4月新刊「目覚めたら王妃だった件」 前・中・後・完
パラレルワールドものです。異世界憑依モノだと思ってください。ニノが王様で潤ちゃんが王妃で、病気で女性がほぼ滅亡し、男同士でも子供をつくれるようになった世界観です。ラノベかよって突っ込みを入れてください。ラノベのつもりで書いています。いつもよりえっちかも。
<設定>
松本 潤 国民的アイドルの一人、ただし、アイドル活動はお休み中。ある日、平行世界(パラレルワールド)の自分に憑依する。パラレルワールドではカズナリの妻であり、王妃。実は二宮に召喚されたと知り、怒る。
二宮 和也 松本と同じアイドルグループのメンバー。神様(?)に呼ばれ、パラレルワールドの自分の代わりに使命を果たすことになる。王として国を建国したが手詰まりになり、一度だけ使える神様へのお願い権を使って自分の本来の世界の松本をパラレルワールドに召喚する。パラレルワールドでは病気により女性がほぼ滅亡し、男性同士の同性婚が一般的で、一時的に男性でも妊娠が可能になる薬もある。その薬を使い、パラレルワールドの松本との間に3人の子を作る。実はパラレルワールドに呼ばれてから10年以上が過ぎている。
サトシ パラレルワールドの住人。松本や二宮と一緒にアイドルをやっている大野とは別人だが、ある意味では本人。10年前にやってきた二宮が探し出し、自分のブレーンに引き入れる。その後、ショウと結婚。二児の母。王子達の乳母。
マサキ パラレルワールドの住人。この世界の相葉。
ショウ パラレルワールドの住人。宰相として二宮を支えている。サトシの夫。この世界の櫻井。
<立読み>
昨夜、松本は確かに自分の部屋のベッドで眠りに就いた。
だが、次に目を覚ました時には自分のものではないベッドで誰かに組み敷かれている。
後ろから尻を持ち上げられ、枕に顔を埋めるように伏していた。膝を付き尻を突き出すような体勢を取らされていることに気付き、松本は混乱する。
羞恥より先にパニックがきた。状況は理解出来ても飲み込めない。
そして抵抗する前に松本は自分が犯されている最中であることに気付いた。
後ろから誰かの雄ががっつりと自分の中に入り込んでいる。
それは固くて太く、松本の奥まで達していた。
「あっ、あっ」
松本の口から声が漏れる。
快感に身体が震えた。
背後から犯している誰かが大きく腰をグラインドさせて松本の中を抉る。より深く誰かの雄が松本の中に入ってきて、前立腺を裏側から擦った。
それは間違いなく快感で、松本の意思とは関係なく、勝手に身体が反応する。きゅっと松本の中が締まって中にいる雄を締め付けた。
抵抗する意思より快楽に身体が従う。
自分の身体が自分のものではないように松本は感じた。
「ああ、ジュン。今日はいつもにましてイイよ」
背後から歓喜に満ちた声が聞こえる。
それは聞き覚えのある声だった。
「ニノ!?」
思わず、松本の口からその名前がこぼれる。
「え?」
後ろで激しく動いていた腰の動きが一瞬、止まった。
「潤くん?」
驚いたように名前を呼ばれる。
「!?」
松本は自分を犯している相手が二宮であることを確信した。
顔だけ動かして後ろを見ると、二宮が膝立ちで自分の腰を掴んでいる。
二宮は驚いた顔をしていた。
しかしその顔は自分が知る二宮より若い。30歳そこそこくらいに見えた。
「はっ、ははっ」
突然、二宮は笑い出す。
松本はびっくりした。身体もビクッと震える。
だが二宮はそんな松本を気にしなかった。
「そうか。このタイミングでか」
わけがわからない言葉を紡ぐ。
「?」
松本は困惑した。
「会いたかったよ、潤くん。10年ぶりだ」
そう言うと、抱えた松本の腰をぐっと引いた。ぐぐっと奥に押し入る。
「あっ」
突然の衝撃に松本は声を上げた。
不意打ちで気を抜いていたので、より深く二宮の雄の侵入を許してしまう。そして自分の中にある二宮の雄がどくどくと脈打ち、大きくなった気がした。
「ヤバイな。もの凄く興奮する。いろいろ話したいことがあるのに、我慢出来ない」
言葉とは裏腹に二宮は嬉々とした。
「とりあえず、続けていい?」
松本に許可を求める。
だがそれは形ばかりで、本当は松本の返事など求めていないことはわかった。
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