ピアノレッスン・音楽の幸せな時間

小口美弥子・希代子ピアノ教室が発信するブログ♪
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卒業

2010-03-17 15:39:41 | Weblog
卒業式のシーズンですね。
この季節は、別れや節目の多い時で、明るく暖かな春の日差しの中に、心の寂しさを感じる時期でもあります。

今年は教室生の中で4人が、卒業式や卒業生を送る会などで歌う合唱伴奏を引き受けてきました。(4人のうち、2人が男子!)
今は卒業シーズンに歌う素敵な曲がたくさんありますね。
生徒が弾いてきた曲は、「巣立ちの歌」、「そのままの君で」、「この地球のどこかで」、「旅立ちの日に」です。どの曲も心に染み渡る詞と音楽で、生徒の伴奏で私が歌いながら、つい私の卒業式の頃を思い出してうるっときてしまいました。

ピアノのソロ曲では、多くの場合高い音域に大事な旋律が出てくるので、それを演奏する時には、「右手のメロディをくっきり浮き上がらせて、全体のバランスを整えましょう」というアドヴァイスが自然と多くなります。
でも、合唱曲の伴奏を弾く時には、事情がかなり違ってきます。まず初めに、必ずといっていいほど前奏部分が何小節かあり、そして合唱が入ります。前奏部分は、合唱がどんな曲なのか、雰囲気作りになります。合唱のメロディの一部分が出てくることもあります。この数小節で、歌う人や聴いている人達の心を惹きつける必要があります。
また、合唱が入ってきたら、ピアノのパートは伴奏に変わります。ここでは、右手左手どちらが大事かといったら左手になります。左パートの音域は、合唱のパートには出てこないような低い音で対旋律やビートができていて、合唱全体を支える役目をします。
右手で弾く音は、合唱パートの音域とほぼ重なっているので、それをじゃましないように、和音の響きを作りながらリズムを刻んでいくといいかと思います。
最近の合唱曲は、ピアノパートも合唱パートも複雑になっているものが多いですが、基本はそんな考え方でいいのかなと思います。

そして、生徒への最終的なアドヴァイスとしては、ピアノ伴奏を聴いて心が温かく、元気になれるように弾いてねと伝えました。


さて、私がこの季節に合ったお気に入りの歌は「こころよ」です。

こころよ ではいっておいで
しかし またもどっておいでね
やっぱり ここがいいのだに
こころよ では行っておいで

八木重吉のこの詞に、うなりやべべんが曲をつけ、NHK「にほんごであそぼ」で歌っています。寂しい不安な心にやさしく温かく語りかけてくれます。

卒業おめでとうございます。