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Tシャツとサンダルの候

くじゅうはガス時々晴れ

今年の異常とも言える暑さは、山登りの意欲さえも削いでしまった。

例年になく、くじゅうの山にご無沙汰だ。

最近、少ししのぎやすくなって来た。

そろそろくじゅうが恋しくなり、


《くじゅうに登らない?》

《いいね!》


そんなLINEのやりとりでお誘いしたのは、大分のFさん夫婦である。



霧に覆われる牧ノ戸登山口。



準備が済んだら早速出発だ。




季節を忘れたミヤマキリシマ。




「山頂だけでも晴れると良いね。」


大分に越してきたばかりのFさん夫婦。

くじゅう連山は、まだまだこれからだ。

そんなFさんのリクエストで、この日の予定は、御池~中岳~天狗ヶ城にしている。

初めて中岳に登るF夫婦の為にも、せめて山頂だけは、晴れて欲しいものである。



アキノキリンソウ




久住分れ避難小屋到着。

依然としてガスガスである。



「おっ!」

一瞬、久住山が姿を現す。



天狗ヶ城も顔を見せるが・・・




すぐにこの有様である。

そんでもって、



御池到着と同時に、ガスが取れて「ワーイ!」と叫んだのも束の間、

数秒後には、



これである。

くじゅうの神様にも、困ったもんである。



一座目は中岳から。




九州本土最高点中岳山頂。


「えーっと、この方向が大船山、こっちが久住山、あっちが星生・・・」


Fさん夫婦に案内しようと、ガスに向かって指さす私。

無意味の極地である。



コケモモの実




二座目天狗ヶ城




山頂到着




直下にある御池はガスの中である。


「ガスが取れるまで、飯でも食って待とうか。」

「さんせーい ヾ(●´I`)ノ 」



ジョボジョボジョボ

カップ麺にお湯を注いでいると、


「あら、取れてきたんじゃない?」

「ほんとだ。」


お湯を注いだカップ麺を倒したら一大事だが、

地面に置くのももどかしく、大急ぎでカメラを掴んで立ち上がる。

何しろ山の神様は、気まぐれなのだ。

数秒後はどうなるか分からない。



パシャリ

「ワーイヽ(^0^)ノ」



何のかんので御池も見られたし、


「そんじゃ降りようかね。」

「ハーイ。」



「ほら、この虫。綺麗!」

「へえー、綺麗やね。」


後で調べたらオオセンチコガネという、いわゆる糞虫の仲間なんだとか。

そうとは知らず触ってしまったが、それが食後で良かったと、今頃ほっとする私である。



振り返ると、天狗の岩峰で自撮りする若い女子が見える。

男女を問わず、人は岩峰に登りがちである。

『それ以上反り返らぬ方がよかろう』と、彼女らのために念じておいた。



往路では霧に隠れて見えなかった星生崎。




これも往路では見えなかった、

「星生の窓があの穴たい。」


ちゃんと山案内も忘れないのだ。



リンドウ




ワレモコウ




ヤマラッキョウ




早くも色づきが見られる楓。

今年のくじゅうの紅葉はどうだろうか?



牧ノ戸レストハウスが見えてきた。



ガスもまた良し。

晴れれば尚のこと良し。

くじゅうはやっぱり良いね。

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