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模型作りが好きなミツタケのブログ。

タミヤ 1/24 セリカLBターボGr.5 

2020年05月28日 | プラモデル

また久し振りにブログを更新しました。

タミヤの名作キットをガレージキットディーラーのたかぴさんがTwitterで私がGr.5好きであることを知って譲ってくださったので
大好きなグループ5マシンの中でも『海外で活躍した日本車』として印象深いセリカLBターボGr.5を作りました。


古いレーシングカーなのですがラジコンにもなっているので見覚えがある方も多いんじゃないでしょうか?

私も模型やラジコンの箱絵ではおなじみでしたが実車の事は良く知らなかったので製作を機に色々調べてみたのですが、これが実に興味深い一台でした(*‘∀‘)

実車はドイツトヨタがシュニッツァーに作らせたグループ5のいわゆるシルエットフォーミュラマシンです。
これが調べるとなかなかの曲者ヒストリーなマシンで興味をそそります。
タミヤキットの箱には『常勝ポルシェ935ターボを破って、みごとに初優勝を飾ったのです。』とあるのですが、ヨーロッパでの優勝はこれが最初で最後、DRM参戦の二年間で14回のエントリー中に完走はノンタイトル戦での優勝を含めてたったの3回です。
(その後81年にスペアカーを引っ張り出して一回エントリー、17位完走の記録があるようです)

・・・あんまり成功してないですよね?
要するに、
『実際の活躍による知名度よりタミヤのプラモデルによる知名度が高いマシン』
と言えると思います(*´Д`)

ヨーロッパでの戦績はこちら

その後79年に日本のトムスが輸入し、富士スーパーシルエットシリーズに参戦、3戦目で国内初優勝。
翌翌年の81年にはトラストへ売却され82年まで富士スーパーシルエットシリーズに参戦した。
さらにその後1983年にはレースで使用されることがなくなり、その後放置されているところを2000年代に発見されました。
今どうなっているかは不明ですがちょっとファンには悲しい状態だったようです。


さて、頂いたキットは『小鹿物』で、箱に印刷された住所からすると1978年の初版かと思われます。
(『田宮模型歴史研究室』様の記事で調べさせていただきました)
この記事を書いた時点で42年前、値段も700円(*´Д`)


もうデカールが心配でなりませんでしたのと、残念ながらシャシーが欠品していたのでヤフオクでもう一つ入手してパーツ取りしました。

そちらのキットももそれなりに古くてデカールがまだ心配だったので、ネットで探してイタリアのメーカー製のデカールも注文したのですが、新型コロナウイルスの影響もあって届く前に完成しちゃいました。

デカールのメーカーさんのページはこちら

結果から言うと42年前のデカールがたいして割れることもなく、激しくシルバリングはしたもののの軟化剤やシンナーで執念深く根気強くリペアすることで完成に持ち込めました(*´▽`*)
ただ、白の色むらがあったのでゼッケンベースの白い所はデカールの上からエナメル白色で上塗りしてます。

あと見比べると実は初版と再販でリアタイヤアーチの形状が違う事がわかりました。
今回は考証的には間違った形状ですが初版のボディをそのまま使って製作してます。

画像上が改訂版、下の今回作った改定前よりタイヤアーチ前端がやや後方まで巻き込んでます。

製作したカラーとゼッケン56はたぶんDRM初年度1977年の第8戦と第9戦の時の仕様です。

工作の方はモーターライズをオミットして、車高を限界まで下げました。

資料の為に集めた画像をピンタレストにまとめました。
これからセリカを作る方のお役に立てば幸いです。


カーモデル専門の方に比べれば甘々な出来ですが、子供のころからのあこがれのキットを完成出来て満足です(*´▽`*)





 



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