3年前に99歳で亡くなられた増渕幸甫さん。
この度、お嬢さまが県民会館で遺作展を開催されました。
70歳から20年近く教室に通われ、
並外れた腕と、持ち前の江戸っ子の気風の良さで、
次々と作品に挑戦され続けた増渕さん。
どの作品を見ても、当時のことが昨日のことのように懐かしく思い出されます。
教室にお出になられなくなってからも、制作はずっと続けておられたようで、
この100字の寿は、90歳の記念に作られたものです。
細い型を一つ一つ切り分け、モノトーンの布で大きさも変えながら、
素晴らしい完成度です!!
今回の素晴らしい遺作展を企画されたお嬢さまと、初めてお会いしました。
いつもお一人で凛と過ごしておられた増渕さんが、引き寄せて下さったご縁かも・・・
お作品を前に、懐かしい思い出話に盛り上がりました。
押絵をこれだけ生き甲斐にしてくださった増渕さんと、
こんな素晴らしい遺作展を企画されたお嬢さまに、
感謝いっぱいの気持で心が温かくなりました。
本当にありがとうございました。
13年前、同じ場所で個展をされた時の写真です。