お茶の心、暮らしの心

茶道がもたらしてくれた季節を感じることの素晴らしさ。日々の小さな感動を書き留めていきたい。

福岡市民大茶会

2019年11月04日 | 茶道
昨日は「福岡市民大茶会」へ行ってきました。


全部で九つの流派が大濠公園と護国神社に会場を設営して行います。



広々とした神社の境内にはテント張りの会場が作られていました。




表千家不白流、武者小路千家、宗徧流と三席まわりました。

私が学んでいる不白流は「和鏡点て」というお点前。
二人がお釜と水指を挟んで向かい合って座り、逆勝手側の人は本勝手側の人が鏡に映ったようにお点前をするというものです。
背格好も同じくらいのお二人は着物の色も合わせておられました。
今日のために日々練習に励まれたそうです。
お二人呼吸を合わせてのお点前は見事でした。

武者小路千家のお席は女子高生のフレッシュなお点前。
緊張しながらも一生懸命にお茶を点てている様子は、見ていてとても気持ちの良いものでした。

最後は鎌倉の宗徧流。
何年か前に鶴岡八幡宮の月釜で拝見したのを思い出しました。
鶴首を思わせる特徴のある棚に袱紗を飾り残されたのですが、飾るための専用の袱紗があり、棚によってたたみ方も違うそうです。

どのお席も令和最初の茶会ということで御祝いの趣向が凝らされており、
幸福のお裾分けを頂いた気持ちになりました。

火山の国ニッポンを感じる。 鹿児島にて

2019年11月01日 | 
鹿児島旅行二日目は霧島へ。


まずは現在の霧島神宮を参拝。

そして、次に向かったのは霧島神宮古宮址。


霧島神宮は火山の噴火による焼失と再建を繰り返してきた神社なのだそうです。


この日の宿泊は霧島温泉。
硫黄泉の煙がモクモクと立ち昇るのが宿の窓から見えました。

温泉はとてもありがたい火山の恩恵。
でも、そこに暮らす人々は繰り返す噴火や降灰とともに生活をしているのですね。
お墓に灰が積もらないように、墓地に屋根が付けてあるのが、とても印象的でした。

自然の美、人工の美。 鹿児島にて

2019年11月01日 | 
先日、鹿児島を旅行しました。

最初に訪れたのは桜島。

今も噴煙をあげている火山、生きている自然の雄大さを感じます。


次に仙巌園へ。

江戸時代初期の万治元年(1658年)、島津家19代光久によって築かれた別邸とお庭。

国内外の賓客をもてなした御殿は細かい作りまでが贅沢の極み。
釘隠しは薩摩焼の桜島大根で、沈壽官作。 カワイイ!




御殿とお庭からは桜島が見えました。
人間の手によって作られた究極の美しさと雄大な自然の美しさ…。
島津のお殿様はこのお部屋で何を感じていたのでしょうか。