優勝のうれしさが一段楽したので、採点表を確認してみました。
技術点で5点くらいPちゃんに勝って、演技構成点で4点くらい負けているって感じだった。
で、トータルで1点くらい勝ちましたという。
うん。妥当な点だな。
全体的に、今回のGPファイナルは点が出やすい感じだった。
ゆづがではなく、みんながね。
ちなみに演技構成点はその日の演技のできというより、ジャッジが選手に抱いている格付けと考えると、スッキリします。昨日のショートで初めてゆづはPちゃんに演技構成点で勝てたんだけど、ほんの少しなのね。ショートのPちゃんとゆづではかなり出来が違うと思うんだけど、それでもPちゃんの点が高いのは、それがパトリック・チャンだから。チャンに対する格付けだから、失敗してぐだっても、点数が出る。もともと高いから、それほど低くならない。
やっぱりチャンは強いなって思った。
で、フリー。
ゆづは4Sで失敗。出来栄え-3、転倒-1で-4点されているんだけど、基礎点の10.5もらえているの。回転は足りているので。なので、4Sで6.5はもらえているわけです。
そしてゆづは後半の1.1倍になるところに大きな得点源である3Aからのコンビを入れている。後半、ジャンプが5つ入っているんだけど、これは全選手最多だと思う。さらにゆづの3Aは綺麗だからほぼ加点がもらえる。なので4Sが失敗しても、技術点が102点を超えたわけです。それだけ難しいジャンプを飛ぶから。
あ、ここには最後のスピンの取りこぼしも入れてこの点数です。最後のスピンはレベル1だった。ちゃんと引かれるべきところは引かれているな。
ちなみに、4Sが決まっていれば、+4点。スピンの取りこぼしと4Sが加点つく綺麗なものだったら、5~6点上げられる計算になります。
そうなると、技術点が107~108点。
ちなみに、Pチャンはノーミスだと思っている人も多いでしょうが、実はミスをしています。スピンではなく、4-3が4-2になったの。ここで3点くらい得点を失っている。あと、加点もいつもより低いかな。こちらもスピンの取りこぼしも入れて、技術点は4点くらいは上がる構成。
たぶん、ゆづサイドとしては技術点で加点も含めて10点くらい差をつける構成を組んでいるんだと思う。そこまでしてやっと、Pチャンと同じ土俵に立てるわけです。そこまでしないと、勝てないわけです。
ゆづがPちゃんや大ちゃんに演技構成点で勝つのって大変なことなのです。去年は同じ位の出来で5点差くらいつけられていた。今年はちょっと縮んで2~3点という印象。やっとここまで縮めたという感じ。
国際大会での試合の評価が如実に反映するのが演技構成点だから、簡単にあがらないんだよね。
そういう意味で、今回、Pチャンと同等近くまで評価をあげれたのが大きいね。
そしてPチャンはやはり強いね。
Pチャンのスケートは見ていてあまり面白くないんだけど、確かにスケーティングは綺麗だし、現時点で一番演技構成点が出る選手なのも納得している。
それに勝てるかも?というところまできたのが嬉しいな。
なんにせよ、いろいろ勉強になる良い大会だった。フリーで、Pチャンの高得点を見た後、自分の演技を最小限のミスで纏め上げたことには大きな意味があるし。
あ、ちなみにPチャンの高得点は、その前の殿が高得点。その後のPはもっと上だろう……で高得点。Pが取りこぼしのミスがあってもあの点数なのだから、ゆづはこのくらいが打倒だろうで演技構成点が高いって図式だと思う。昨日のPちゃんの演技構成点が高かったことも心理作用には働いているよね。
今回の男子シングルはファイナルに相応しいレベルの高い戦いで見ごたえがあったね。点数が出やすいのはオリンピック前のサービス的な感じもしたけど。まあ、みんなに比較的高い点が出ていたんだから、それはそれでいいかな。
そして比較的甘い男子とは裏腹に女子の3Aの判定が厳しい。回転不足には見えなかったんだけど、ビデオ判定して回転不足になっているんだから仕方ないけど。綺麗に廻っているように見えたけどな。残念。><
でもね、もう真央ちゃんは順位とかメダルとか気にしなくていいから、楽しく、自分の満足できる演技をして欲しい。納得のできる3Aができればそれでいいや。
女子はしーちゃんが金メダル取っているから、外野の声は聞こえないふりしちゃっていいよ。楽しく、伸び伸びすべる姿が見たい。ショートはそんな演技だったから、良かった。フリーもそんな演技をして欲しいな。