幸せな無職の日常

27歳にして4度目の無職。
現在腰のヘルニア療養中…
自称「歩く波乱」の私が、人生を振り返りながら自分を見つめ直すブログ

出張脱出大作戦2

2020-10-31 12:11:16 | 幸せな無職の日常
いよいよ2度目の出張が始まります。
私の予想通り取引先の課長の当たりはキツくなっていました。

課長が私の会社に脅しの電話を入れては、その反応をスピーカーにしてみんなに聞かせて楽しんだり。やることがどんどんえげつなくなっていきました。

うちの会社の部長が何度も呼び出されたり、仕事をする上で必要な情報を教えられなかったり。そのため、手探りでやるしかありません。当然、作業時間は長くなり、いつ帰れるのか見当もつかない状況になりました。


私は機械がフル稼働の工場で1人システムの動作テストをする日々。真夏+機械の熱という最悪の条件下で10時間近く仕事をしていました。
終始汗だくで、自分の身を守るためにも頻繁に水分補給をしていました。


私の体調も順調に(?)悪くなります。毎日お腹をこわし、汗だくになりながらフラフラで作業。そして課長のパワハラを近くで見る度精神的にもキツくなってきました。


1週間が普通に過ぎ、計画を実行する頃合を見計らっていたとき、きっかけとなる出来事が起きます。


夜になり、仕事を切り上げて帰ろうとしたとき、うちの会社のリーダーに、席を立つ回数が多いことを指摘され、いちゃもんをつけられます。
この人は部長に従順な犬なので、これは部長の考えだなと直感でわかりました。

坐骨神経痛であること、終始汗だくになる環境下であること、毎日10時間近く働いていることを踏まえても、何言ってんだこいつくらいに留め、適当に受け流していました。
しかし、思いのほかグダグダと言われるものなので、バスの時間に乗り遅れることもあり、強制的に話を遮って帰りました。

出張の条件は
・期間は1週間程度
・バスのある時間に帰る
です。

守る気もないくせにと無性に腹が立ちました。大人気ないですが、リーダーが呆気に取られるくらいの気迫で帰りましたね笑

「自分の身は自分で守る」が私のテーマになっていました。

ここで大きなきっかけを作ったので、後は計画を実行するのみ。
ホテルに着いた後、脱出するための最後の打ち合わせをします。


無理やり帰ったのが水曜日だったので、木曜日は体調不良で1日休み、金曜日に新幹線で帰る、という計画で進めることにしました。


リーダーとも話をつけ、水曜日のこともあったのですんなり脱出できました。
見事に取引先の課長も激怒し、私の予想通りの展開になりました。
好きなだけ悪口を言えよという気持ちで新幹線に乗って帰りました。


後は事後処理と、会社の化けの皮が剥がれるのを見届けるのが私の役目です。


出張脱出大作戦を考える前から会社を辞める気でいたので、まずは自分がこれからどうなるのかを知ってから、次の計画を立てることにしました。



実は中国人の彼氏は、某大学院で日本の労働法を専門に研究していました。
私自身も公務員試験で法律も勉強していたので多少の知識はあります。

どうなってもいいように、もしもの場合に備えて法的な対応も視野に入れていました。


会社の情報を仕入れ、アドバイスしたり一緒に計画を立ててくれた上司や同僚。
取引先の課長の様子をチェックし、うまく取り入ってくれた先輩。
法的な知識や対応に強い彼氏。

私のそばには強い味方がたくさんいました。
みんなのおかげで出張脱出大作戦を無事成功させることができました。2年以上経った今でも感謝しています。



こぼれ話のようになってしまいますが、出張中に彼氏が実は既婚者で最近離婚した事実を知り、何も知らずに付き合っていたことにわりとショックを受けていました。でも、出張脱出の方もなかなかアドレナリンのいることだったので、動揺している場合ではありませんでした。
そのおかげ(?)で彼を許し、何とか持ちこたえられたんだと思います。良かったのか良くなかったのか、今となってはわかりません。



出張脱出大作戦1

2020-10-30 16:40:02 | 幸せな無職の日常
相変わらずブラックな仕事、中国人の彼氏、日本語の添削…
私の日常はとにかく目まぐるしかったです。


4時間睡眠常習だった私は、入社2年目ながら身体にガタが出始めました。


まず脚に違和感が出始め、ムズムズとした感覚に襲われてじっとできなくなります。さらに坐骨神経も痛めてしまい、ひどいときは10秒も椅子に座れなくなってしまいました。

デスクワークをする上では致命傷ですが、クッションやリハビリで何とか持ちこたえている状態です。


そんな身体ですが、2度目の出張の話が出ます。
取引先課長直々の出向の提案を断っている手前、前回より過酷になることは明らかです。

1度目の出張の悪夢を繰り返したくない私は条件を出しました。

・出張期間は1週間程度
・バスがある時間には帰る(21時)

こんな当たり前みたいなことを条件に出さなくてはならないのが悲しいです。

しかし、この条件を飲んでくれた部長も、腹では違うことを考えていたようです。
ちょうど同僚(この前一緒に鬼滅を観た人)が、偶然部長たちの立ち話を聞いたそうです。

「(私が)出張さえ行けばこっちのもの。後は騙し騙しやっていけばいい。」と言っていたそうです。

つまり、はじめから条件なんて無視する気満々だったのです。

同僚から仕入れた情報で会社の意図を知った私は、対策を考えることにします。


上司や同僚の協力を得て、なるべく会社側の情報を集めて先手を打つことにしました。


出張に行くことは避けられません。それなら、途中で脱出することが一番だと考え、上司、同僚と密に打ち合わせながら計画を進めていきました。

私が出張から離脱することはいろいろリスクが伴います。
私の代わりに出張に行けるような人手はないし(行くとしても入ったばかりの新人)、何より取引先の課長の激怒を買うのは目に見えています。
そうなった後は、私に戻る席はないでしょう。


しかし、私は便利な使い捨ての道具ではありません。正社員だから、若手だからって理由で会社に騙されたり言いなりになるってのはおかしいです。
自分のことは自分で守る。立場が弱いなら弱いなりに、味方をつけたり知識をつけたりといろいろな方法があります。


この脱出大作戦、バックにはサポーターがついていますが、実行するのは私自身です。それ相応の勇気が必要でした。しかし、度重なる波乱を乗り越えてきた私には度胸があります。必ずこの作戦を成功させると決め、2度目の出張へ向かいました。



新しい恋への1歩

2020-10-29 22:34:24 | 幸せな無職の日常
前回の日記で、長期出張へ行き大変な目に遭った話をしました。

取引先の課長から一緒に働かないかと勧誘され、生贄として差し出され…

結論から言うと、出向の話はなくなりました。
人員は足りているということで、課長の個人的な勧誘に終わります。
しかし、諦めきれない課長は子会社への出向を提案します。

かなり勇気はいりましたが、初めて課長の提案を断りました。

まぁ、その後どうなったかは想像できると思います。


その後、2度目の出張の話が出るのですが、その話は次回します。

今日は1度目の出張から帰った後の状況の変化を中心に書いていきます。



上司をきっかけに中国語を勉強し始めたわけですが、ある程度基礎を勉強した後、語学交流アプリで中国語の日記を書くようになりました。

すると、瞬く間にに中国人の友達が増え、私の日常に中国語が仲間入りしました。

プチ異文化交流は刺激的なことがたくさんあります。改めて日本について考えたり、新しい発見があったり。
1番言われたのは日本人は働きすぎだと言うこと。
友達の働き方を知ると羨ましくてしょうがなくなり、自分の働き方に疑問を感じるようにもなりました。


そんな中、(何度目かの)転機が訪れます。

仲良くなった友達の中に留学生がいて、就職のエントリーシートの添削を依頼されます。
応募する企業も、誰もが知ってる大企業。私なんかにはとても手の届かない世界でした。

しかし、エントリーシートを添削したり面接の練習をする中で、私ができなかった新卒の就活を、彼に託すことができるのではないかと考えるようになりました。

まさに二人三脚の就活でした。
私は自分のことのように、寝る間も惜しんで彼の就活を手伝いました。
死ぬ気で勉強した公務員試験のときのノウハウを、すべて彼に伝授しました。


結果、彼は超一流企業の内定を勝ち取ります。
そして、私は彼に告白されます。


そのとき私は、以前上司とした約束を思い出しました。

『他の誰かと結婚して幸せになること』

この約束を守ると決め、上司と結婚したかったという気持ちはそこで捨てました。


中国人の彼と付き合うことにし、やや遠距離でしたが幸せな1歩を踏み出し始めました。


ワガママだけど、抜群に頭の良い彼との恋はとても刺激的でした。
彼は芸能人レベルのイケメンだったので、少々浮かれてしまったのかもしれません。

日本語、時々中国語でやりとりするメッセージに毎日が異文化交流…
楽しくて楽しくて、ますます彼に惹かれていくのでした。



ここまで書くと超ハッピーエンド感がありますが、残念ながらそうではありません。
実は彼、付き合い始めた頃は既婚者だったのです。
私と知り合い、一緒に就活に取り組む中で妻との離婚を決意し、私が2度目の出張へ行く頃に離婚しました。

彼が言うには、就活を通して人生の苦しい時期を経験し、そのときそばにいた私と結婚したくなったそうです。

自分の知らないところでこんなことになっていたなんて…
何だか複雑で、この事実を知らされたときは思わず絶句しました。

それでも、離婚したのも事実。
回らない頭で、せっかく掴んだ幸せを手離したくない思いもありました。


この辺のことは複雑すぎてどう書けば良いのか正直悩みます。
話があっちこっちに行きがちですが、ご容赦ください。
中国人の彼には、会社を辞めるときに一番お世話になっています。その話もまた書きます。




生贄になった長期出張

2020-10-28 00:24:15 | 幸せな無職の日常
上司との絆も深まり、大変ながらも社会人生活を送っていた私。
いろいろ黒いところはありましたが、この会社で頑張ろうと思う自分もいました。


入社2年目になり、あるプロジェクトで長期出張へ行くこととなりました。
2週間、工場でシステムの動作テストをしに行きます。

新幹線に乗って、はるばる遠くまで行くことに不安もありましたが、社会人として少し成長したような気もしました。


しかし、現実は厳しく(何度目かのセリフ)
実はこの長期出張、とんでもないものだったのです。


取引先の企業と合同で進めるため、プロジェクトリーダーは取引先の課長でした。

この時の出張を言葉で表すのはとても難しいです。

私が工場へ来た時、その課長と出向で来ていた私の先輩(女性)が出迎えてくれました。
その課長は下の名前で呼ぶスタイルらしく、私のこともすぐ「まいこ」と呼び、とてもフレンドリーでした。

少し経って慣れてきた頃、その課長が先輩に「おて」「おすわり」と言い、先輩が犬になりきっている姿を見てしまいます。

背筋に嫌な汗をかき、後で先輩に聞くと、「ここでは課長に気に入られないとやっていけない。気に入られるためなら、おてくらいする。」と言われます。

まさに絶対王政で、課長の言うことにみんな従い、みんな課長に気に入られるために何でもしていました。


来たばかりの私はまだお手柔らかにしてもらっていた方だと思います。
犬にもならなかったし、怒らせるようなこともしませんでした。

私も何か気の利いたことを言っては、課長を喜ばせるように努めました。
いつも笑顔で、週に何度もあった接待もこなしました。


後で知りましたが、課長は若い女性が好きらしく、私がこの出張に参加したのも、課長の強いオファーを断りきれなかったからだそうです。
来客用のお茶を運んだ日から、私は課長にロックオンされていたようです。


課長は自分で作ったツールにお気に入りの女子社員の名前を付けます。
新しくできたツールには、私の名前が付いていました。

「まいこをイメージしてここの角を少し丸くしてみたよ。」

嬉しそうに言う課長の心の奥を、私は読み取ることができませんでした。


この課長とうまく仕事をするには、何よりも気に入られなくてはなりません。嫌われては口をきいてもらうことすらできません。

仕事を進める上で必要なことも、私と2人きりになったときだけコソッと教えられます。
それは他のメンバーが喉から手が出るくらい欲しい情報だったりします。

いつの間にか私はキーパーソンとなり、スパイのように情報を聞き出す役割も担うようになります。


出張中は夜中だろうと休日だろうと関係なしに働きました。
2週間のはずだった出張は、気付けば1ヶ月半にもなっていました。
毎日ホテル住まいで、タクシーのない時間は真冬の夜中でも歩いてホテルまで帰っていました。

すべて課長の鶴の一声です。
後半は2週間以上休みなく働きました。


そろそろ出張も終盤に差し掛かった頃、課長からこんな誘いを受けます。

「うちで一緒に働かないか。」

出向という形で数年ほどここで働けば、課長直々に面倒を見てもらえるし、スキルアップもできると。

この言葉だけを見れば条件の良い話ですが、私も犬になる日が来るのかと思えば恐ろしいですし、何より引越したくありませんでした。

もちろんこの話は、上司をはじめ他のメンバーも寝耳に水で、みんな開いた口が塞がらない事態でした。

キーパーソンの私が課長のそばにいれば、会社にとってもかなり都合が良くなります。
仕事もしやすくなるし、情報も聞き出せるし、何より課長の機嫌が良くなります。

みんなの本音は私に出向に行ってほしいの一択でした。

つまり、私は会社から生贄として課長の前に差し出されたのです。



鬼滅の刃観てきました!

2020-10-26 17:21:50 | 幸せな無職の日常
1つ目の会社の話は内容が濃すぎて胃もたれするので、(ってゆーか過去の話は全部)箸休めがてら近況を書きます。


昨日は1つ目の会社の元同僚と鬼滅の刃を観に行きました!

彼には私が仕事を辞めるときも辞めた後もいろいろお世話になっています。
この話は後ほど書きます。

退職してからも映画友達として仲良くしてもらってほんとありがたい。


さてさて、日曜のレイトショーだったんですが、しっかり満席でした。
さすが鬼滅!

幸せな無職は最近のトレンドもしっかり押さえていますよ笑


やたら多いCMが終わればいよいよ本編が始まります!
冒頭のシーンのなんと美しいこと!
炭治郎の心のなんと清らかなこと!
炎柱の剣戟のなんと迫力のあること!!

いや、ほんとこんな感動が最初から最後まで続きます笑

ラストは思わず涙がこぼれました。

大人になるにつれ忘れてしまいそうな心を取り戻させてくれる映画でした。
自分も頑張ろうと背中を押してくれるような。

私が目指す無職生活と重なる部分があったと、ちょっと生意気なことも言いたくなるような映画でしたね。


私はこの無職期間を、自分を見つめ直す時間、小さな幸せを見つける時間、家族との絆を深める時間だと考えています。

最近は鬼滅が親子の共通の話題になっていますし、鬼滅も兄弟愛、家族愛を描いています。

ある意味鬼滅は家族の絆を深めるのに大きく貢献しているのかもしれません。