〘 …「延長は現実味がないのかなって思った時、ここは一発やるしかないんじゃないかって思うんですよ」と開催に前向きな姿勢を見せた。
開催方法については「海外で同時中継で簡素化してでいいから、今までになかったオリンピックを。“オリンピックエピソード0”みたいな感じでやったらいいんじゃないかな」と提案し、「今まで誰もやったことない最初で最後のオリンピックを日本は成功させられると思うし、(そうすれば)日本は金メダルだと思う」と私見を述べた。〙
〘 (舛添 要一:国際政治学者)
…その無責任な仕草の後に残るのは、まるで爆撃でも受けたかのような「廃墟」の山である。
たとえば、小池都知事の新型コロナウイルスの感染防止対策は失敗の連続である。世界に誇る医療資源を持ちながら、医療逼迫と言われるような状況を招いたのは彼女である。都庁での定例会見では、言葉遊びに終始し、やたらに横文字を使い、カネをかけて各種のフリップを使う。しかし、医療資源の最適配置などの努力は行ってこなかった。
コロナから回復した重症患者を中小規模の病院に移すことすら実行しなかった。軽症者用に借り上げたホテルなどの施設もガラ空きである。これでは重症者用の病床不足になるのは当然である。
都民の努力で感染者数は激減しているのに、緊急事態宣言を解除できないのは、重症者用の病床が足りないからである。その原因を作っているのが都知事の怠慢である。…
…IOCも保身に精一杯で、自分に有利なような環境を作ることしか考えていないのである。この組織は、常にそうであり、森会長の辞任などで揺らぐような柔な組織ではない。
今後は、まずは、東京五輪が開催できるかできないかということが大問題である。予定通りに開催することに賛成している国民は1〜2割しかいない。今回の騒動で、五輪開催への否定論が強まることも予想される。
しかも、森会長の後任に誰が決まっても、すぐには森氏と同様な調整力を発揮できるわけではあるまい。組織委員会が機能不全を来せば、東京五輪はさらに遠のいてしまう。
五輪開催の是非は3月中旬頃には決定されると思うが、それには世界における新型コロナウイルスの感染状況も大きく関わってくる。
希望の星は、ワクチン接種である。しかし、ファイザーのワクチンは、日本の注射器では一つの容器から6回分ではなく5回分しか使えないという。勿体ない話だが、今更注射器を作り替えるわけにはいかないし、そもそも間に合わない。これでワクチン供給量は2割減る。
EU諸国をはじめ世界でワクチンの争奪戦が展開されている。予定通りに海外から日本に供給されるのか。そして、接種が順調に進むのか、不安もある。…〙
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