古処山からの帰路。
大刀洗を通過中に、
「あ、あの塔って今村教会じゃなか?」(家内)
「そういや、あれからどうなったやろ。ちょっと、寄って帰ろう。」(私)
見渡す限りの田んぼの中の小さな集落。
そこが今村地区である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e7/5b163e79c14c1f22dc89a9e676075067.jpg)
そんな小さな集落に屹立するのが今村天主堂だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c2/715ba4d6e348a944f5fc5c5ad3194f34.jpg)
あの鉄川与助が手がけた、九州最大のレンガ造りの教会。
1913年に完成、六角形の双塔が特徴的である。
重要文化財。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/33/3976557dfd5a0cd44c21b8aeeab958cf.jpg)
最近、歪みや痛みが激しく、耐震補強工事が必要と判断された。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/e0/c3e09cb26da098a41490955c9feebfe6.jpg)
だが、莫大な見積もりを前に、補強計画が暗礁に乗り上げていると聞いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/39/423308ba15866b9ba90603c06734571a.jpg)
新聞記事によれば、概算で22~25億の見積もりとの事。
国と自治体の分を差引いても、2億円程の負担金が教会の所有者『今村天主堂保存会』に重くのしかかる。
重要文化財と言う前提を考えれば、修理方法も限定的とならざるを得ず、実際はもっと膨らむ可能性もあるんだとか。
それぞれの負担割合をどうするか、現在協議中である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d3/f77255ff743656fe21ee549a6f451898.jpg)
天主堂自体は、修理を待つ前に、既に使用不能となっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/06/8bf3b27c0187d023858794cbe0b9a5ad.jpg)
私はキリスト教信者ではない。
ごく一般的な、浄土真宗東本願寺派の門徒である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/5e/7b99c145b74451c9acd3bad8eb026fac.jpg)
いや、門徒とすら言えぬ。
法事の時だけ手を合わせる、単なる不信心者でしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/a1/9d884aa910cabd4535c8622cdfca9e46.jpg)
そんな私だが、歴史的建造物としての感心は高い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/9e/ec7661d084a7a6377a83875c5b73a526.jpg)
どうにか残して貰いたいものだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/29/9755a24ccf2d9acb4fe118a66b48b82f.jpg)