新年明けましておめでとうございます。
本年も「美里町の探検日記」をよろしくお願いします。
お正月ということで、
鈴鹿市白子にある「勝速日神社」をご紹介します。
勝速日神社
三重県鈴鹿市白子本町10-15
近鉄白子駅から約100m
「勝速日(カチハヤヒ)」は、
天照大神(アマテラス)の勾玉より産まれた五皇子の1人とされ、
「勝つこと日の昇るが如く速い」の意味とされています。
つまり、
モータースポーツの都・鈴鹿にあって、
「他を圧倒する速さで勝利する神様」が
白子駅の東に御鎮座されているということです。
神社の由緒書によると
室町時代の文明年間(1469-1486)に
牛頭天王を祀る八重賀岐(やえがき)神社として創建され、
その後、江戸時代初期(1634)に遷座と合祀が行われ
八重垣神社となりました。
明治の神社統制により、
主祭神を「勝速日」に定め、社名も現在のものに改めました。
元々は、地方の町や村で流行した
「牛頭天王を祀って、疫病退散と豊作を祈願する神社」だったのが、
明治政府の政策によって
アマテラスの五皇子の1人を祀る「由緒正しい神社」に
なってしまったのですね。
正月からこんな生臭い話は書きたくないのですが。
白子駅東口からわずか100mのところに冒頭の鳥居があり、
鳥居から40mほどの参道があって、拝殿があります。
地元の自治会の名称は「午天王町」で、
上記のとおり、江戸時代以降、牛頭天王を祀る神社があったことから
町名もそう呼ばれていたことがわかります。
(白子駅東口)
「スピードの神様」の神社が白子駅すぐ近くにあるとは
あまり知られていないのでは。
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