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初秋の装い:細葉百日草(ほそばひゃくにちそう)

2008-09-06 08:49:28 | 小さな庭発

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百日草(ひゃくにちそう)にも色々。
昔からある色鮮やかな百日草 そして細い柳のような葉に小花を揺らす細葉百日草(ほそばひゃくにちそう)やら。
この細葉百日草は 私の小さな庭には良く登場する花で 柔らかな風に揺れる細い線の風情が なんとも好きなのです。
スタンダード仕立ての五色柳の足元に添うよう入れた 白い小花が自由に花首を伸ばし 茶色の瞳をしたスーザン(ルドベキア・タカオ)と謳っています。もうすっかり 初秋の装い・・・
百日草はメキシコ原産ですし ルドベキアは北米。 その花々が 日本という大地に植えられ 夏を越し 涼風に揺れると なんとはなしに 和の風情を醸してくれるのも不思議ですね。斑入り寒菅(ベアグラス・エバーゴールド)に潜む虫の音が それをいっそうに・・・

ジニア・リネアリス
キク科ジニア属の一年草
学名:Zinnia angustifolia
一般名:ジニア・リネアリスZinnia linearis
和名:細葉百日草(ひゃくにちそう)
ジニア全般の別称英名:youth-and-old-age
草丈20~30cm 花色 白 橙 黄色
「linearis」には 「細い線」という意味があり 鮮やかな他のジニアにはない細い葉と茎 そして余り大きくならず 一重の小花を枝分かれした先に たくさん咲かせる特徴がある。虫にもうどん粉病にも強い。 
夏期も長く 霜が降りるまで咲き続け深まる秋の風情もすてがたい。 可憐な花はドライにもなる。

百日草の花言葉:(別称の
youth-and-old-ageより
                          友への想い



    


Zinnia angustifolia


更に吉:桔梗(ききょう)

2008-07-28 11:30:00 | 小さな庭発

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(08.07.21 Photograph From Small Yard of Nono-hana)
紫の くっきりとした星型 の 桔梗(ききょう)。 
風船のような蕾を 次々と立ち上げ 
夏の庭に 涼しさを 運んで・・・

万葉集で「朝貌(あさがお)の花」とも呼ばれる桔梗は  秋の七草に数えられるほど 昔から愛されています。
古人(いにしえびと)は此花を 「岡に咲く神草」「オカトトキ」と呼んで尊重しました。トキの花咲く土地から 土岐の地名が生まれ 土岐一族の家紋にもされ 明智光秀の 水色桔梗紋は 良く知られていますね。
又 陰陽師 安部清明は 印に 五芒星の紋を 用いましたが 桔梗の花の形に似ていることから この紋は 清明桔梗紋と呼ばれるそうです。この五芒星 黄金比を多く含むとされ そう想ってみてみますと 桔梗の花のバランスの素晴らしさに 改めて見惚れてしまいます。 
P7020037kikyou080702 桔梗(ききょう)は 「吉更」 「さらに吉」を呼ぶ草木といわれます。
不思議な魅力を持つ花は 6月末には 都忘れと そして今は 真っ白いカサブランカや 禊萩などと 合わせて楽しんで・・・
花が一段落したら 切り戻しますと 枝が伸びて 蕾が上がり 又 更にの喜びが・・・

桔梗(ききょう)
桔梗(ききょう)科キキョウ属  多年草                   
学名  :Platycodon grandiflorum
英名:Balloon-Flower
別名  :桔梗(きちこう)
日当たりの良い 草地に自生していたが 今は絶滅危機種。紫一重の自生種 園芸種の白 紫八重も在る。
生薬として 

桔梗(ききょう)の花言葉:変わらぬ愛・変わらぬ心・気品・優しい温かさ


ひっそりと:カサブランカ

2008-07-25 11:30:00 | 小さな庭発

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(08.07.21 Photograph From Small Yard of Nono-hana)
白いカサブランカの花が 今年も 密やかに咲いた
小さな庭に 甘い濃密な香りが 満ち通りへと・・・

私の小さな庭は 東と南を 高いブロック塀に囲まれています。厚木高校のグラウンドに添う通りで けっこう人も車も通りますが この小さな庭をご存知の方は少ないのです。まして足を運ばれる方といったら・・・この高い塀で遮断されている所為か 住む住人がそうさせているのか 今は自分でも・・・
それでも塀を越して伸びている 三月の黄色い花揺らしのミモザや 四月末の白木薔薇の花浪 又 甘い香りの野茨 や 吸い葛 初夏薔薇のどん尻のドロシーパーキンスに 誘われるように 庭を訪れる見知らぬ方もおいででしたがそれも 時たまに過ぎず・・・
実は この高い塀を私は厭わしく想っているのです。とっぱらってしまいたいと。ましてや この頃の地震騒ぎには 危険だとさえ想っていますが なにせこれは 私の持ち物でありませんのでいたしかたなくしています。
P7210008kasaburannka080721 この秘密の花園のような 小さな庭に ひっそりとさいた カサブランカを 私はとても 大切に想っています。白い百合の神聖さゆえにでしょうか・・・。宮沢賢治の「ガドルフの百合」のように 夜の帳を破る雷鳴の中で 毅然と咲く白百合の気高さとは 又違うものが この花には感じられます。けれど 見詰めていると 何故か きゅっと胸が鳴るのです。 
白い花の相方には 時には 茶碗蓮であったり 薄紫の百日紅であったりしますが 今年は 禊萩と 桔梗と 愛らしい取り合わせとなりました。
カサブランカと和花 不思議と合うのは 山百合や鹿の子百合を親にしている 遺伝子の所為でしょうか・・・。

<カサブランカ>
ユリ科ユリ属の多年草
学名: Lilium cv. Casablanca。
英名:Casablanca lilium。
花言葉:雄大な愛・威厳・高貴
     (ユリ全般)威厳・純潔・無垢
オリエンタル・ハイブリッド系 Casablancaは白い家の意。
我が国の 山百合 さくゆり 鹿の子ゆりを交配親にして改良されたもの。カサブランカのルーツは日本。日本には固有の百合がたくさんあります。カサブランカの香りは高く馥郁と辺りに満ちます。高貴な美しさと共にご堪能ください。


君の名はと:花石菖(はなぜきしょう)

2008-07-21 11:30:00 | 小さな庭発

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((08.07.05 Photograph From Small Yard of Nono-hana)
白い繊細な小花が涼やかに 野の草に
君の名はと 尋ねし人あり・・・

「おい これもいるか」ぶっきらぼうな声のって 無骨な手で無造作に差し出された一鉢。この御仁は 相当の盆栽好きでいらしたが 数年なさらなくて 名残の草もの しかも年季の入ったものを ほいとくださるのです。名前はと尋ねても「わかんね」と。野の草であることに違いないのですが どこか風情があります。庭石菖にも似ているけれど さて・・・
P7030035hanasekisyou ともかくもと 赤玉土に少しの腐葉土を入れ 培養鉢に。七月に入って 花穂が何本も立ち上がってきました。やがて 清楚な風鈴のような小花が下がり 如何にも 品がよい・・・。
こうなりますと 是非とも 名が知りたい あぁ君の名は・・・
立ち読みの 草もの盆栽の雑誌 パンと開いたら 似た草姿が観え ピンときた「ハナセキショウ」とある これに違いない ネット検索しても 花姿が違う う~ん さてさて・・・
気にしていると ちゃんと ご縁戴いて教えていただけるものですね
秦野の出雲大社のほおずき市にて ミニ盆栽の講習の折 素晴らしい草ものの鉢を展示なさっておいでの方から伺い 『花石菖(はなぜきしょう)』と太鼓判が。
名を知れば 愛おしさ いやまして・・・
花石菖(はなぜきしょう)
百合科チシマゼキショウ属 多年草
学名:Last modified: May
別名:岩石菖(いわぜきしょう)
名の由来:葉が石菖に似ていることから
原産地:日本特産 山地の岩上に生える
花期:夏 草丈15~20cmチシマゼキショウ属 多年草
耐寒性 耐暑製性あり
日向からやや半日陰
満開花及び栽培写真は
こちら参照ください
(HP山野草を育てるMori&Wako)


赤々と:ほおずき

2008-07-17 09:00:00 | 小さな庭発

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ほおずきの 赤々と燃え たちぬ  みつえ

田舎育ちの私は ほおずきが赤くなってくると 本格的な 夏の到来を感じるのです。浅草や関東の出雲さんのほうずき市など まさに 夏の風物詩といえるでしょう。

昔はよく見かけた『ほおずき』。このほおずきや禊萩(みそはぎ)蓮の葉などを お盆の花として祖霊をお迎えする盆棚に飾ります。ほうずきは 提灯に見立て赤々と 辻やお仏壇に・・・
小さい頃には ほうずきの赤い皮を破って 真ん丸い小さな赤い実を 丁寧に揉んで 種を出して水洗い 口に含んで ふぉうっと膨らませ 舌を上手に使って 鳴らしました ぶみゅ ぶみゅと
青臭い ほおずきの 独特の香り 手に移り・・・
赤々としたほうずきは 暮らしの中にあった 原風景の一つ
P1010007hoozuki ほおずきは 大体が 庭のはずれっこや 畑の外れにありましたから 鬱蒼とした 緑色に その赤々とした実を見つけると 何故か ドキッとしたものです。
幼心に その赤の由来を敏感に感じ取っていたのでしょうか。

ほうずきは 和名で 輝血(かがち)と言います。いかにも赤々とした・・・
そして 古語では『アカカガチ』といったそうで 尊敬する出雲のblogのご友人にお教えいただきました。早速 調べてみますと・・・
須佐之男命の八岐大蛇退治のお話に連なります。『彼[そ]の目は赤加賀智[あかかがち]の如[ごと]くして、身一つに八頭八尾[やかしらやお]あり。』と古事記に記されているようです。
『アカカガチ』が酸漿(ほおずき)の古語ですが このカガチが蛇の古語であるんですね。蛇の頭とほおずきの形 そういえばどことなく・・・
この神話は 須佐之男命が助けたクシナダ姫と結婚し そして出雲の大国主の命へと連なっていきます。
又 地球物理学者の寺田寅彦は この神話での 赤々したさまを 「神話と地球物理学」の中で『高志の八俣の大蛇の話も火山からふき出す景を連想させるものである。「年ごとに来て喫うなる」というのは、噴火の間歇性を暗示する。「それが目は酸漿(あかかがち)なして」とあるのは、溶岩流の末端の裂罅から内部の灼熱部が隠見する状況の記述にふさわしい。』と記述しています。(参照 青空文庫
幼いころに ほうずきを観て 感じた畏れは この命は 大いなる大地と連なり 太古の昔からの八百の神々と繋がっていることを 存外知っていたからでは・・・

そうそう 赤い色を南に飾ると 健康になり運も上向きになるとか
さっそく ほうずき市で戴いた一鉢 
南に飾り 夏の風情を・・・

ほおずき(酸漿・鬼火)
茄子科ホウズキ属多年草
               
学名 : Physalis alkekengi var. franchetii
英名: Winter cherry 、 Chinese lantern plant
和名:輝血(かがち)
古語: あかかがち(赤加賀智)

名の由来:幾つかあるがその一つに子供がほおずきの赤い実を鳴らして遊ぶとき ほおをふくらます様から。鬼火は 赤々とした実を提灯に見立てたものを 鬼の火とあらわした。
薬効:平安時代よりアルカロイドによる鎮静剤として用いられ 又江戸時代には堕胎薬としてもちいられた その強烈なヒストニン作用で子宮の収縮を誘う。他の薬効参照は
こちら
花言葉:自然美・いつわり・半信半疑(いつわりの由来・・・あかあかと大きく見える実は 実は胞で中に 小さい実があることから )