、場を完全に制圧。
固唾を飲み、動くことすら出来ない群衆。

ファイヤーバードを掻き鳴らす青燕へ向け、空から一筋の蒼い光。
その復活を祝福するかの様に、何かが降りて来ている様だ。

青燕を優しく包み込む光。
マリア?そこに居合わせた、一部の奴らにはそう見えたかもしれない。
PISTOL JAZZの新たな伝説には丁度良い。

全てはスクリーンでフィルムを観ている様な出来事。
目の前でプレイするPISTOL JAZZですら、そう見えてならない。

目に見えるもの全てが本当の事だとは限らない。
目にするものは意識下の中で処理され、記憶とシンクロする事で、新しく情報を処理した事に過ぎない。

与えられたストーリーを演じ続ける事で、一人の個体としての人格を形成し、内に持つ記憶、そして外に持つ記憶を作るだけでしかない。

目に映るもの、全ては個体が造りだした幻想に過ぎないのかもしれない。

魂の共鳴
PISTOL JAZZ

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