ボーイズラブ小説サイト『ALICE』 ブログ版

サイトで借りていた無料サーバー終了につき、サイトの更新をブログでのみ行うことになりました。

3月11日

2014-03-11 20:24:15 | Weblog

アレから3年が経ちました。

当日は、ブログの更新も止まり、皆様にも大変後心配かけました。m__m

あの日は震度4程度の余震が一晩中続き、ブログのこととか、沢山の人が心配していることに思い至らなかったというのが本音です。

いつ電気が復旧するのか分からない中、不用意にケータイを使用することも躊躇われました。

(結局、電気は一週間後。水道は半月後、なんとか生活を送れるようになったのは、3月も末のことでした。それでも4月頭にまた大きな余震があって、心が折れました)

あの日から3年。

それが早かったのか、遅かったのか。

被災地に住む私にはよくわかりません。

わかるのは、復興が予想以上に進展しないこと。

進展しない理由にはいくつかあります。

ひとつは、それぞれの状況が違うから、地域として意思の統一がわかれない。

その場に留まりたい人、その場を離れて他所に移りたい人。

10人いれば、希望も10通りです。

それを一つにまとめて、同じものを目指して頑張ろうと言うことに無理があるように思います。

そしてこの3年の間に商売を再開した人は少なくありません。

当然ですよね。生きていくために、働かなければならないのですから。

しかし、そこでもまた問題が起こるわけです。

今さらになって、土地のかさ上げをしたいから再建した工場の立ち退きを迫られている人もいるという現状。

国か、県が、町が、被災者のことを考えていないとはいいません。

ただ、どこかずれているのは確かです。

土地のかさ上げをするなら、もっと早く、震災直後にするべきだった。3年も経ち、今さら言われたって困るのです。

そしてそもそも、自然災害が発生したら、土地のかさ上げなんてほとんど意味がないと私は思っています。

3年前に被災した人ならみんな感じているでしょうが、人間がどんなに抗っても、自然災害にはどうやっても太刀打ちできないのです。

自然災害が発生した場合、人間に出来るとはただ『逃げる』ことだけです。

考えるべきことは、するべきことは、海辺に住む人たちがいち早く高台に逃げられるルートを造ること。高台がない場所には逃げこめる避難ビルを造ることです。

なのに未だに防波堤とか、かさ上げとか、そんなことしてなんになるの?というところにお金をかけようとしていることが、私には無駄にしか思えないのです。

海辺に住むことにはリスクがあります。

津波に襲われたのは、あの日が初めてなわけではありません。

それを承知で海辺に住む人には、住むだけの理由があるのです。

その理由があって海辺に住む限り、リスクを負うことを覚悟するしかないと思うのです。

もちろん、勝手に海辺に住んでいるんだから……なんて言うつもりはありません。

津波が危惧される地区の家は、例えば、1階を駐車場にして居住区は2階以上にするとかはどうでしょう? 1mかさ上げするより、よっぽと実用的で理にかなっていませんか?

かさ上げするために使う費用を、2階以上を居住区にする住宅への補助に当てたら、家を再建する人も助かるんじゃないのかな。

もちろん、中には海辺に住む理由が特にないという人もいるでしょう。(たまたま買った家が海辺の近くだったとか)そういう人たちはとっくに海辺を離れ、別の場所で生活しています。災害を受けた場所に残っているのは、海辺を離れられない人たちだけです。

土地をかさ上げしても、戻ってくる人は半分以下というのも充分に考えられます。

3年は決して短い期間ではありません。新しい生活をはじめている人は少なくないのです。そんな戻ってくる人が少ない土地に多額の税金を投入するより、実際にそこに住むために家を再建する人を補助する方が合理的でしょう。

3年経ち、ボランティアも募金も減っているのは事実です。でも私は一概に、だから募金してくれとは言えません。被災地に住む人間として、募金が果たして正しく使われているのか、とても懐疑的だからです。

被災地にあるのは、美談ばかりではありません。被災者という立場を利用して、恩恵にあずかろうという不届きな人も一部とはいえ、確かにいるのです。募金はそういう人にも使われてしまいます。

すでに不要になった住宅にも。私の地元にも作られたまま、半分くらい空き家になっている住宅があります。震災後すぐなら欲しかったのに、今さら出来ても、もう新しい生活をはじめているから引っ越すことは出来ないのです。

私の地元は比較的石巻などの沿岸部に近く、それでいて津波の心配がないくらいの内陸です。津波の被害で避難してきた人が暮らす避難所がありましたし、そのまま私の地元の住宅地に家を建てた人もすくなくありません。それでも、被災者のために建てられた住宅が空き家になっているのです。それが税金や善意の募金から作られたものであることを考えると、その分の費用をもっと他に廻せば良かったのではないかと思えてならないのです。

それならば、どんな形で支援をすればいいのか。

難しいようで、意外に簡単な答えがあります。

それは被災地に旅行したり、被災地の製品を買う・食べることです。被災地で暮らす人の生活を支えるのは、仕事が-収入が-あることが一番です。

楽しく旅行したり、美味しく食べてもらえたり、そうすることが被災地を潤し、復興を後押しするのです。

募金するなら、そのお金で被災地の美味しいものを食べてください。被災地の会社の製品を買ってください。

そして出来れば、被災地に旅行に来てください。

羽生くんが、自分を通して震災のことをもう一度思い出して欲しい。忘れないで欲しいと言いました。自分にできるのは、それしかないからと。

実際、羽生くんのおかげで震災は再び、国内だけでなく海外のメディアからも目を向けられる結果になりました。

被災地のために何かしたいと思ってくれた人も多いでしょう。

そういう人たちが、無理なく、苦でなく、被災地のことを思って、支援してもらえたら嬉しいです。

旅行したり、美味しいものを食べたり、互いにwin-winな形での支援を続けていってもらえたらありがたいと思っています。

 

 

 

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