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2017年02月16日 11時57分53秒 | 気になった記事
【特報】携帯電話の普及にともない増え続ける癌患者の増加、背景にマイクロ波がらみの複合汚染の可能性も


2015年5月6日 22時42分 Sakura Financial News
【5月6日、さくらフィナンシャルニュース=東京】

国立がん研究センターが4月28日に発表した今年の「予測がん罹患数」は、982,100例(男性560,300例、女性421,800例)で、前年予想よりも約10万件増えた。原因として、同センターは、「高齢化とがん登録精度の向上が要因と考えられます。」と述べている。が、重要な原因はそれ以外にもある。

厚生省のデータによると、日本における癌患者の年次推移は、1996年から急激に増えて、以後、ゆるやかな増加傾向にある。

まったく指摘されていないが、これに連動するように上昇曲線を描いているのが、携帯電話の普及率である。総務省が公表しているデータ「移動体通信(携帯電話・PHS)の年度別人口普及率と契約数の推移」によると、携帯電話の普及率は、次のように上昇している。

1990年: 0.6%
1995年: 9.6%
2000年: 56.0% 
2005年: 73.3%
2010年: 88.5%
2013年:101.7%

癌患者の増加を示す曲線と類似している。

携帯電話の普及率が増えると、それに伴い携帯基地局が増える。そこからは24時間、通信に使うマイクロ波が放射されるので、周辺の住民は否応なしに被曝することになる。

携帯電話の普及が始まったころは、マイクロ波に遺伝子毒性があることはほとんど指摘されていなかったが、その後、疫学調査などで、両者の関係が指摘されるようになった。そして2011年にWHOの外郭団体である国際癌研究機関がマイクロ波に発癌性がある可能性を認定した。

しかし、この時点では、特に都市部で携帯基地局が林立する状況が生まれていて、撤去自体が難しい状況になっていた。携帯基地局の撤去を求める裁判も提起されているが、いずれにも電話会社が勝訴して、撤去には至っていない。

もちろん携帯電話と携帯基地局が増えたことだけが、癌が増えた原因ではないが、重要な要素であることは疑いない。

◆ドイツの疫学調査

参考までに、ドイツとブラジルで行われた疫学調査の結果を紹介しておこう。

まず、最初に紹介するのは、ドイツの医師団たちが、1993年から2004年までの期間に、特定の団体から資金提供を受けずにナイラ市で行った疫学調査である。対象は、調査期間中に住所を変更しなかった約1000人の通院患者。マイクロ波の発生源である基地局は2局。最初の基地局は、93年に設置され、その後、97年に別の基地局が設置された。

医師たちは被験者の患者を、基地局から400メートル以内に住んでいるグループ(仮にA地区)と、400メートルよりも外側に住んでいるグループ(3地区)に分類した。そして2つの地区の発癌率を比較したのである。その結果、次のことが明らかになった。

最初の5年については、癌の発症率に大きな違いはなかったが、99年から04の5年間でA地区の住民の発症率が、B地区に比べて3.38倍になった。

しかも、発癌の年齢も低くなっている。たとえば乳癌の平均発症年齢は、A地区が50.8歳で、B地区は69.9歳だった。約20歳も早い。ちなみにドイツ全体の平均は、63歳である。

◆ブラジルの疫学調査

最近の疫学調査としては、2011年にブラジルのミナス・ジェライス州大学が発表したものがある。この調査でも、携帯基地局の周辺に住んでいる住民の癌による死亡率が、それ以外の地域の住民の癌による死亡率に比べて高い傾向があることが分かった。

リサーチの目的は、癌と携帯電磁波の因果関係を疫学的に調査することである。基礎データとして使われたのは、次の資料である。

1、市が管理している癌による死亡データ。

2、国の電波局が保管している携帯基地局のデータ。

3、国勢調査のデータ。

2006年12月までに、ミナス・ジェライス州大学があるベロオリゾンテ市では、856の基地局が設置された。(電磁波の密度は、最大で40.78μW/cm2。最小で0.04μW/cm2。)

1996年から2006年までに癌で死亡したと確認できたのは、7191人。1998年の約780人については、死亡時の住所が確認できなかったので、調査の対象外とした。

癌による死亡率は、基地局から500メートル以内の地域では、1万人当たり34.76人だった。他の地域では、この数字よりも減少する。

癌による死亡率(累積)が最も高かったのは、中央・南区の1000人あたり5.83人だった。ここには市全体の基地局の39・6%(2006年)が集中していた。

逆に最も低かったのは、バレイロ区の1000人あたり2.05人だった。 この地区の基地局は、全体の5.37%。ちなみに基地局の密集率が、バレイロ区よりも低い区も存在した。

◆複合汚染の視点

複合汚染というのは、汚染物質の相互作用が、相乗的な汚染をもたらすことである。マイクロ波と発癌の関係を考える際にも、複合汚染の視点が不可欠に
なる。

その複合汚染とはなにか?

分かりやすい例としては、子宮頸(けい)癌の発症に関する説がある。子宮頸癌の原因がHPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)の感染であることはよく知らているが、HPVに「感染した人全員がかならず子宮頸癌になるわけではない。たとえば感染した状態で、ある環境因子にさらされて、DNAがダメージを受けるなどの条件が重なった場合、発癌リスクが高くなる」(利部輝雄著『性感染症』)のである。

地球上には数え切れない環境因子が存在する。事実、米国のケミカル・アブストラクト・サービス(CAS)が登録する新しい化学物質の数は、一日で優に1万件を超える。こうした状況の下では、複合の因子が連鎖したときに人体に及ぼす影響を検証することは極めて難しい。

人体はひとそれぞれに外界から異なった影響を受けており、厳密に言えば外界の変化に応じて、身体も変化している。静止状態にはならない。ひとつの変化が次の変化を引き起こす運動の法則が働いているのだ。従って体質も個々人により微妙に異なる。同じ強度のマイクロ波に被曝しても、人によりリアクションが異なるゆえんにほかならない。

研究室での動物実験の結果は、必要以上に過信すべきではない。参考になっても、絶対的なものではない。と、いうのも実験装置の中の環境と、実際の環境は異なるだけではなくて、モルモットと人間の体質も異なっているからだ。と、なれば何を最も重視すべきなのだろうか。

それは実際に住民の間に健康被害が広がっている事実である。それが、公害に対峙する原点だ。その意味では、携帯基地局の周辺で、健康被害が発生している事実を指摘した疫学調査の結果は極めて大切な意味を持つ。疫学調査で公害の医学的な根拠を特定できるわけではないが、公害の対策を取るうえで、最も重視すべき要素にほかならない。

◆東京で電磁波問題を考えるシンポジウム

「電磁波からいのちを守る全国ネット」(荻野晃也代表)は、5月16日に、東京板橋区の区立グリーンホールで、シンポジウムを開催する。参加無料。事前予約は不要。詳細は次の通り。

■シンポジウムの案内 
http://tkuroyabu.net/wp-content/uploads/2015/04/mdk100404...【了】

http://news.livedoor.com/article/detail/10083583/

コメント

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  • 1:菅 道真2
    2015年05月 
     

    賞賛された“はずの”安倍首相演説、なぜ米国メディアから酷評されたのか?- Business Journal(2015年5月7日06時00分)

     例年、日本のマスメディアを悩ます大型連休の“ニュース枯れ”を救った話題の一つが、訪米した安倍晋三首相が4月29日に行った米連邦議会上下両院合同会議での演説だ。

     その最大のポイントとして、先の大戦の位置づけが日本の新聞、テレビを賑わせた。安倍首相が「痛切な反省」や「アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない」などと述べたことを捉えて「米国では概ね好評だった」とか、「植民地支配」と「従軍慰安婦」への言及がなかったことに中韓両国が「反発している」と報じている。

     しかし、米政府が自分たちの招いたゲストの演説を高く評価するのは普通のことだ。日本と対立を続ける中韓両国が演説に好意的な反応をしないのも当然だろう。

     それら日本メディアとは違い少しユニークだったのが、米国メディアの反応である。米政府とは一線を画し、安倍首相や日本に歴史認識や痛切な反省とは別のことを期待し、その点からみれば不十分だとはっきり批判している。一体、米メディアは、あるいは米国民は何を望んでいたのだろうか。

     年末年始やお盆と並んで記者泣かせなのが、4月下旬から5月初めにかけての大型連休だ。世の中が一斉に休日に入り政治・経済もののニュースが払底するため、白紙の新聞を出さない工夫や、テレビのニュース枠穴埋めに頭を悩ませるのである。さらに米ワシントン駐在の記者には、もう一つうんざりすることがある。長く厳しい冬が終わり、一気に気温が上がりベストシーズンに入る時期を狙い、国会議員や中央官僚が大挙して“視察”に訪れるのだ。大した要件のない向きにとって記者は格好のお相手らしく、米政府関係者とのアポイント取得をねだられたり、ヒアリングと称して朝、昼、夜の食事や酒に付き合わされたり、果ては視察報告の下書きまで頼まれたりで、日常の取材活動の妨げになりかねない。

     とはいえ、今回の安倍首相訪米をその種の雑用感覚で受け止めたワシントン駐在員はいなかったはずだ。米議会演説そのものは安倍首相の祖父である岸信介氏や所得倍増計画を掲げた池田勇人氏ら歴代首相も経験済みで、それほど珍しくない。しかし、両院合同会議となると、話は違ってくる。最大級の外交的な名誉を与えるもてなしで、日本の首相として初めての快挙なのだ。

     まさか3月のネタニヤフ・イスラエル首相のような“事件”にはならないだろうが、安倍首相に失言でもあれば大ニュースだ。ネタニヤフ首相は、共和党指導部がホワイトハウスや議会民主党に断りなく招待し、関係者の反発が根強い中での議会演説になった。そして、案の定39分間にわたる演説でオバマ政権の対イラン政策をことごとく批判。「元首を批判する場を議会が与えた」と大騒ぎに発展した。

    ●周到な演出

     そうした前例もあってか、今回日米両政府は両国の固い同盟関係の演出に腐心したという。オバマ政権は、後任を決める大統領選挙が今秋に迫ってレームダック化の感が否めない。安倍首相も帰国後の国会で安全保障法制の審議を控えている。両政権は、中国にアジアインフラ投資銀行の設立問題で外交的な敗北を喫したばかりだけに、これ以上の失策は許されないという認識で一致していた。

     両政府はまず4月27日午前(日本時間28日未明)、ニューヨーク市内で外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、18年ぶりに「防衛協力のための指針(ガイドライン)」を改定した。自衛隊による米軍支援地域を日本周辺に限らないとし、さらに平時から有事まで切れ目なく連携する体制を整えたのだ。
     
     その上で、28日午前(日本時間同日深夜)に両首脳が登場。ホワイトハウスでたっぷり2時間かけて会談。この場で海洋進出の野心を隠さない中国を念頭に、日米はお互いを「不動の同盟国」と位置付ける共同声明を発表した。

     一方、舞台裏では議会演説に向けて原稿づくりが進んでいたという。予めスピーチライターを米国に派遣して、米政府の意向を確認した上で入念にシナリオを練ったらしい。本稿を書くために改めて演説の全文を読み直してみたが、アメリカ人受けを狙った内容といってよいだろう。

     その「希望の同盟へ」と題した演説を簡単に紹介すると、冒頭で58年前に祖父・岸信介首相が行った米議会演説を引用し、多くの議会出身の駐日米国大使の名前をあげて称えた。自身の留学や駐在の経験に触れて、米国との出会いは日本にとっても安倍首相個人にとっても「民主主義との出会いだった」と位置付けた。

     次に、第2次大戦に言及。この日の演説に先立ち、真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海などの激戦地で失われた40万人の兵士に哀悼の意を表すため、第2次大戦メモリアルを訪ね、「私を戦慄が襲いました」「しばしその場に立って、黙祷を捧げました」と胸の内を明かした。一部の議員の涙を誘ったという場面である。

     このあと話題を、両国関係の改善に進める。硫黄島の戦闘に参加し、戦後双方の犠牲者の弔いを続けてきたローレンス・スノーデン元海兵隊中将と、硫黄島守備隊の司令官だった栗林忠道大将の孫である新藤義孝前総務大臣をサプライズ・ゲストとして紹介。2人が陪席できたことは「歴史の奇跡」で、両国が同盟国になった証(=あかし)と盛り上げた。

     そして、歴史認識に触れた。「戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理とまったく変わるものではありません」といった言葉を口にした。その上で、戦後70年の歳月をかけて日米両国がリードしてきたアジアの繁栄を守るために、2つのことが必要だと展開した。通商面での同盟関係の拡大ともとれる環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉合意と、同盟を強化するための日本の安保法制の2つである。

     最後に安倍首相は戦後の混乱期や東日本大震災直後にアメリカが同盟国として日本に与えようとしてくれたのは「希望」だったと指摘。両国の同盟を「希望の同盟」と呼び、日米両国が「力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこう」「一緒でなら、きっとできます」と、45分間に及ぶ演説を締めくくった。

     補足すると、演説はユーモアも交えていた。冒頭で「フィリバスター(長時間演説して議事を妨害すること)をする意図も能力ない」と言ってみたり、留学時代の話に関連して、下宿の女将さんがいつも「(亡くなった旦那さんのことを)ゲイリー・クーパーより男前だった」と自慢していたが、自分は昭恵夫人が「自分をどう思っているかあえて聞かない」とおどけてみたりという調子で、議員たちに親しみを感じてもらおうという意図が込められていた。実際、スタンディングオベーションを何度も得たようだ。 

    ●日米間の報道の温度差

     日本における報道をみると、上院議長を兼任するバイデン副大統領が「日本側に責任があることを明確にした」「すべてのアジア近隣国への共感を伝えた」と述べており、米政府・議会が安倍首相の演説を高く評価したと報じられている。安倍首相の帰国後、両首脳がツイッターを通じて謝意を表し合ったが、その中でオバマ大統領が「日米関係がこれほど強固だった例はない」と、改めて日米同盟の堅い絆を強調する一幕もあった。

     とはいえ、この演説に関する日本国内の報道は、好意的なものばかりではない。特に「植民地支配」と「従軍慰安婦」の問題に触れなかったことに批判的な記事が目立ち、その根拠として、中国政府が公式コメントを避けたことや、韓国のユン・ビョンセ外相が「正しい歴史認識を示す絶好の機会を逃し残念だ」と指摘したとされる通信社電などを列挙する報道が溢れている。

     だが、ほとんど日本で報じられていないが、米国にも明確な安倍演説への批判が存在した。それは、米有力メディアの報道だ。裏返せば、その点こそ多くの米国市民が関心を持ち、日本と安倍首相に期待、もしくは警戒したりしていたと取れる。

     例えばリベラルで知られるニューヨークタイムズは29日の電子版政治面で『安倍晋三首相、演説で貿易協定の突破口に言及せず』という見出しの記事を掲載。リード部分から、安倍首相が「日本はいま、経済改革の『クォンタム・リープ(量子的飛躍)』のさなかにあると自画自賛しながら、難航する太平洋地域の貿易協定に懐疑的な上下両院の議員たちに、合意を後押しするような具体的な譲歩を一切示さなかった」と酷評した。
     
     また、米国唯一の全国紙であるUSAトゥデイは、30日付電子版で『安倍首相、議会演説で貿易協定の後押しを要請』という見出しの記事を掲載。その中で、安倍首相が「私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます」「日本は、どんな改革からも逃げません」と強調したことを取り上げた。そして、かねてTPPに批判的なミシガン選出のサンディ・レビン議員のコメントを引用、「首相の演説には、長年閉鎖的な農業や自動車の市場を開放するという兆候がなんら見いだせない」と切り捨てた。

     実際のところ、安倍首相の演説は400字詰めの原稿用紙に換算して17枚に及ぶが、直接的にTPPに触れたのは3枚弱だ。防衛問題に7枚分近くを割いたのと比べて、分量で大いに見劣りする。

    ●日本に対する最大の関心事とは

     加えて、USAトゥデイが指摘したように、農業分野はまだ農協改革に着手しただけの段階だ。株式会社の農業参入などの懸案を先送りした“やったふり改革”を材料に、「日本は、どんな改革からも逃げません」と大見栄を切っても迫力不足の感は否めない。他の分野でも、外国人労働者や移民の受け入れ拡大といった重要テーマに知らんふりを決め込み、女性に出産と仕事の両立を強いる女性活用策しか講じずに「人口減少を反転させるには、なんでもやるつもりです」と語るなど、大言壮語が過ぎた感がある。

     経済紙のワシントン特派員をした筆者の経験からいえば、米国社会が日本に対して持つ関心となると、歴史認識や安全保障といった問題より経済的役割への期待のほうが圧倒的に高いのが実情だろう。安倍首相の歴史的な議会演説は、そのことを改めて明らかにするとともに、美辞麗句で米メディアの評価を得ることの難しさも浮き彫りにしたといえる。

     結局のところ、日本に求められているのは中身のある経済政策である。まずは、その現実を冷静に受け止めなければならない。
    (文=町田徹/経済ジャーナリスト)
    http://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_127171
  • 2:菅 道真2
    2015年05月 
     


    小渕優子はなぜ立件されなかったのか? 特捜部の不自然な捜査、結論を知っていた官邸...- リテラ(2015年4月29日21時30分)

     ある程度は予想していたが、まさかここまで何もないとは......。小渕優子・前経済産業大臣の不透明な政治資金処理を捜査していた東京地検特捜部が小渕氏本人の立件を見送り。金庫番の折田謙一郎・前群馬県中之条町長ら元秘書2名を政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴することを発表した。検察の捜査に詳しいジャーナリストもこう驚く。

    「いまの検察の体質を考えると、立件するのは折田氏ら秘書だけ、というのは想定内ですが、容疑が政治資金規正法の虚偽記載だけとは意外です。少なくとも公職選挙法で秘書を起訴して、連座制の適用で小渕氏を公職停止に追い込む可能性はあると見ていたのですが......」

     この事件はそもそも、小渕氏の後援会が行っていた支援者向けの「観劇会」で後援会が支払った支出が支援者から集めたとされる収入総額を大幅に上回っていたことが判明。小渕サイドが費用の一部を負担していた可能性が浮上し、公職選挙法違反の寄付行為、有権者の買収にあたるのではないか、と大きな問題になったものだ。

     また、その過程で、小渕氏が有権者に自分の顔写真をラベルにしたワインを贈っていた事実も浮上。小渕氏の事務所が疑惑を報道された直後にパソコンのハードディスクをドリルで破壊し、証拠隠滅を計っていたことも明らかになった。

     ところが、今回の特捜部の捜査では、いつのまにかこうした疑惑がすべてなかったことになってしまった。観劇会についても、政治資金収支報告書に記載できなかった簿外支出を帳消しにするため、観劇会の収入を少なく記載して「つじつま合わせ」しただけ、という小渕サイドの主張がそのまま認められたかたちになった。

     しかし、実際の政治資金収支報告書を見ると、観劇会については収入だけでなく、支出も少なく記載されており、単純に「簿外支出を帳消しにするためのつじつま合わせ」とは考えにくい。

     また、仮にこれが有権者への買収ではなくつじつま合わせだったとしても、問題はその政治資金収支報告書に記載されなかった簿外支出の中身だ。今回の発表の直前、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」が後援会や関係政治団体に計8800万円の寄付を架空計上していた事実が判明しているが、こうした政治資金がウラ金としてばらまかれていた疑惑も浮上している。

     小渕氏と折田前町長を特捜部に告発した「市民オンブズマン群馬」の小川賢代表は、日刊ゲンダイの取材にこう指摘している。

    「折田前町長は多額の政治資金をマネーロンダリングしてウラ金化し、差配する役割だったとみられていますからね。カネは小渕氏だけでなく、群馬県内の複数の議員に渡った疑いが持たれているのです」

     ところが、特捜部はこうした疑惑についてはそもそも捜査した形跡がほとんどない。簿外支出があるとしながらその中身にふれず、8800万円の架空計上も、ひたすら「つじつま合わせ」の虚偽記載で片付けてしまっているのだ。

     さらに、小渕氏が自分の顔写真ラベルのワインを有権者に配ったことについては、証拠も揃った明らかな公職選挙法違反であるにもかかわらず、特捜部は理由を明示しないで「不起訴処分」としてしまった。いったいこの不自然さはなんなのか。全国紙の検察担当記者がこう語る。

    「ワインの贈答なんて明らかに公職選挙法違反ですが、検察幹部に聞くと、こんなもので立件するのは影響が大きすぎるというような説明にならない説明をしていました。言ってみれば、最初から特捜部のターゲットは折田前町長だけ。小渕氏に影響が出ない落着をすることが決まっていたんでしょう」

     しかも、この検察の結論は、官邸にもかなり早い段階で伝わっていたようだ。今度は政治部のベテラン記者がこう分析する。

    「官邸は総選挙前に小渕さんが立件されないことを知っていたはずです。そうじゃなければ、小渕さんを離党させないまま衆院選に出馬させるはずがない」

     ようするに、検察と官邸が裏取引をして、捜査をつぶしたということなのか。しかし、前出の検察担当記者によると、いまの検察の状況は「裏取引や捜査つぶし以前の話」だという。

    「以前の検察ではたしかに、特捜部が自民党の政治家の不正捜査をやろうとして、政権と癒着する主流派につぶされるという、捜査つぶしの構図がありました。ですが、いまは全然違う。民主党政権時代以降、自民党と検察は利害が一致して完全に一体化していますし、郵便不正事件捜査での不祥事以降、特捜部も完全の法務省にコントロールされて、ただの官僚の集団になっていますから。最初から、政権与党の不正を捜査する気なんてさらさらありませんよ。それどころか、捜査状況を逐一法務省にあげて、間接的に官邸におうかがいをたてているような状況です。小渕氏の捜査にしても政権からの圧力というより、あうんの呼吸で立件見送りにしたということでしょう。まあ、今年1月に特捜部長に就任した齋藤(隆博)さん自体が、ほとんどお手柄のない官僚の典型のような人ですからね。政治家摘発なんてやるはずがない」

     すべてを官邸がコントロールする独裁国家化が進むこの国で、検察が政治の腐敗を糺してくれるなどと考えるのは、もはや幻想に過ぎないということだろう。
    (野尻民夫)
    http://news.infoseek.co.jp/article/litera_1981
  • 3:菅 道真2
    2015年05月 
     

    探偵に聞いた、浮気調査の振り切り方


    2015年5月6日 8時0分 nanapi
    「その浮気、本当にバレていませんか?」。世の中には「探偵」という職業が存在します。あなたの行動、浮気相手の素性など、人の秘密を探るプロである彼らの手にかかれば、秘密の浮気など丸裸も同然!証拠写真を撮られて、一発KOです。ところが「探偵の尾行を見破り、逃げ切る方法」も実はあるんです。絶対に浮気がバレたくない人、知っておいて損はありませんよ!ここでは、児玉総合情報事務所の代表取締役の探偵、金澤秀則さんに、「浮気調査から逃げる方法」を教えてもらいました。

    ■ 探偵の浮気調査はなにをしている?

    調査対象が浮気を行っている証拠を、依頼者に提出する。これが探偵の「浮気調査」のお仕事です。そのためまず依頼者には、調査対象の行動パターンを事前に聞き出すそうです。

    > 金澤さん「朝の自宅を出る時刻、出勤経路、出勤時間、退勤時間、お得意先の情報など、知っている限りのスケジュールを伺います。営業に行くのは9時半であるとか、打ち合わせ先から直帰もあるだとか、イレギュラーのものも含めて可能な範囲で把握します」

    情報を得たら、探偵は張り込みを開始。調査対象が移動したら尾行し、浮気の現場を突き止めます。そして得られた情報で調査報告書を作成し、あれば証拠写真とともに依頼者へ提出する、という流れです。浮気調査の期間は、依頼者の予算内におさまるよう調整されます。

    ■ 探偵の尾行を見破るためには

    相手はプロ。そうそう尾行はバレるものではありません。ですが、ちょっとした観察眼があれば、素人でも見破れる方法があるそうです。

    ◎STEP1:普段から風景を観察しておく

    児玉総合情報事務所の尾行は基本的に2人1組で、2人とも一般人に紛れ込んで尾行します。あなたが普段どういう人とすれ違うのか、電車でどういう人と居合わせることが多いのか、よく停まっている車の車種は何か…など、普段から近所や通勤経路の風景を観察していれば、違和感に気づきやすくなると金澤さんは言います。

    > 金澤さん「弊社の創業者である児玉先生は『注意力、記憶力、観察力』と仰っていました。普段空いてるスペースに車が停めてあるなど、小さな変化を見破れれば、探偵の動きを察知することができるかもしれません」

    ◎ STEP2:周囲の不自然な動きを察知する

    尾行や張り込みの基本は、風景になじむこと。カメラを構えたまま歩いたり、明らかにメモを取りながら行動する探偵はいません。ですが、探偵も人間。調査対象が想定外の行動をとったら、つい動揺してしまうときがあります。

    > 金澤さん「対象者が急に体の向きを変えたり、いきなり左右を見たりすると、やはり驚いてしまいます。自分がいつもと違う動きをしたとき、動きが不自然な人間が周囲にいたら、まず疑っていいでしょう」

    しかしわざとらしく体の向きを変えると、探偵に警戒される原因となります。あくまで自然に振る舞うことが大切だそうで、これらのパターンが有効です。

    ・忘れ物をしたていで、回れ右で家に戻る。
    ・スマホで地図を見るていで、立ち止まって周囲を見渡す。

    つかず離れずが、探偵の基本。人が多い場所では距離を縮め、少ない場所では距離を伸ばすそうです。具体的に言えば「通常は15mが基準」「人が多い市街地では5~10m」「満員電車では手が届くくらいの距離」とのこと。

    ◎ STEP3:疑わしい人間の洋服を覚える

    探偵に尾行されている疑いが濃くなってきたら、あとは特定するだけ。とはいえ、探偵もしっかり変装をしています。

    > 金澤さん「特にエレベーター等の個室を張るなど、距離が近いときには、マスクや帽子で変装しますね。対象者に認識されやすい場所に身を置く際は、普段の自分とは違うキャラで装うことも必要なんです」

    上着は比較的簡単に着替えられるので、靴やズボンの形状を覚えておくといい目安になるそうです。

    ■ 探偵の尾行を振り切る方法

    探偵に尾行されていると確信をもったら、やましい事実をつきとめられる前に追っ手から逃れてみましょう。探偵は依頼者から得た情報で、張り込みや尾行を行います。そのため情報と異なる行動をとられると適宜判断が必要となるため、「やりにくい」と感じるそうです。

    ◎1:普段のルートから外れる

    1週間のうち3パターンの経路を考えておけば良いと金澤さんは言います。これは待ち伏せに対して有効で、同じ行動は繰り返さず、例外だらけにすることが重要だそう。これらのことを実践してみるのもいいでしょう。

    ・使う駅の出口を西口・東口で変える
    ・ひと駅歩く
    ・立ち寄り場所を増やす
    ・ふいにタクシーを使う
    ・電車を発車直前に降りてみる

    > 金澤さん「女性であれば、下着売り場に行くのも追手を振り切る手ですね。もちろん女性の探偵もいますが、基本的に男性であるケースが多いので、ついてこなくなります。ちなみにこの方法は、ストーカー対策にも使えますよ」

    ◎2:エレベーターでかく乱する

    エレベーターを使うのであれば、目的階と違うフロアで降りるのもひとつの手です。たとえば、6階で降りて目的階の5階までは階段を使うなど。また、もともと入る予定ではなかった建物に入って、エレベーターを無駄に乗り降りするという方法もあります。

    > 金澤さん「探偵がエレベーターに乗らず、1階で待ちぶせしているケースもあります。その場合、複数階のボタンを押して各階で停止させ、自分の降りたいところで降りるというのもいいですね」

    ただし、ここまでやってしまうと警戒してるのが相手にバレてしまうので、リスクもあるのだとか。

    ◎3:特徴を変える・消す

    探偵は、対象者の容貌・風采・持ち物・歩き方など、見失ったときの手がかりになるものを常に記憶しています。バッグのメーカー、歩くときの手の振り方、持ち物の増減、ガニ股…。これらを意識して都度変えていけば、探偵があなたを見失う確率もあがるのではないでしょうか。また、中でも歩行速度をわかっておけば、もし見失ってもおおよその移動距離がわかるので、再発見できる確率が上がるそうです。つまり、事あるごとに歩く早さを意識して変えると、上手に探偵を撒くことができるかもしれません。

    ■ 探偵に「これはしちゃダメ」

    金澤さん曰く最も重要なことは、「探偵に与える情報量を増やさない」ことだそうです。

    > 金澤さん「例えば『浮気相手を一人で帰さない』。解散した後、相手の方を尾行されて、家を突き止められてしまう可能性があります。探偵を振り切るまで一緒にいるか、どこかで一泊してもらったほうがいいですね。尾行されないから大丈夫と安心していた人が、彼女側から証拠をつきとめられたというケースもあります」

    外で待ち合わせしてから目的地へ向かう、別の友だちも合流させるなど、慎重に行動するに越したことはありません。特にラブホテルには、入った段階で調査報告書に書かれてしまうのだとか。

    > 金澤さん「待ち合わせは別々に入って別々に出る、が基本でしょうね」

    異性の友人と会う場合も、もしその人の素性を知られると、聞き込みが行く可能性があります。友人であっても異性ならば浮気相手と同じように警戒したほうが良いそうです。

    ■ スパイなら探偵に「あえて」尾行させる!?

    ドラマの世界の存在のように思えますが、実は私たちの世界にも実在する「スパイ」。彼らは尾行されていることを当たり前としたうえで、あえてつけさせるそうです。

    > 金澤さん「用事がないときは別に撒く必要ないですからね。探偵に油断させておいて、いざ!というときに撒くんです。警戒していることが探偵に伝わると、調査員が増えていくばかりですからね」

    相手が警察官だった場合、下手に相手を撒こうとすると何十人もの私服警官が増員され、その後の仕事が難しくなるといいます。探偵会社でも、手強い相手だとわかると調査員を増員して張り込み拠点を増やすこともあるそうなので、やましい隠しごとがある人は自然な行動を心がけるのが得策です。

    > 金澤さん「浮気調査を乗り切るなら、依頼者に『いつもどおりでした』と報告させるのが一番。『撒かれました』という事実が残ると、疑いは晴れません」

    依頼者側の予算によるとのことですが、一般的に調査日数は3~7日。意外に短い期間です。その期間中に怪しい行動をとらなければ良いので、浮気調査の疑いが浮上しても変に撒こうとせず、普通に過ごすのが無難です。

    ■ そもそも疑われなければいいのだが、男はツメが甘い

    依頼者が探偵社の扉を叩くということは、既に浮気の証拠を握られているか、疑いがあるということ。ともすれば、浮気をしていないのに疑われている、というズレもあるかもしれません。探偵社に依頼されないためにどうすればいいのでしょうか。

    > 金澤さん「メールやLINEを盗み見されるという、典型的なケースも多いんですが、最近はFacebookのタグ付けからバレることもありますね。SNSを使いこなせていない人は多いですよ。ネット調査も探偵の仕事のうちですから、設定を怠るとすぐに証拠が出てきます。例えばアカウントを2つ取得するなどして、使い分けるのがおすすめです」

    そのほかにも、

    ・休日出勤がある時期から異常に増えた!
    ・バッグからハートマークのついたプリクラが発見された!
    ・デジカメのSDカードのデータを復帰させたら証拠写真が!
    ・浮気相手の女性が堕胎の手術をした明細書が机にあった!

    こんな衝撃のバレ方もあるそうです。浮気している方は「自分は大丈夫」と思わずに、改めて自分の身辺を見直したほうが良いのではないでしょうか。そもそも、浮気をやめることが一番いいんですけどね…。

    ■ 今回お話を伺ったのはこの方!

    ◎ 児玉総合情報事務所 代表取締役 金澤秀則さん

    (著&編集:nanapi編集部)

    http://news.livedoor.com/article/detail/10081626/

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