幸せな無職の日常

27歳にして4度目の無職。
現在腰のヘルニア療養中…
自称「歩く波乱」の私が、人生を振り返りながら自分を見つめ直すブログ

上司に告白された日

2020-10-25 11:46:47 | 幸せな無職の日常
試行錯誤しながらも、必死に食らいついていたあの頃…

その時、実は公務員試験の勉強も継続していました。
どうしてもリベンジしたかったからです。
そんなハードな生活を送る中、ふと上司に公務員試験のことを言ってしまいます。

上司も理解を示してくれ、こんな会社にいてはいけないとまで言ってくれました。
その日を境に、お互いのことを話す仲になったと思います。
いつしか上司は心の支えとなっていました。


しかし、現実は厳しく、最終まで残った市役所は一次で、他の市役所も二次で落ちてしまいます。
学生と社会人の壁なのでしょうか。
私はまたどん底に突き落とされてしまいます。


そんな私を励ましてくれたのは上司でした。

ご飯に誘われた帰り、少しベンチで話していました。
珍しく、上司が自分の身の上話をし、その心の奥にある孤独感を私に教えてくれました。

そして、上司に告白されたのです。

時が止まったような衝撃を受け、嬉しい気持ちもあったのですが、上司は既婚者でした。
それは叶わぬ恋。もちろん上司もそれを承知でしたが、言わずにはいられなかったそうです。

その時の苦しそうで悲しげな眼差しは、私の心に深くのしかかりました。ハッピーエンドにならないこの境遇を、受け止める勇気が必要でした。


後に「あなたと出会えたことは、人生で1番の幸せ。もうこれ以上の幸せはいらない。だから一緒になれなくてもいい。」と言われます。

誰かにここまで深く想われた経験のなかった私ですが、上司の気持ちは大切にしたいと思いました。
その上で、今ある幸せを大切にしてほしいとも思うようになりました。

結ばれない運命が苦しい時期もありましたが、出会ったのが今なら、それも運命です。

最終的には、例えそばにいなくても、どこかで元気に過ごしてくれていたらいいとお互いに思えるようになりました。


結ばれない関係もまた、1つの愛の形なのかもしれません。



上司の書類をチェックする新人

2020-10-23 17:05:07 | 幸せな無職の日常
ハローワーク経由でIT系の仕事を始めることになった私。
記念すべき1社目です。手短に1度目の社会人生活を書きます。


早速、事務職で入社したものの、技術職の仕事をするという洗礼を受けました。
悔しいけど、やっとなれた正社員。
私には選択肢がありませんでした。


初めての上司は中国人でした。
コミュニケーションは、中国語(しかも南部)の訛りがキツい日本語を、脳内で正しい日本語に変換するところから始まります。

こんな調子だったので、半年ほどは先輩を間に挟んでしか上司と話すこともできませんでした。

あまりにも苦労が絶えないため、少しでも意思の疎通ができるようにと、帰宅後は中国文化と中国語を必死で勉強しました。

覚えたての中国語を少し披露したことがきっかけで、上司とは徐々に話せる仲になっていきました。


ある日、仲介役だった先輩がしばらく出向へ行くことになりました。
すっかり困ってしまった私たちは、2人でどうやってコミュニケーションを取るかを2時間も話し合いました。
その結果、コミュニケーションスタイルは中国式で、細かいことは文字や図にして説明するとなりました。

中国式コミュニケーションとは、上下関係を意識せず言いたいことははっきり言うというもの。

それからは非常識が常識に変わる日々でした。

私は、「今の説明じゃ理解できない」「仕事の振り方が雑」「こうした方がいいと思う」
そんなことまで面と向かって言うようになりました。

不思議ですが、そんなやり取りをすればするほど喜ばれ、上司との距離は縮まっていったのです。

そのうち私は上司の書類に赤ペンを入れ、取引先へ送るメールのチェックも任されるようになります。

部下の指導の相談に乗り、チームマネジメントについても意見する…
社会人になって1年にも満たない小娘が上司と対等にやり合うその姿は、端から見ると驚愕ものだったでしょう。
後から来た後輩には「どっちが課長ですか」とまで言われました。

当然私もそれなりにいろいろ言われました。
中にはどこで覚えて来たのかわからないようなキツイ言葉もありました。

きっとその言葉は、上司が今まで誰かに言われてきた言葉なのかもしれません。


異文化交流は、適応するまでの過程が苦しいものです。
新しい環境、慣れない仕事、やったこともないプログラミング、上司と教育係の先輩は中国人。
あまりにも濃すぎる社会人デビューでした。

しかし、そのどれもが今の私へと繋がっています。
普通に生きていたら経験しないであろうことを経験できたことは、この上ない財産だと思います。


リアルおそ松さん

2020-10-21 16:51:14 | 幸せな無職の日常
最近おそ松さんのアニメ3期が始まりましたね。
私も好きで観ているんですが、よく考えると私もリアルおそ松さんでした笑

仕事してない、学校行ってない、毎日日曜日…
しっかりニートです(・▽・)

それに気付いて、何か親近感湧いて嬉しくなりました。

あの6つ子達を見ていると元気を貰えるんですよね!
いい意味でも悪い意味でも振り切れていて潔いんです。
ギャグ、架空のキャラクーだけではない魅力があります。

私もそんな存在になりたいと、密かに思っています。

例え数ヶ月であったとしても、6つ子たちのようにめいいっぱい無職を楽しもうと心に決めました。



沼の中の砂金 新卒と既卒の壁

2020-10-20 21:07:05 | 幸せな無職の日常
セルフカウンセリングで何とか起き上がることができた訳ですが、社会の厳しさは至るところに転がっていました。

公務員に落ちたのが夏、その後立ち上がる頃には秋になっていました。
他の試験も受けましたが見事全滅。
一般企業を受ける決心をします。

採用時期は過ぎ、既卒で空白の期間ありの
職歴なし…
文字にしただけでも絶望的な私の状況。
大学生活が輝いていた分、その差は一目瞭然です。

当然就活は難航します。
私の大学時代の実績なんて、既卒の就活には必要ないことだと悟ります。
私は大学時代を「過去の栄光」と呼ぶようになりました。

キャリアアドバイザーと話しても、まるで新人の練習台にされてるようなあまり的を得ない感じにモヤモヤ。
極めつけは紹介できる仕事はないでした。

最後に転がりこんだハローワークで、何とか正社員の仕事(IT系)を紹介してもらいます。

ひとまず社会人になれたものの、結局は新たな波乱の幕開けでした。


私はこの新卒と既卒の壁を社会人になる洗礼として全身で感じました。
新卒と既卒…たった1年の差でこれほどまでに突き落とされることに正直疑問を感じてしまいます。

しかし、訳のわからない経歴の既卒を採るより、新卒を採る方が何倍もリスクがないし、安心できるという考えも同意できます。

沼の中に落ちている砂金をわざわざ探す人なんていないでしょうから。



心理学で転び、心理学で起き上がる

2020-10-19 14:38:46 | 幸せな無職の日常
今日は公務員試験に落ちて寝込んだ続きから書きます。

寝込んでからは、しばらく働くどころではありませんでした。
とは言え、ずっとこのままでいる訳にはいきません。
すっかり病んでしまった私。
何とか起き上がらねば…

そこで、自分で自分をカウンセリングすることを思いつきます。
自称「セルフカウンセリング」

エンプティ・チェアの技法にヒントを得て、
脳内で一人二役しながら対話を進めていきます。
自分に悩みやつらい心情を話し、それを自分が受け止め、良い方へ導いていくようなイメージです。

その過程で大学で学んだ心理療法を組み合わせたりしました。
※無資格でやるのは危険です!

大学で頑張ったことを否定していた私ですが、大学で頑張ったからこそ救われたとも言える、何とも不思議な状況です。

私は自分の心や身体に正直でいることを目指しました。
何もしたくないなら何もしない。
自分の中にくすぶる黒い感情も否定しない。
気が済むまで吐き出すことで、毒抜きをしていました。

過去の自分を振り返り、自分がどんな人間なのか丁寧に紐解いたり、少し良くなってくると、社会全体について考えてみたり。それが進むとやけに哲学的なことが頭をよぎるようにもなります。

社会と距離を置き、日常から少し切り離される環境は隠居そのものでした。
少し引いた目で見ることで、普段は気にもとめない小さなことに気づいたり、何かが繋がって大きな発見になったりします。

あれほどまでに自分と向き合い、自分を取り巻く環境について考える機会なんて無職中くらいしかないでしょう。

それは私の大きな強みとなり、挫折したことに意味を見い出せるようになりました。
何も無駄なことはないと、安心して前を向けるようにもなりました。