ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

秋の雨乞岳 奥の畑谷編

2021年11月07日 | 山 近畿 御在所 鎌ヶ岳

2021年11月3日(水) 雨乞岳 奥の畑谷~杉峠・千種越コース

 

 

奥の畑谷の分岐からの続きです

 

千種街道と分かれ、奥の畑谷へと入っていく

ここからは、標布などは極端に少なくなり

道らしき道も無くなっていく・・・

 

 奥の畑谷の分岐

 ここから精霊と人との結界?

 

人の気配を消した鎮守の森の中へと

誘われていく様な気持ちになった

 

 深い谷沿いの細道

 

谷は深く切れているが 然程気にはならない

まだ、この細道は歩き易い感じだ

 

 づき・・・

 ちょんちょんと渡渉すれば・・・

 

苔の付いた神秘な森の中

手つかずのありのままの姿がそこにあった

人の踏み跡など殆どなく 獣道すら同化して

ただ無言のまま佇む姿を見る

 

それは、静かなる山の挑戦状

道なき道への誘いに挑む事を意味する

 

 さぁ~!行くぞ!

 

ルーファンする面白さ緊張が続く事になる

 

 沢沿いを進んだり・・・

 沢から少し離れたり・・・

 

地形と方向を確認しつつ

歩き易いルートを選び 渡渉も楽な所を選び

殆どフリートレースを踏むように進んで行くと・・・

 

目の前が 急に開けた

 

ぉ~~~♪

 

最初に出てくる奥の畑谷の下部

 

広く開けた枯シダ平坦地にでる

ここは畑谷の下部にあたる所の様だ

 

奥の畑谷の意味とは

「奥の方にある

畑ができるくらいの平坦地の谷」という事らしいが

ここは、昔、焼畑農業をしていた所だという・・・

 

その広い平坦地から再び、森の中へと入っていく!

 

 包む黄葉…落ち葉の絨毯…道は

 P821だろうか?樹林の隙間の姿

 だだっい森の中に…

 石組のがぽつり!誰が作った?

 の生活感なんて感じない所なのに…

 

広い山の中は自由奔放で好きな所を歩けそう

ただし、自由にし過ぎると 痛い目に遭いそうだが・・・

 

地形と位置確認をしていれば

自由に自然の懐で楽しめるという事なのかもしれない

だけど・・・ここで嫌な足跡を見つけた

 

足跡だった・・・

一気に夢から覚めた気分になり

思わず早足でチチを追っかけて それを伝えた

すると、落ち着いた口調で…

 

写真撮った?が、返事だった・・・

 

あっ…!忘れた!

動揺して証拠写真を忘れてしまった

 

しかし、ここから・・・は

チチから離れないようにして歩いたのは、言うまでもない!

 

 浅い渡渉をょっょっ

 落ち葉を踏みしめてめば

 また、目の前が明るくなった

奥の畑谷の上部

 

奥の畑谷のもうひとつ広場

その、枯シダと杉苔の広がる平坦地には、大きな目印があった

 

シンボルツリーのミズナラの大木

 

 

1本の大きなミズナラだった

そのシンボルツリーの下で 一休憩することにした

澄んだ空気に包まれ 盆地の様な広場で暫しを休める

 

錦の山に囲まれた 

飽きる事のない世界に酔い

この時はもう 

クマの事はれ、写真を撮りまわっていた!

 

 杉苔

紅葉の帳

 

暫し休憩をしていると 二人連れのパーティが登って来られた

人の姿を見るとは思っておらず、軽い衝撃を受けた

それ程 ここはとは無縁の世界に思えたのだ

 

 清水の頭に向けて出発

 季節によっては藪漕ぎする所だろう?

 藪漕ぎ?抜けて栗の木がど~ん

 栗の木のから方向転換 左岸に渉る

 道なき道は まだまだ

 地図確認してむチチ

 沢を覗いて…尾根の取り付き点

 

ここで、急にチチが問う

 

最短距離で急な登りと 

沢を登って稜線を戻るの

どちらがいい?

 

えっ?

 

チチの考えは決まっていた?

 

谷をそのまま進んで稜線に上がると

清水の頭迄少し戻る形になるが それを避けるため

谷が東を向いた辺りから 枝尾根に取り付き

清水の頭の西側に上がるルートを選択していた

 

なので、私に聞く迄もない!

チチは迷わず登っていった 尾根を・・・

 

 そっちですか… っぱり

 とんでもなくなんですが~

 

紅葉の見事さも この時は

余裕で見る事は出来なかった・・・けど キレイ♪

 

踏ん張りながらもズルッ! ひぇ~!

木の根を掴みながら っこらしょ!

地面とにらめっこ! ぁ~!

 

急斜面を必死で登っている時 ふと目に留まったもの

それは、落葉の中に這いつくばる 

青いヒノゲノカズラだった

 

なんだか同じ?

がんばれ~!

どこかで仲間を作って励ます自分 ちょっと滑稽!

 

 ヒノゲノカズラ(シダ類)

 ヒノゲノカズラの胞子嚢穂

 漸くスカイラインが見えてきた

 稜線はまだか・・・

 うすぐか・・・

 っ? 

 

ぉ~!  出た~

 

 

 

漸く 稜線に出た! 

そこは・・・

展望の開けた草原の稜線だった!

 

つづく


秋の雨乞岳 千種越え編

2021年11月07日 | 山 近畿 御在所 鎌ヶ岳

2021年11月3日(水) 雨乞岳 奥の畑谷~杉峠・千種越コース

 

体の調子もいい感じなので

秋のお山を愉しめたらと 少し足を延ばしてみた

 

基本は 人の少ないお山!

そして まだ歩いていないコースを歩く事!

選んだお山は雨乞岳!

どんなコースなのか ワクワクしながら支度をした

 

 藤切川と書かれた橋付近

 

夜明け前の時間に車を走らせて

着いた時は もう周りは明るく 駐車スペースには

10台ほどの車が既にまっていた

 

 駐車スペースから新道を少し戻る

 千種超え入口のここは鳴野?

 ここもクマ出没!~!

 岩ケ谷林道起点から出発だ

 

の木の落葉の絨毯が最初のお出迎え

以前ツルベ谷から大峠経由で雨乞岳に登った時に歩いたが

ここに朴の木がある事すら気付かなかった

 

  説明板と千草街道の散策行程

 

案内板が見られた辺りから 舗装道は終わり

落葉に包まれた、歴史的にも有名な

菰野町千種から根ノ平峠を越えて

滋賀県永源寺町甲津畑までの千種越えの一部を歩くのである

 

 杉谷善住坊かくれ岩 かくれ岩の説明板

 

かくれ岩は川の左岸にあり、

対岸である右岸が旧来からの千草街道の古道である

 

かくれ岩の事件とは・・・

 元亀元年(1570年)5月19日 上洛帰途の織田信長は、東海道や八風街道まで、佐々木氏や浅井氏、一揆勢に道を塞がれ やむなく千種越を利用して通ったところ、六角承禎の密命を受けた杉谷善住坊が、この岩に隠れて信長を狙撃した。銃弾は信長の身体をかすめたものの命に別状はなく、無事に岐阜に辿り着いた。

 杉谷善住坊は逃亡を図ったが、高島郡で捕らわれ、首だけ出して立ちながら地中に埋められ、7日間その首筋を竹のノコギリで曳き殺すという凄惨な処刑を受けたという

 

 そんな歴史は落葉の中・・・

 

歴史の積み重ねの様に 落ち葉が重なり合い

深い色に包まれて晩秋の趣を佇ませていた

ただただ 落ち葉の踏む音だけが響く・・・

 

 治山施設砂防堤が見え

 かけられた橋を渡ると・・・

 桜地蔵が見えてくる

桜地蔵尊

 

説明板によると・・・

 千草街道の岩ケ谷林道終点近くに祀られている地蔵尊のすぐ横に、大きな桜の木があった事から「桜地蔵尊」と呼ばれるようになった。 だが、この地蔵尊がいつ、だれによって祀られ、どのような由来があるのかは、よく知られていない・・・と書かれていた

 

地蔵尊の傍に大きな桜の木は見かけなかった・・・

代わりに造花がそなえてあり 綺麗に管理されていた

 

そのまま 渋川沿いに延びる道を進む

 

 静かな街道

 渋川にかけられた橋が見えてくる

渋川

 

橋を渡って2分ほどの所に タイジョウの分岐がある

その分岐を 道なりに杉峠方面に向けて進む

 

 タイジョウ分岐方向へ

 甲津畑避難小屋が見えた

 丸裸のトイレ付き 使用可

 小屋は通りして 先に進む

 ここにもの木の落葉どっさり!

 またまた3つ目の橋を渡る

 トラバースはを付けて!

 4つ目の橋もわたって

 細道をどんどん進んで…を付けて!

 5つ目の橋を渡ると・・・?

ツルベ谷出合

 

ツルベ谷出合は 峠と峠の分岐である!

 

ここで大きなミスをしてしまい

迷わず 右のツルベ谷方向へ進んでしまう・・・

久々の山に浮かれて? あぁ 勘違い!

大峠の途中から取付くと考えていたのか

そのままツルベ谷へと向かってしまったのだ…

本当は真直 千種超えを進むべきだった

 

 この時はまだが付かず

 渉らなくてよい渡渉をする事に…

 渉ってすぐに気がつき 引き返す

千種街道へ戻った !

 

チチ曰くは橋を渡った所にある分岐!

勘違いしていたようだが

早く気が付いて良かった・・・

 

道の修正が終って目にした紅葉が癒しとなり 

気を取り直して出発した!

 

 取付きの分岐は何処じゃ~♪

 6つ目のこの橋が目的の橋?

 杉峠への標識?

奥の畑谷の分岐

 

橋を渡ってすぐに分岐点があった

しかし、右へは通行止めの様にが置いてあった

地図で確認すると 

ここが目的の分岐間違いない

 

ここから奥の畑谷へと取付くが

この先は 地図コンパスが手放せない

ルートファインディングを必要とする破線のコースである

久々のバリルートに 私自身が高揚した

 

つづく

 

久々のバリルートですが 自身の目線で書き残しておこうと考えます

自己満足のブログとなりますが お付き合い頂けると嬉しく思います

どうぞ宜しくお願い致します

 

 

コースタイム

 

6:55 岩ケ谷林道起点 → 7:49 タイジョウ分岐 → 8:01 ツルベ谷出合 → 8:35 奥の畑谷分岐 → 9:17 ミズナラ大木 9:23 → 10:33 清水の頭 1095m → 11:10 南雨乞岳 → 11:25 雨乞岳1237.7m 11:57 杉峠1042m 12:25 → 12:42 一反ぼうそう920m → 13:03 阿山高山跡780m → 13:24 蓮如上人の跡 13:29 → 13:30 奥の畑谷分岐 → 13:41 ツルベ谷出合 → 14:20 かくれ岩 → 14:40 岩ケ谷林道起点