阿波の水軍まつり

江戸時代から続くだんじり・関船の曳きまわしを紹介します。

海の参勤交代は危険がいっぱい

2008年06月27日 17時25分57秒 | Weblog
 船での参勤交代は西国の大小名にのみ許されていたが、特に、阿波藩の水軍には戦功によって、船中で太鼓を打ち鳴らすことが幕府によって認められていた。御座船太鼓がそれであると伝えられている。徳島市の水軍町にある四所神社の秋の例祭に曳き出される船だんじりはこの御座船太鼓を受け継いでいる。
 海の参勤交代には危険が潜んでいる。何時、海が荒れるかわからない。土佐藩では「土佐の海は恐ろしい」と言って、四国縦断の陸路に変更したという。
 阿波の水軍はそれでも、難所として知られる紀伊水道や鳴門海峡の潮流を押し渡って大坂まで航海したが、参勤交代が廃止されるまで一回の事故もなく続け通している。
 参勤交代の出立は徳島城「鷲のご門」よりはじまる。