梅も咲き さんしゅゆの黄色い花火のような花も咲いたというに ここ数日の冷え込みはどうでしょう。今朝は ことのほか 霜柱が美しく立ち上がり 畑の黒い土がうっすら白く浮き上がっておりました。 春北風(はるならい)で引き込んでおりました風邪もようように 治まってまいりました。 これも 戴きました菜の花の絵手紙から あたたかな春を戴きましたお陰なのです。 私の心の友 tabi-taroさまのご尊父さまは ことのほか お元気でおいででしたが どうなされたことか 胃を大きく切除の大手術をなさるというお話に こころ痛めたのは私のみならずなのです。 tabi-taroさまを通じまして ご母堂さまにお便りいたしました。その後 手術は大成功 そればかりか 驚くばかりのご回復 めでたくご退院との嬉しいご報告に 友人共々 湧き上がって お便りいたしましたことに ありがたくも こころ温まる 絵手紙を頂戴いたしました。 戴いたその日は 春北風(はるならい)の冷たい風が吹いておりまして 風邪を押しての外出で すっかり辛くなっての帰宅でございました。 木の郵便受けの蓋をパタンと開けますと 薄闇に ほんわり菜の花が咲いております。そっと掌に戴き玄関の引戸を開け コートを着たまま 丸いちゃぶ台の前に座って 拝読いたしました。 あったかくて ありがたくて 涙が溢れてなりませぬでした。 私の風邪も日毎によくなったのは申し上げるまでも ございません・・・。
80歳過ぎての 絹枝さまのお手(絵手紙)は 柔らかい滋味と愛に満ちておいでです。どうぞ 皆さまも お尋ねくださいませ。ほんわり 幸せいただけます。ご子息のサイトtabi-taro’Homepage→故郷の四季→季節の絵手紙。 絹枝さまお住まいの下田は菜の花が満開です。いついつまでも お元気で ご夫婦揃われ お健やかで あらせられますように。
<春北風(はるならい)> 春吹く 冷たい北風。 梅も咲き 菜の花にもうじき春本番かと思う矢先に 寒の戻りのような 冷たい風が吹くさま。(はるならい)あるいは(はるきた)とも謂います。(ならい)は冬の冷たい風という意味があります。
<追記> 漆の器は 鎌倉彫り作家 丸岡 正明氏お作 文様は蓮花文。日本の日常の暮らしに漆の器をととりくまれ 手になるお作は 暖かい温もりがあります。 春北風のこの日 嬉しい絹枝さまの絵手紙と漆の器がしっとり和んだ 春の宵でした。