13th Avenue - One and Only -

This is Life Style.

中毒性の高い極上プレート

2015年10月04日 | PJMC STORY Episode.3


PJMC STORY Episode.3 Chapter.6

3つのチーム
PISTOL JAZZ MORTERCYCLE CLUB
PISTOL JAZZ MIDNIGHT CRUE
PISTOL JAZZ MASSIVE CRUIZER
ソイツ等の手首には、3重に巻いたRedビーズのブレスが。
この前の一件の後、Mad Jewelerが奴等に授けた物だ。

まだ西暦と呼ばれていた時代に、世界各国で生産されていたと言われるビーズを手に入れたMad Jewelerが、3つのチームの結束を願い、手首に巻けば3連になる様にアレンジし、3つのPJMCメンバー全員に念を込め授けた物だ。
もちろんジャンプスーツを着た青燕の、コロナビールのボトルを持つ手首にも絡む。
コッチはBlackビーズをアレンジした物だ。

「青燕、手打ちも終わったしで、次はプレートリリースだな」
カスマイズしたキックボードでトリックしながらTiger Boyが言葉を掛ける。

「プレート使って、しかも正面切って極東ジャック出来るんだろ?超オモシレーじゃん!
今までのやり方もオモシレーけど、プレートの絶対的な中毒性もアリだよな。
しかもルート使ってバラ撒けるっつんだからな。」

PISTOL JAZZに賛同するユニオンが、THE STATEの目をかい潜り、中毒性の高い極上のプレートを秘密裏に製造。
今回の極東内のシンジケートへの陸送は全てPISTOL JAZZ MASSIVE CURUIZER。
そして同乗するPISTOL JAZZ MIDNIGHT CRUEが護衛をし、PISTOL JAZZ MORTERCYCLE CLUBが脇を固めるフォーメーション。

完全にリリースの日までこの極上プレートを隔離する事で、当局にそのプレートの中に存在する隠された情報を感知される事無く、プレートの安全性を確保する事が狙い。
リリースを発表する事でプレートの表向きの安全性を訴えたところで奴等の事だ、何処で察知し、そのプレート内の情報を抽出する為に、どの様なやり方でやって来るか分からない。
当局が相手だ。マトモなやり方なんて通用する訳がない。
念には念をだ。

3つのPJMC。
アイツ等の事だ、ついでに極東中にエンブレムを貼りまくり、誇らし気に帰って来る事だろう。
PJMCはストリートに生きる。


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幻想

2015年09月28日 | PJMC STORY Episode.3
PJMC STORY Episode.3 Chapter.5

「まあもう言う事はありゃあせんわ。これからはあんたらも仲良うしんさいや」
Mad Jewelryが一升瓶を飲み干す。

「なんじゃ言うてこがあな狭い街でケンカせんでもええんじゃけぇ言うて、これらにはワシからよう言うとったけぇ」
一升瓶が転がる。

「青燕、こんならの強制合宿も終わったしで、もうええじゃろ?」

青燕がうなずく。

「これでTHE BREAKER UNIONも解散じゃが単車は燃えてしもうたしで、もちろんこれからはMIDNIGHT CRUEに合流じゃろ?」

もちろん異論を唱えるヤツなどいない。

「よっしゃよっしゃ。これで手打ちも終りじゃのぉ。爽やかに決まっとるわ!こっからは飲みじゃ。酒じゃあ!酒持って来んかい!!!!!!!」
Mad Jewelryが一升瓶を両手に掲げる。

DJブースに飛び乗ったAco Babyが、SIGUE SIGUE SPUTNIKの「LOVE MISSILE F1-11」をスピンしながら、はしゃいでレコードを投げまくる。

「今回の兄貴の合宿の内容もだけど、BREAKER UNIONのヤツ等には何話したんだろな?」
Tiger Boyが好物のマンゴージュースを片手に、ファイヤーバードを持った青燕に問いかける。

「まあ、PJMCも仲間が増えたしで良しとするか」

「お前ら、今日は何もブッキング無いから気にすんな、思いっきり暴れていいぞ!」
フロアに向かって声を張るTiger Boy。

「THE BREAKER UNIONも解散したしで、皆仲間んなったつう事でスパーリングだ、スパーリング。遠慮無く暴れろや」


相対するものへは、常に自我の思考から生まれる幻想が付きまとう。
幻想は幻想を生み、よりフォーカスすることで、やがてエゴは巨大化する。

相手への憎しみは、思考により生み出される。
内なるマイナスが外へ向かい反転することで、よりプラスを求める。
プラスとマイナスの世界を超えろ。
それは同時に存在するもの。

内なる思考により相対にジャッジすることなく、相対を自分として見ると言う事。
相対に自分を見た時、そこに憎しみは無い。

相対を自分として見る。
肉体から浮遊し、世界を全体として見る。

相対に感じ取ることは、思考により幻想として作り出されたもの。
それは自分自身が作り出した幻想。
思考を超えろ。







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JACK HIGH!

2013年10月13日 | PJMC STORY Episode.3
Hello~,Baby~!!!

良い子の皆、今日もバッチリ聴いてくれてるかな~?
最高の時間をお届けするのはイリーガルチャンネル1313「JACK HIGH!」
俺達は絶対にバレねぇ海賊チャンネル!
Djはお馴染み九龍ジャスティスが送るぜ!

今夜はこの前起こった例の事件で何と動きが有って、「THE BREAKER UNION」と「PISTOL JAZZ」そして「PISTOL JAZZ MOTORCYCLE CLUB」の手打ちが13th AvenueのCLUB13で有るんだってよ!

仲介人はあのMad Jewelry、見届け人はTigerboy&Aco Baby、そしてストリートの猛者「Midnight Crue」!!!

噂じゃあ、どうやら「THE BREAKER UNION」がMad Jewelryに泣きついたんだってさ!
それでMad JewelryがテリトリーであるエリアYAMAに連行し、ワンウイークの強制合宿キメ込んだって訳さ!
おかげでヤツ等はすっかり矯正されてきたってんだからやるよな~!

流石、愛と平和の使者だぜ!爽やかにキメてくれるぜ!!

おっとここでディレクターからメッセージが…、何々…、Mad Jewelryの今日のファンッションは相変わらずのテッカテカのリーゼント、そして爽やかにカンフースーツだってよー!ぶっ飛んでるよな~!

さあこっちは景気づけだ!
今夜の一発目はもちろん、そうあの海賊達のナンバーを送っちゃおう!
PISTOL JAZZで「ANACONDA」

ロッケンロール!!!!!
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意識下への刷り込み

2013年10月08日 | PJMC STORY Episode.3


「しかしアイツ等そこらじゅうに貼りまくってんなあ」
Tigerboyがプレイングハンドに「PISTOL JAZZ」な、「Pistol Jazz Midnight Crue」の通りに貼られたステッカーに目をやる。

「Pistol Jazzの遠征先に行ってはそのエリアに貼ってるらしいじゃないの。しかも最近じゃあMassive Cruiserの車に同乗してってんだからちゃっかりしてるぜ。アイツ等も上手いこと仲良くやってんなあ。」

青燕がタイのシンハービールを一口飲み微笑む。

「しかも今、各国の地下組織の奴等がシンボルとばかりに貼りまくってるって、そんなん考えただけでもサイコーだよなあ」

そういやあ過去の巨大遺跡って結局権力
の象徴としていつの時代も語られてるんだよな。Big is great!

しかしその遺跡を作り上げたとされる労働者は、その時の世界的背景によって自由にもっともらしく簡単に改ざんされる。
なぜ簡単にって?200年以上前の事を直接語れる奴等ってのが存在しないからだよ。要はおじいさんやおばあさんと呼ばれる存在の、おじいさんやおばあさんの体現が限界なんだよ。
誰も目にもして無い時代のハナシなんてリアルじゃねーんだな。だから上書きも自由。

あのデカイ遺産作った奴等もslave扱いされる者達だったり、なぜか突然workerと呼ばれる者達になったり、今度はどう呼ばれる奴等になんだろ?

過去の遺産は素晴らしき物とされるが、その実は権力の象徴。いつの時代も権力者がより偉大なる者として存在し、いつの時代でも権力者をより偉大に感じさせる事で、意識化への刷り込みへの重要物。

THE STATEは西暦と呼ばれる時代から、歴史改ざんに余念が無く、常に民衆のコントロールとして使用する事で、善悪を時代に合わせて自由にぼかしながら決めて来た。その集大成が現在のTHE STATE及び属国。

地下組織の海賊達は真実をだけ射る。
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シーラカンスの夜

2013年10月03日 | PJMC STORY Episode.3
夜の13th Avenueを小さな影が走る。
ご機嫌に口笛を吹きながら、カスタマイズされた自慢のキックボードで滑走する、お気に入りのシーラカンス柄のハワイアンシャツを着たTigerboyの姿。

Locals Onlyの金網までグルりと一回りの、治安維持と称してのパトロール。道中知り合いに声を掛けながらの日課。これでテリトリーの様子もバッチリ、ノートラブル。

0013番地そして自らが経営するBARが見えて来た。BARは高濃度酸素を求めて頭スッキリしたい奴等で今日も大繁盛。

13th Recordからはサンプリング処理された「PISTOL JAZZ」としては異質で実験的なサウンドが響き渡る。
Aco Babyが小さな体でUMAのリトルビッグフッドと一緒に踊ってやがる。奇妙過ぎるだろ…。

TigerboyのBARは通りを占拠したイリーガル営業スタイル。

周りの店に大好物のタイ料理をオーダー。ドリンクはそうだなあ、ミルクと砂糖をタップリ入れたジャスミンティにしよう。

逆光で見えねーが、リザーブシートに誰か座ってベトナムビア333をあおってやがる。

「お!青燕じゃん!」

ジャンプスーツを着た青燕がニヤリと微笑み返す。

Tigerboyがゼブラ柄のソファに身を沈め、運んで来たタイ料理を口に運びながら青燕に声を掛ける。

「そろそろNewな最新型波動ウイルス音源作らねーの?ウチに来るヤツ等もなんだけど、13th Recordに24時間各国からの問い合わせが激しいらしいぞ。本当は出来てんだけどTHE STATEが絡んで発表出来ないんじゃないのかって、世界中で噂が流れてるらしいんだよね。ま、THE STATEなんてカンケーねーしで、あの遺産なんて余裕でジャック出来るのにな」

青燕がビールを飲み干し、空のボトルをテーブルに置く。首元のスワローとホースシューのWチャームが揺れる。

「でもTHE STATEのヤツ等が最新型波動ウイルスに手を焼いてたら笑えるよな」
タイ料理の辛さを押さえようと、ジャスミンティを一気に飲み干す。

「俺マンゴージュース飲むけど、青燕は何飲む?」

PM25:00
赤く巨大な満月が印象的だ。
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黒き鉄の塊

2013年10月01日 | PJMC STORY Episode.3
PJMC STORY Episode3
Chapter1

「PISTOL JAZZ MASSIVE CRUISER」

ヤツ等は「PISTOL JAZZ MASSIVE CRUISER」

黒き鉄の棺桶を駆り、闇夜をパトロールと称される徘徊により、治安維持を勤めるのがついでの使命。

マッドブラックに塗装された威圧感の有るボディ、そしてクリアに磨き込まれたガラス、ワイドサイズのタイヤに、ギラギラと反射するホイール、スピーカーからは強烈なオーセンティックなDUBサウンドが低音を最大限に響き渡る。
どうやらベースは「走り屋」と呼ばれていたヤツ等が好んでいたスポーツタイプと呼ばれる物で、THE STATEにより作り変えられた世界基準よりも少し前の産物、年代も西暦時代の80~90年代初頭と言われている時代の物らしい。
もちろんエンジンは最大限にチューンナップか、モンスタークラスに載せ替えられた物で、どっちにしろマジで化け物。マフラーから放たれるファイヤーが印象的だ。
バックミラーにはロザリオがユラユラと揺れれ、リアウインドウには「PISTOL JAZZ MASSIVE CRUISER」の文字。抜かりも無し、バッチリだな。

そしてヤツ等の頭かケツのポケットにはブルーのバンダナ、そして揃いの「PISTOL JAZZ」とプリントされたプルオーバーパーカーに、編み上げブーツ。首元には裏面にDEATH OR GROLYと文字が刻み込まれたスワローと、ホースシューのWチャーム。リスペクト感がハンパじゃない。恐れいるぜ。

集まって来た頃だし、そろそろRUNが始まる頃だ。
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