蕎麦を食っている間に雨も上がり、少し晴れ間が広がってきた。
「雨が止んでるうちに、つばき園に先に行くぞ。梅も咲いとるかもしれん。」
久留米つばき園。
ここ数年、この時期には、毎年ここに訪れている。
無論、入場は無料だ。
先ずは梅園の方へ。
咲いてはいたが、
ここは、耳納連山北麓と言う条件もあってか、他よりも少し開花が遅いようだ。
紅梅も白梅も、5分咲きってところかな。
蝋梅の方は満開。
枝下に行けば、良い香りが漂う。
梅林の傍では、10月桜も遠慮がちに花を咲かせていた。
椿ゾーンへ廻る
こちらは各種見頃を迎えている。
それぞれの木の根元に品種名は掲げられてはいたが、例によって、全然覚えてはいない。
以下、画像だけを掲載する。
苔むした園内の通路。
滑ってこけない様、気を付けて歩かねば。
所々には落ち椿も。
おっと。
雨が降ってきやがった。
車に戻って、つばき館に移動するかな。
世界のつばき館。
温室と、ちょっとした庭園、それと展示館とで構成され、いずれも入場無料である。
国内外の椿が、温室内で栽培されている。
一定の範囲に室温を保つため、開閉式の屋根と換気システムを持つ温室。
中に入ると、沢山の小鳥のさえずりが聞こえてくる。
「屋根を開けても、逃げてくれないんですよ。ここが快適らしくて。」(職員)
そりゃそうだ。
いくら暖冬とは言え、温室内の方が暖かくて快適に決まってる。
雨も降り込まないしね。
「これがハイドゥーンです。暖冬のせいか、今年は特に大振りです(自慢)。」
「ほほう。」
ベトナム産の原種椿。
赤い蝋細工の様な花が特徴との事。
これも新聞で紹介されていたキンカチャ。
中国原産。
「見事でしょうが。」
「ははあ。」
「これ、花期は3月なんですけどねえ。もう蕾が出ちゃいました。」
この職員、心配性なのか、
久留米つばきフェアーの頃(3月7日~22日)には、既に見て貰う椿が無いかもしれぬと、今からさかんに気を揉んでいる。
「暖冬にも困ったもんですよ。」
「同感です。」
実際、冬山の楽しみである氷瀑なども、この暖冬で見られないかもしれないのだ。
他人事ではないのだ。
温室から出た頃には、再び青空が広がり始めた。
隣接のつばき庭園
展示室に入って、久留米つばきジェラートなるものを食す。
耳納北麓は別名ジェラート街道と言うのだそうだ。
各所で特色を生かしたジェラートが売られているんだそう。
全然知らんかった。
中でもこれは、ジェラート総選挙(これも初めて聞いたぞ)で、一等賞に輝いた栄えあるジェラートらしい。
では、スプーンを差し・・・
差し・・・
さあしいてええええ
グッ
固てえ!
カチンコチンやん。
「少し間を置いて、食べられた方が・・・」(職員)
「あ、はい。」(私)
緩んでしまえば、とても美味しかった事は、書いておかねばなるまい。
「またフェアーの時にでも、いらして下さい。普段開放していない古民家ば見れたりしますけん。」
それは楽しみだ。
その時まで、椿が残っていることを祈ってますよ。