円周率計算の記録更新、使われたのはなんとデスクトップPC
TarZ 曰く、
円周率π計算の桁数の記録が更新された。計算機の進歩とともに記録は更新されるものだが、今回の記録更新で使われたのはスーパーコンピュータではなく、なんと1台のデスクトップPCなのだそうだ(本家記事:New Pi Computation Record Using a Desktop PC、元ネタ:Pi Computation Record http://slashdot.jp/link.pl?url=http%3A%2F%2Fbellard.org%2Fpi%2Fpi2700e9%2F)。
今回の計算で達成した桁数は、約2兆6999億桁。前回の記録は昨年、筑波大・計算科学研究センターで達成された約2兆5769億桁なので、1200億桁ほどの記録更新となる。
元ネタのPress Releaseによると、計算に使われたマシンの主なスペックは以下の通り。
CPU:Core i7(2.93GHz)
メモリ:6GB
HDD:7.5TB(1.5TB×5)
PC自体は2000ユーロ(25~26万円程度)のもので、OSにはLinux、π計算プログラムは独自に作られたもの。
どのように計算したのか、どれくらいの時間がかかったのか、いろいろと疑問に思う点があるが、そのあたりはFAQに詳しい情報がある。それによると、円周率計算で直接かかった時間は116日間で、もちろんスーパーコンピュータよりも時間は長い。また、計算式自体も、前回の筑波大の記録で使われた公式よりも収束が遅いものを使ったという。しかし、CPUキャッシュを効率よく利用する、といった「1台のPCならでは」の工夫によって、計算効率自体は非常に高いものになっているとのこと。
なお、計算が正しく行われたかの検証は、全桁についてチェックしたわけではなく、πの16進表記で最終50桁についてのみ行われたようだ(10進や16進表記で、πのある桁以降についてのみ直接計算できる公式がある)。
http://slashdot.jp/science/10/01/06/0336215.shtml (01/06 スラッシュドット・ジャパンより)
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正体不明の物体、地球に接近中 月より近くを通過へ
米航空宇宙局(NASA)は12日、正体不明の物体が米東部時間13日午前7時46分(日本時間同日午後9時46分)、地球に約12万キロ(月までの距離の約3分の1)まで最接近すると発表した。
発表によると、この物体は10日、マサチューセッツ工科大の観測で見つかったばかり。物体の公転周期が地球とほぼ同じの1年だったため、当初はロケットの残骸(ざんがい)と考えられたが、軌道の分析から、10~15メートルの小惑星と考えたほうがよいという。
NASAによると、これぐらいの大きさの小惑星が月の距離より近いところを通過するのは1週間に1度ぐらい起きるという。
http://www.asahi.com/science/update/0113/TKY201001130311.html (01/13 朝日新聞より)