大阪ロイヤル教室のKさんが急逝され、昨日お別れに伺いました。
あまりにも突然の出来事で、いまだにそのことを受け入れられない私です。
40年近く、みやび流押絵を愛し支えてくださった、かけがえのない生徒さんのお一人です。
これは昨年のエコールドロイヤル展に出品された「三番叟売り」
絹甫と同い年でいらしたKさん、お年を重ねられてからも細かい作業を少しも苦にされることなく、常に大作に取り組んでおられました。
すらりと長身のお美しいKさん、大きなお帽子がとてもよくお似合いでした。
ツーと言わなくてもカーと通じるくらい、辛口の冗談を楽しめたものです。
40年と言えば、私の人生の3分の2、いえ、成人してからだと、ほぼすべての人生を共に歩んできた訳ですが、どの場面を思い出しても、いつも素敵な笑顔しか浮かんでこないのが、余計に淋しさをつのらせます。
昨年のロイヤル展では、たまたま来場した絹甫とばったり!
絹甫にとっても、これが最後のお出会いになろうとは・・・
ロイヤル展打ち上げでのパーティでは、抽選で素敵な佐賀錦をゲットされ大喜び。
これは去年から手掛けながら、他の作品に取り紛れ止まっていた「春宵」
そろそろ時期になるので、仕上げなければ・・・と仰ったのが年末の事です。
そのころから少し体調を崩してはおられたのですが、お電話でお話した時のお声は、いつもの通りお元気そのもの。
で、つい3日前の教室の日、お会いできるかな?と楽しみにしていたのですが、あまりに寒いので今日は代わりに・・・と、ご家族がお持ち下さったんです。
まさかそれから1週間もたたずに・・・
でも、あまりに配慮されつくしたKさんそのままの、ご最期の気がします。
連休で鎌倉から息子さんたちがお帰りになっていた、そのわずかの間に旅立たれ、しかもお身体の自由が効かなくなられたのはごく数日の事。
身体を支えられた最愛の息子さんの両腕の中で、安らかに息を引き取られました。
こんなに急に召されるなんて、あまりに淋しく、むごいことを・・・と私たちは思ってしまいますが、Kさんにしてみれば、これ以上ないお幸せな最期だったでしょうね。
大好きな押絵を愛し、それゆえ私たちを愛おしんでくださったKさん、まだ今は辛さがつのりますが、いっぱい遺していただいた思い出をかみしめながら、共に生きていきたいと思います。
ごゆっくり、お休みください毎日ご訪問くださる皆さま、
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ね。