いつもの病院・・・
「で、何?のどがおかしい??」
「逆流炎だけじゃない気がするんですわ。食べたら引っかかる感じもしたんで・・・」
「あ、そう・・」
「ヤバいっすかね?」
「そら、声帯の近くにポリープでも出来てんちゃうか?」
「え??!」「なんでですか??」
しゃべりすぎじゃ!!
「あぁ~、古都でしゃべりましたんで、それかな??」
「ほんなもん、気になるんなら、J先生とこで見てもらえ!外来でいけるわ!」
「で、もしあったら、どないなるんですか?」
「全身麻酔で入院じゃのぅ~」
・・・・
J先生、実は、元生徒の保護者である。くぅ~、行きたくはねぇ~が、仕方ない。
とりあえず問診票を書いて出してと・・
「で?」
「いや、なんか食べたら引っかかる感じがするんですよ。」
「ほうほう」
「で、地元の診療所の先生に、関係ねぇ~じゃろうけど、見てもらえと言われて・・」
「ふむふむ、なるほど。ほなみようか・・」
何故か、最初に耳・・
(なんや、なんで耳やねん・・・)
「ふむ。」
そして鼻・・・
「あ~、なんかいつも右がつまってる感じがするんですわ。ちくのうかな?」
「うん??」
(なんや、なぜ首をひねる・・・)
「よっしゃ、ほな右からカメラ入れるぞ。」
(おっさん!右は・・・)
通った!!
「ふむ。」
(なんや、なにがあるんじゃ・・・)
「ほな、先生、かまいませんから、正直に思い切って・・」
「良性の乳頭腫やな、小さいけど。」
「で、どうすれば?」
「・・・」「どうすれば??」
「ええ・・」
「ほな、次、1年後に来る?」
・・・・1年後??
「え?そんなもんですか?」
「ほな半年後にしとこか?」
「え?でも、なんか引っかかるなぁ~」
「手術もあるで。紹介しよか?全身麻酔で、入院やけどな。」
「み、みなさん、どうされます?」
「は?」
ほんなもん、ほっとくに決まっとろうが!
・・・
「そ、そんなもんですか?」
「ほんなもんよ。入院してもええぞ。」
「い、いや、よ、よきに計らってくらはい・・」
ほんま、歯といい、のどといい、こんなんなのに、全てグレーである。
どうする??
ま、グレーは、オフホワイトなんで、ほっとくのらぁ~!