糸島徒然田舎暮らし- Play Around In The Nature -

福岡の片田舎、海沿いの小さな町での田舎暮らしを徒然に綴る

魔の三瀬峠

2009年12月21日 | 糸島の話題
さて・・・

今日の朝、起き抜けに三瀬峠のライブカメラを見てみると、あんれ~?!
なんか雪増えてまっせ・・・

とりあえずどうなるのか分からないのでいつもより30分早く家を出発~♪

糸島峠にもそれなりに雪があり、峠を越えて曲渕からトンネルへ向かって行くとループ橋は完全に圧雪状態。

うんうん、いいねいいねと普段と同じくらいのペースで登って行き、先行車をパスしまくってルンルン雪道ドライブ。
トンネルを抜けてからも背振村役場あたりまでずっと雪が積もっており、とにかく楽しい雪道通勤だったのだ。

それにしても、昨日行った牧の戸なんかより雪が多いっていうのはある意味新たな発見でした。
所々、バンパーで雪かきしながら走るくらいの所もありましたし・・・


で、会社に異様に早く着き、出張後の処理をしながら空を見ていると見事なまでの快晴。


なんか嫌な予感がする・・・


大抵、雪が積もった次の日は冬型が緩んで高気圧が張り出しこういう天気になるのですが、こういう日の夜は滅茶苦茶冷え込むんです。
山自体が雪をかぶっていて熱を放出しない上に快晴となると、夕方になるにつれて放射冷却との相乗効果で一気に気温が下がっていくんです。

平地ではそれは単に寒いだけなんですが、山の道路がどうなっているかというと昼間の日照で道路の雪はほとんど溶け、しかし気温が低いので路面が乾くまではいかず・・・結果として見事なまでのアイスバーンが出来てしまうんです。

なんだか朝から嫌な予感がしていたので、早めに会社を出る準備をして会社を出る前に三瀬峠のライブカメラを見てみるとなんと気温は-2℃、路面状態は凍結、路面温度は-1℃。雪はほとんど路面から消えている。

実はとことんまで気温が下がっていくと逆に雪道も滑らなくなるのですが、九州ではそんな事はほとんど無いし、今日みたいな状況は考えつく限り最悪の状態・・・

思ったより冷え込みが強いな・・・どうしようか今日は久留米の実家に泊まろうか?けど家でもすることがあるし・・・と散々迷った挙げ句家に戻る事に。

背振村役場を抜ける前の橋が既に凍結しており、一瞬グリップが抜けたのであれれれ、この先はどうかいな・・・?と登っていくと・・・

大内峠にさしかかっていくあたりの左カーブを曲がろうとしていたら、車が前から来ているのでゆっくりと曲がっていくと、なんと前からトラックがこっちの車線を滑り落ちてくるではないか。

ウギャアー!!正面衝突かい?!と思い切り左に寄せていくと、どうにかトラックはぎりぎりの所で対向車線に戻っていったけど、トラックはそのままあえなくカーブに突っ込み撃沈・・・

う~ん・・・

大内峠の手前のカーブでは車が2台脇に突っ込んでいて、運転手が途方に暮れながら携帯をいじくっている。
しかも車が突っ込んで道を塞いでいるもんだから、一旦止まった車達が今度はスリップしてしまい、登れなくなっている。
ありゃりゃ、こりゃ前の車達が更にスリップして完全に道を塞ぐ前に脱出せねば、と一旦坂の上に車を動かし、突っ込んでいる人に大丈夫すか、通り道なら乗せてくよ~、話を聞くと三瀬方面で事故だらけなのでここにJAFが来る時間がまったく分からないらしい。

牽引ロープは積んでないし、第一アイスバーンの上でヴィッツが大型セダンを引っ張るのは無理な話なので、そのまま通過。

てか・・・三瀬方面で事故が多発って嫌な予感が・・・既にもう2件事故見てるんですが・・・やっぱ久留米に泊まれば良かった・・・とかなり後悔しながら進んでいくと、国道263号に出る前の下りは最低最悪なアイスバーン(氷の上に水がのってるんです)になっていて、みるからに滑りそう。

はて・・・そういやこのタイヤでこういうコンディションはまだ無かったな、どれくらい滑るのかな?とわざとタイヤがロックするくらいブレーキを踏んでみると、というかブレーキに足を乗せただけでABSが作動する事も無くまったく抵抗感の無い状態で滑り始めた。
ABSは地面との摩擦が無いと作動しないんで、ABSが効かないってことは・・・うははは危なすぎるっつうの。

強引にABSを効かせ(わざと強くブレーキを踏み続けてタイヤと路面の間から水を押し出すんです。ただこれをノーマルタイヤでやると痛い目に遭う事もありますが)、減速してからこりゃ危ないな・・・とようやく国道へ合流・・・する交差点でまた車が突っ込んでいる・・・

なんだか凄まじい惨状になってきてるんですが、このまま行くといつもの魔のコーナー(三瀬トンネルを福岡側から下っていくと、以前コンビニがあった先にある林に囲まれた連続コーナー)ではもしや・・・と思って走っていくと、案の定車がハザートランプを点けて車道に停まっている。
あららぁ、突っ込んじゃったですか・・・ここは毎年事故が多いもんね、と先行車に続いて車を停めると、突っ込んだ人が寄ってきて「ゆっくりゆっくり行けばどうにか通る幅は空いてますんで」と言ってきた。
と道路に立っている人がまともに立っていられないくらいのアイスバーンですね、こりゃ・・・
前の車はもうここでリタイヤ、って感じでハザードランプをつけて停まっちゃったので、またもや道を塞がれる前に抜けようと脇を通っていくと、なんと突っ込んだのは1台ではなく、3台の車がボディをベッコリへこませて事故を起こしていて、更に1台が林の脇に転落しているではないですか・・・

なんだか大事になっているけど、回りの家からも人が出てきて様子を窺っているので、まあ大丈夫かと現場を後に。

その後、もういい加減疲れたので三瀬トンネルまですっ飛ばし、そのまま我が家へ直行。

それにしても、今日の状況はひどすぎる・・・


雪道にも色々あるけど、一番怖いのが今日みたいなアイスバーン。
昨日まで雪が積もっていたけれどもう雪も溶けたし、なんて時がとにかく危ないんです。九州では。
一見道路に白い雪が見えないから安心して走りがちですが、こういう時こそ後続車にあおられようが何されようが危なそうな所では目一杯減速して走りましょう。
道路に雪が積もっている状態なら、ノーマルタイヤでもスタックにさえ気をつけてメリハリある運転をしていけば意外と大丈夫なんですが、アイスバーンになってきた、と感じたらとにかくチェーンを巻きましょう。
僕も積雪路では乾燥路とほぼ同じスピードで走りますが、道路から雪が消えたけど気温が低い、路面が濡れているって時には要所要所でとにかく徐行しまくります。
スタッドレスタイヤを履いていれば、状況にもよりますが積雪路はハンドルを取られない限り100km/hオーバーで走っても問題ないですが、アイスバーンは30km/hまで落としても滑る時には簡単に滑りますし。
本当に怖いのは積雪路ではなくアイスバーンですから。
で、チェーンが無い時にアイスバーンをノーマルタイヤで走るのは本当に自殺行為なので、峠を登り始めて木の陰とか橋の上でアイスバーンが出てきたら絶対に引き返しましょう。
事故を起こすより、遠回りしたり予定をキャンセルした方が絶対に賢明です。

ただ、チェーンを駆動輪に巻いても、巻いていないタイヤ2本は気持ちいいくらいに滑っていきますので、くれぐれもスピードには注意しましょう。

ちなみに・・・どうしてもノーマルタイヤでアイスバーンを走らなければならない状況に陥った場合には、とにかくゆっくり走りましょう。
ゆっくり・・・とは時速10km以下くらいでしょうか?
ハザートランプを点けながら走っていっていれば、後続車も抜く車は抜いていきますし、とにかく後ろは無視して運転に専念しましょう。
そのスピードでも道路が若干でも下っていたりすれば何かの拍子に簡単に滑り始めますので、坂の先にカーブがあったりする場合には坂の手前で車を止めてレッカーサービスに連絡する、もう滑り始めて明らかに坂の下のカーブまでアイスバーンが続いている場合には1秒でも早く道路脇に車を突っ込ませて車を停めましょう。
意外に雪に突っ込む分には車は傷つかないし、多少ガードレールでボディを削るのとスピードがのってから何かに突っ込むのでは修理金額も安く済みます。
本当にヤバいと思ったら、躊躇無く車を何かに突っ込ませて停めるのが肝心です。
滑っていてコントロールが余りきかない状況で対向車でも来た日には目も当てられませんし。

つうのも、僕も過去に2回、一回は会津若松の近く、もう一回は野沢温泉の近くでとんでもないツルンツルンのアイスバーンでそういう状況に陥り、車を脇に突っ込ませて停めた経験があるもので・・・スタッドレスだろうとノーマルタイヤであろうと、滑る時には滑るので思い切りが必要です。


で・・・問題は明日の朝。
家まで帰ってきたのは良いけれど、明日の朝はもっとひどい状況なんだろうなあ・・・

とりあえず、事故で道を塞がれるのが一番の問題なので、明日は早起きして車が少ないうちに峠を抜けるとしますか。
実のところの一番の問題は、このまま一晩中事故が続き、三瀬峠が通行止になることですが・・・って散々講釈たれてる本人は迂回する気はないんかい?!

明日のブログで事故報告が載っていたら指差して笑ってやって下さい・・・

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